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タコスパーティー ~仕込み編~

ようやく当日がやってきました。この一週間はドタバタでしたが、今日こそ一番頑張りがいがある日です。なんせ、私初サーブ、加えて今日のゲストは、全員ケリーの知り合いで、某音楽会社のエグゼクティブの方と、もう辞めて独立されている方々なのです。彼らはケリーが、BBQのケータリングビジネスをやってる事を知ってて、今回は、何やらビジネスの事を話しにくるそうなのです。関係ない私が緊張しちゃうわ!

アメリカの、こういう所すごく良いとおもいません?本職ビジネスのある人達が、サイドビジネスで自分の好きな事がやれてるし、職は一つじゃなくていいって皆が思ってる所。私は、実はBBQのケータリングの時は、ケリーのアシスタントを今までしてきていて、それにケリーはちゃんと時給を支払ってくれている。そして何より、ケリーは、いつも私をスーシェフ(sous-chef)と言って色んな人に紹介してくれるんです。フレンチじゃないけど、スーシェフなんて呼んでくれると張り切っちゃうよね。でも、本当にメイン以外は少しずつ学んでいて、ようやく私がサイドディッシュを全て仕込めるようになったんです。それに、私は、仕込みをその週の都合のいい時間に仕上げておけばいいし。ナイス師弟関係!

そんなケリーを今日はタコスパーティーでサポートしていきたいと思います。

先ず私が取りかかったことは、野菜を洗う事。シラントロはたまに土がついているので、大きなボールに入れてザブザブ洗います。茎をまとめてよく水けをきって出来上がり。そして、ハラペーニョ、セラーノ、ポブラノ、ライム、ネギ、アボカドを全て洗います。それからそれを全部ザルにあげておきます。

1番左の大きいのがポブラノで、真ん中のぷっくりしてるのがハラペーニョで、右側の細いのがセラーノ。全部チリですが、ポブラノは、ほとんど辛く無いです。ハラペーニョは、そこそこで、やっぱりセラーノがピリッと辛い。↓

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次に取り掛かった事は、玉ねぎをプロセッサーでチョップする事。先ず、ホワイトオニオンは、チキンの仕込み用に小さく刻みます。一気にたくさん入れると、水が沢山出てきてしまうので、一個ずつ。みじん切りくらいに小さくします。次に切るのはイエローオニオン。これは、ビーンズと一緒に煮込むので、二玉を微塵よりは少し大きめのチョップにしておきます。そして、最後はパープルオニオン。これは、ワカモレ用で1個と、ハラペーニョ1本も種ごと入れて、微塵にします。ワカモレに使うアボカドは、大8個くらいだった気がする。私は、オニオン大好きだから、シャキシャキっていう歯ごたえがスキなので、心なしか微塵より大き目にしておきました。そして、プロセッサーの最後には、ガーリックを二玉くらい微塵にしておきます。めちゃくちゃ使えるし、この順番だと、プロセッサーを一度も洗わずして仕込みが終われるという面倒くさがりの私ならではの方法。

私が、玉ねぎをプロセスしている間に、ケリーは先ず牛肉をミンチマシンにかけてミンチを終えて、それから、チキンの筋と脂身を削ぐ下処理をして、仕込みを同時進行していきました。

私、洗い物が大量に発生するのが嫌で、チキンが終わるまでに、全てを洗い終えて待機。ミンチマシンが意外に手こずるけど、チキンまでに終われたのでセーフ!

