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ホエールウォッチング🐋に行くの巻 第三話

ようやく待ちに待った乗船時間になったので、乗船場に向かいました。

これまでのお話はこちらから。


さすがアメリカ人の皆様です。2:05PM集合だったのに、乗船場にはなんと私一人。えええ?まさかと思ったら、10分頃に先ずファミリー(父母と娘2人)が登場。子供二人が小さくて金髪で、めちゃくちゃかわいい。そして、次に現れたのは、母二人と子供が4人ずつくらいでこちらはティーネィジャーの男の子と女の子ミックスの白人ファミリー。キャプテンも、もちろん白人で、アジア人は私オンリーの乗船になりました。乗船前に少し雲が出始めて、乗船時には、空を雲が覆ってしまいました。寒くはなりませんように。さて、出発!

乗船予約をチェックインした時に、乗船チケットをもらって記入したものがある人だけが乗れます。これね↓

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とうとう、乗船出来ました!キッズは、前の方の3人がけ一人ずつのシートに飛び乗るため、私は一番後部座席に座りました。誰も隣に来ないので、3人がけを独り占めして座れました。動画が載せられないのが本当に残念。

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先ずは、ニューポートの湾をゆっくり出ます。

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裏庭がプライベートビーチになってる信じられないお金持ちのお家を横目に見ながら、ええなぁ~とブツブツぼやいていたら、高校生くらいのヨット部に遭遇!なんてリッチなんでしょう?!風を読む練習だそうです。お兄ちゃんに前のお父さんが話しかけていました。そして、最後尾になんと女子がいたんです!すごいなぁ。とあまりにもロサンゼルスとの光景の違いに唖然としながらも、心のなかでがんばって!と応援して私はシャッターを切りまくっていました。

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湾を抜けると、キャプテンが、

「ここから加速するから、帽子とかサングラスなど、飛んでいく危険があるものは、必ず外してカバンにしまって下さい。」

と、アナウンスしてから、しばし方向転換をしたと思ったら、

「レッツゴー」

の合図で、フル発進!船酔いしないか心配だった私ですが、あまりの凄さにしばし風を顔面フルに感じながら、太陽光をもろ浴びまくり、大海原をただただ眺めて放心状態で身をモーターボートにゆだねていました。前方のキッズは、両手をバンザイしながら、

「Woooooohoooo!!!(うーふーーー!日本語でヤッホー的な)」

とジェットコースター状態で楽しんでいました。私なんかビビリまくりで、海に投げ出されてしまわないか心配で心配で、座席前の棒を握りしめているというのに!15人程しか乗れないから、小さいボートだからめっちゃバウンスするの。漁師ってすげぇなとか色々な事が脳裏を駆け巡っていました。あとは放心状態。どれくらいたったか分からないけれど、沖が地平線にうっすら見える辺りでボートは速度を落とし始めました。

「グレーホエール、2O’clock!」

キャプテンが突然発表しました。え?なになに?2オクロックってなに?2時?もうとっくに過ぎてるし!

めっちゃ潮風と太陽を浴びて最高の休日だぜ!なんて1人最後尾座席で浸りまくっていた私は大パニック!前のお父さんによると「2時の方角だよ!」って子供に説明してたのを盗み聞きしつつ、2時の方向って、どこなん?って思っていたら、

「ぷっしゅーーーーーー」

って、背中から潮を吹き上げたグレーホエールさん。「ここ、やっちゅうねん!」って言われてしまいました。全く用意も出来ていない私。でも、不意打ちで良かった!肉眼で、グレーホエールを目視することが出来たんです。めっちゃデカイ!ガイドさんによると、グレーホエールは、なかなかセンシティブで、ボートなどとは、一定の距離を保って遊泳していることが多いんだよ。とのこと。しかも、ここ5日間くらいは、ホエールウォッチングなのにクジラが全く遊泳するのを見られないでいたから、今日はラッキーだね。とのことでした。

そうなん?グレーホエールさん、ぷっしゅーーーーーーやってくれて本当に本当にありがとうね。私の休暇を最高のモノにしてくれてありがとう!そのスポットからまたゆるーく南下していくと、

「12O'clock!」

次は、分かったで!でも、肉眼で捉えられない!しばらくソッチのほうをじーっと眺めてると、また

「ぷっしゅーーーーーーっ」

と、グレーホエールさんご挨拶してくれた。彼らは5分ほど潜水して、漁場のイワシをバッサーって食べて飲み込んだ辺りで、ぷっしゅーーーーーーってするルーティーンらしい。

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しかも、この日何頭か見たんだけど、一回頭(頭なのか口先なのかわからんけど)を海面にだして、すーっとそのまま背中の吹出口まで海面をなぞって泳いでぷっしゅーーーーーーとやっていた。

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なんせ写真では、事実と臨場感をお伝えするのが出来なくて悔しい。

そして、海面から上がって、バックドロップ(プロレスファンならでわの表現力)するところをぜひとも見たかったが、今回は見られませんでした。あれってね、奇跡的みたい。だから、見たことある人は本当にラッキーだね。

ここまで、まだグレーホエールしかみていないのに、感激したおしていた私。海の上で、なんとも現実離れしているという体験と、海の大きさと碧さに、改めて自分のちっささを痛感。そして、クジラのデカさよ。潜水艦かよ!ってくらいデカイのね。そこに、

「4O’clock!」

また、違うグレーホエールさんがご挨拶に。本当皆様ありがとうございます。私、感激しまくっています。

「ぷっしゅーーーーーー」

この潮の吹き具合も、めっちゃ豪快でした。


キャプテンは、今度は、イルカのファミリーをレーダーで捉えたから、イルカを見に行こう!と言って皆を一度座席に着席させ、

「用意はいいかい?」

と私達に聞いてから、またジェットコースターの如く加速しました。

今度は、私も、

「Woohoooo!」と言ってみたりしちゃいました。陸には全く聞こえやしない、海上での15人の「うーふー」をキャプテンはしっかり受けて、次は太陽の方角西へ一直線に加速していきました。


続く


こちらがちなみにグレーホエール。

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Photo From National Geographic 

日本名称は、コククジラと呼ばれるそうです。(以下:ナショナルジオグラフィックページより抜粋

コククジラは、頭部や背中に寄生動物やほかの生物が付着していることが多く、海中の岩のように見える。最も長い距離を回遊する動物の1つで、群れを形成して夏場の生息地であるアラスカ水域から、冬はより暖かいメキシコ沿岸まで往復約2万キロを回遊するものもいる。南方や温暖な気候の浅瀬で越冬して子を産む。別の個体群は東アジア近海に生息している。










最後まで一読ありがとうございました。