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好きなこと/やりたいことをして生きる道標

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好きなことを仕事にする?

「好きなことを仕事にしよう」というフレーズが耳目に触れる機会が増えてきました。このフレーズに触れると、誰しもが一度は現状を省みてしまうのではないでしょうか。

2015年の少し古い調査データですがニュースサイトしらべぇによると、男女1500人を対象に「自分は好きなことを仕事にすることができたと思っている」というアンケートを行ったところ、67%の方が「いいえ」と答えているそうです。

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そこで今回は、「好きなこと/やりたいことをして生きる道標」について、2020年5月に発刊された「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(八木 仁平 著)」を元に、私なりに考えを整理してみました。
※「見つけ方(具体的な各論)」にすると長文になってしまうので、当記事ではあくまで現状理解や道標について記載させていただきます。

◎やりたいことの見つけ方

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本書の中では、「やりたいこと」とは「好きなこと」と「得意なこと」をかけ合わせたものと紹介されています。またその「やりたいこと」にさらに「大事なこと(価値観)」をかけ合わせると、「本当にやりたいこと」が見つかると。

「好きなことを仕事にしよう」と言われるとつい趣味を想起しがちですが、そこに「得意なこと」を掛け合わせないと"生きるうえでの「やりたいこと」"は見つかりません。またその「やりたいこと」に「大事なこと(価値観)」が加わると「本当にやりたいこと」に昇華し、「人生のミッション」としてブレず強靭な道が見えてきます。

また上記「やりたいこと」を見つけるうえで陥りがちな5つのトラップについてもまとめられています。やりたいこと探しの事前と過程で適宜見直すと、やりたいことを見つけやすくなります。

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◎Ikigai

話は変わりますが、みなさんは「Ikigai」をご存知でしょうか?

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スペイン人のFrancesc Miralles氏とHéctor Garcia氏(2004年より日本在住)が共著し、2016年春に出版された「ikigai」という本があり、その斬新な内容で2016年にオランダでベストセラー、2017年にはイギリスのBBCや世界経済フォーラム (本部ジュネーブ)のブログで「ikigai」の考え方が取り上げられたことにより世界中の人々に知られることになった概念です。(参照:TABIZINE「「ikigai」を知っていますか?世界が注目する日本発の人生哲学」

このIkigaiに上述の「やりたいこと」を当てはめると下記のようになります。

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Ikigaiで位置関係をイメージすると、現在地や次に何を考えないといけないのか理解しやすくなります。

やりたいことをして生きる(Ikigai)のためには、「NEEDS(世界が求めること)」と「PAID FOR(お金になること)」まで視野を広げる必要があることをご理解いただけると思います。

◎好きなこと/やりたいことをして生きる道標

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「やりたいこと」を「Ikigai」につなげるためには、上記の2パターンがあります。今回は「NEEDS ver.」と「PAID FOR ver.」とします。

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NEEDS ver.は、「やりたいこと」に「世界が求めること」を掛け合わせるパターンです。このパターンでは本人の「充実感」を高めたあとに、「お金になること」を考えていくことになります。

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PAID FOR ver.は、「やりたいこと」に「お金になること」を掛け合わせるパターンです。このパターンでは本人の「自己満足感」を高めたあとに、「世界が求めること」を考えていくことになります。

いずれの場合も「NEEDS(世界が求めること)」を「顕在」「潜在」で分けると、実現手段が変わる点もポイントです。

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Ikigaiの概念を軸に可視化すると、「やりたいこと」から「Ikigai」までの道筋が見えてくるのではないでしょうか。

現代は「選択するスキル」が必要な時代

「自分は好きなことを仕事にできていない」と思ってしまう人が多い背景には、SNSによる「好きなことを仕事にしている人」の輝かしい活躍や、「時代がそういう生き方を要求してくる」といった時代背景が強く関係していると考えています。

ひと昔前、人は経済成長の中で「やらなければいけないこと」に追われていました。言い換えると「好きなことをやる」なんて考える必要も暇もありませんでした。だから年配者は言います「好きなこと?甘いこと言ってるんじゃない。目の前の仕事に集中しろ。手を動かせ。」

しかし、モノが溢れ自由が広がった今「時代が私たちに選択を迫る社会になった」というのが現実の正しい見方なのだと考えています。

「好きなことを仕事にする」ことは、時代が求める現代人へのミッションです。「けっして甘えではない」と胸を張って主張できる「Ikigai」を見つけられるように頑張りましょう。

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