さて、ここからチキンをマリネしていきます。先ず、チキンが仕込み終わったら、塩を振っておきます(10分くらい)。寝かせている間に、次はマリネのソース作り。プロセッサーにホワイトオニオン、ガーリック、シラントロ、ブラックペッパー、オレガノ、タイム、そして、ライムジュースを絞り込みます。それをプロセッサーにかけて、シラントロがいい具合にチョップされて、緑のソースになったら完成!サルサ・ヴェルデに近い感じです。めっちゃいい匂い!ボウルにチキンを入れて、ソースをかけてよく揉みこんで、タコス会まで冷蔵庫で寝かせておきます。

ミキサーにかける前↓

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仕込み後↓

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次に取り掛かったのが、ビーンズの仕込み。イエローオニオン、ガーリックを先ず鍋で炒めてから、ダイス型に切ったポブラノを入れて炒めます。いい感じに火が通ったら、セラーノに半分切り込みを入れたものも一緒に炒めていきます。だいぶん色が変わってきたら、今回はブラックビーンを投入。アズキみたいな色。そこに豆が浸るくらいの水を入れて煮込んでいきます。もう豆には既に火が通っているので、水気が飛んで全体がトロっとして来たら、シラントロを入れて少し煮込んで火を止めます。食べる直前にまた温めるので、あまり気にしなくてもいいよ。それと、食べる前に温めたら塩を入れて最後に味を調節します。

ポブラノってピーマンみたいでしょ?↓

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炒め最中↓

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今回使ったブラックビーン↓

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凄く綺麗な色でしょ?↓

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煮込み中↓

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次は、バスマティライスを仕込みます。って言うか、ビーンズとほぼ同時進行してました。オリーブオイルに、ビーンズの時に炒めたイエローオニオンとガーリックを少し横に取っておき、鍋で、それとライスを一緒に炒めていきます。米を炒めていく工程って、ピラフみたいだよね。弱火でお米に火が通って少し透明になったら、チキンブイヨンをブッ込んで、弱火で焚いていきます。わたくしは、言い訳になりますが、その時は、ワカモレ用のアボカドを仕込んでいたため、米何グラム対ブイオン何ccかを見逃すという大失態をおかしてしまいました。スーシェフ失格です。やっぱり、スーシェフとしては、シェフに聞かずにそういうとこを盗んでおきたかった。そしたら後で自分で小さい分量で作れるしね。これは、自分で実験していくしかなさそうです。反省。

コトコト二つの鍋に火を入れている間に、次はワカモレを作ります。

ワカモレって書いてるけど、グワッカ(Guacamoleの最初の方)って私達は言ってます。(笑) さて、ワカモレの命のアボカドは、大き目のサイコロくらいの大きさに切るのが私達スタイル。そして、次に肝心なのが、ガーリック。微塵切りにしたものに塩を振って、包丁で擦るように引くとガーリックペーストになっていくんですね。これは、ケリーが私に教えてくれたワカモレのコツ。こうやって、ペーストにしていくと、具と良く混ざるし、ガーリック感が軽減されるという最高の技。それを絞ったライムジュースに入れてよく混ぜます。そこに、アボカド、パープルオニオン、ハラペーニョ、ネギ、シラントロを入れてよく混ぜます。アボカドが少しずつ崩れて全体がまとまってきますが、大きなカットでアボカドもいい形を保ってくれています。そこに、塩とライムジュースで最終加減をして出来上がり。塩気は、冷蔵庫で寝かすと結構主張してくるから入れすぎ注意です。

動画が載せられないのが悔しいスキル↓

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山盛りワカモレ↓

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完成‼︎ ↓

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ケリーはこの後、外に行き、グリルの掃除をしに行きました。

私と言えば、エビを仕込みます。たっぷりの塩水で解凍したエビを数回水替えしてようやく解凍し終わったエビの水気を切って、ケリーが発見したポークパン粉でまぶします。チチャロンっていう、ポークの皮を油で揚げるチップスがラテンの国にはあるんだけど、それを粉にした感じ。小麦粉を摂取したくない人の為に考えられたパン粉!パン粉って、そのまま英語になってるんだけど、パンの粉でパン粉なんじゃね?という私の斜め上からの意見。どうなんでしょう?卵に塩を少し振って、解いたものにくぐらせて、ポークパン粉をまぶすという作業をひたすらやって一袋やっつけました。

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ようやく仕込み終わったぞ!

久しぶりに登場したケータリング用フラットトップにフライヤーを仕込んで今晩を迎えます。

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楽しみっ!

タコスパーティ実食へつづく。。。



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