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12月22日、日出づる日本の冬至

冬至は日の出と同時に


2022年の冬至は日本の地平、日の出と同時に迎えます。
まさに一陽来復の日の出といえる、この冬至です。

そしてすべての惑星が一望に揃うこの冬至の空です。

この惑星一望は年末年始まで続きますが、この記事ではもう少しだけ詳しく、今年の冬至の日本の空についてご紹介しようと思います。
(冬至についての一般論や詳しいことは他の情報をご参照ください。)


12/22冬至、日本の空


冬至を迎える瞬間、夜明の空には一つの惑星もありません。
そのがらんとした空に、太陽が昇ってきます。
銀河中心に座して輝く太陽、その日の出と同時に冬至を迎えるのが日本なのです。

冬至の瞬間、日本の空(東京)


この一陽来復の太陽は、有明の繊月に先導されて昇ります。

太陽が冬至点に入るのは 06:48(日本時)。
東京など日本中央付近では日の出と同時に冬至となります。
この一陽来復の日の出に続いて、惑星達のパレードが始まります。

パレードは日中行われるので見えませんが、
太陽に続いて金星水星冥王星土星海王星木星天王星、そして最後に火星と、太陽系家族が次々と青空の中へ登場して並んでいきます。

そして夕日が落ちるとき、すべての惑星が空にあり、一斉に姿を現し光り始めるのです。

冬至の日、夕暮れの空

もし晴れていれば、日没後の夕空には、西の金星、水星をはじめ、土星、木星、火星、肉眼で見える惑星をはじめ、すべての惑星が空に輝くのが見られます。

こうして太陽系家族が冬至に一つの空に集まるということは、なにか特別な感慨があります。
それは今年の夏至の空も同じようでした。


夏至の空の回想


今年の夏至の頃にも、明け方すべての惑星が一望できました。
日本の空に架かる太陽系家族達、冬至の空の様子は、夏至のときの空と鏡映しのように対象的です。

今年の夏至は夕刻に迎えました。
そのとき、太陽が沈んでいく空に惑星はやはり一つもありませんでした。
それはこんながらんとした光景でした。

一つの惑星もいなかった、夏至の日本の空

そして夏至の日が沈んだ後、翌朝までの間に、惑星が一つまた一つと昇ってきました。
やがて朝を迎えるとき、太陽が昇る前すべての惑星が空に架かったのです。

大縄跳びに全員入れるか?チャレンジが見事に成功した、というかのようでした。

全ての惑星が架かった、夏至翌朝の空

それはまるで、惑星達が数珠つなぎになって、日の出の太陽を引っ張り上げてきたような、そんな夏至の翌夜明けの光景でした。

この冬至は、太陽が惑星達を連れてくる


そしてこの冬至を迎えるその瞬間の空には、またしても日本の空に惑星は一つも!ありません。

夏至には惑星たちが次々に昇ってきて、最後に太陽が現れましたが、
この冬至は、はじめに太陽が昇り、続いて全惑星が一つ一つ次々と地平線から昇ってきます。

そして夕刻までにすべての惑星が一つの空に揃い、日没すべての惑星が一斉に輝いて現れるのです。

その様子は夏至の夜明けと同じように、冬至の夕方には黄道ラインに沿って惑星達が虹のようなアーチを架けるのです。

太陽系家族が会する集合写真のようです


太陽系家族の集合写真を見ながら余談


<先導する有明の繊月>

太陽に先駆けて昇る月は、翌日新月を迎える極細の繊月。
よほど空の透明度がなければ見ることはできない、あまりに細い月です。
地平までよく晴れていれば、もしかしたらこのあまりにも細い月が、冬至の夜明け前に昇ってくる姿を見ることができるかもしれませんが、かなり難しいでしょう。
存在を隠した月が冬至の太陽を導くようです。

<銀河中心に座る眩しい太陽>

冬至点は銀河中心方向とほぼ重なっています。
これはもちろん実際に目では見えない光景ですが、冬至の太陽は玉座につくように、濃い天の川の真ん中に座しているのです。
その様子はイメージできるでしょうか。
そしてこの頃が地球と太陽の距離は最も近くなります。
夏は気温も高く太陽は高く昇るので、夏の太陽は強烈に感じますが、
光の強さは冬至の頃が夏より眩しいのです。

<全惑星が揃うのは、水星が鍵>

「全惑星が揃う」というとき、最もネックになるのが、太陽のすぐ近くを動きまわる水星です。
走り回ったりかくれんぼをしたり一族の集合写真になかなか入ってくれない子供のように。

有名な天文学コペルニクスが、臨終のときに「ついに人生で一度も水星を見ることはできなかった」と言ったという逸話がありますが、そこまで見るのが難しいというわけではないにしろ、時期が限られ気象条件も揃わないと見ることが出来ない星です。

水星は、最も太陽の近くを回る小さな惑星で、太陽の東西を入れ替わりながら大きく離れることはありません。それがなかなか見られない理由ですが、

この冬至はちょうど、水星が最も太陽から離れる(東方最大離角)、つまり水星が最もよく見える日にあたります。

そして最大離角であっても、これが東方ではなく西方最大離角であれば太陽の反対側になり、こうしてそろうことはありませんでした。
夏至に続いて、再びグッドジョブです。

同じく地球の内側を回る金星も、夏至のころは明けの明星として太陽の西側に、そしてこの冬至には宵の明星として太陽の東側にまわり、これから輝きはじめるという、内惑星の連携グッドジョブでもあります。

<接近後で間に合った火星>

今回最後尾から昇ってくる火星は、今月地球との「接近」を終えて、夕空の集合写真に間に合いました。
内側のレーンを走る地球が一つ外側のレーンの火星を追い越すときが「接近」ですが、
この地球の追い越しが済んでいなければ夕空に火星は見えず、接近後でなければ集合写真入りもきわどかったということになります。


こうして太陽系惑星家族が全員、一つの空に集まり迎えるのがこの冬至です。


冬至のアクシスアライメントのお知らせ


以下はイベントのお知らせです。

「レイエッセンス」と「スティルネスサウンド」を活用した、光と音の振動の共鳴。
レイプロジェクト唯我とTHE FOOLの共同企画です。
アクシスアライメントは、基本的に二至二分(春分・秋分・夏至・冬至)、その他天体の整列を活用し、そのタイミングに合わせ行っています。

光と音のコラボレーションである「レイエッセンス」と「スティルネスサウンド」は、自身の”本質”/”本物の私”と触れ合うことを促します。



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