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ベンゾジアゼピンの離脱症状_09_嗅覚と味覚に関連する症状_嗅覚過敏・味覚過敏など

(この記事の内容は、私の知識と経験に基づく個人的な考察と症状の記録であり、何らかの実験・研究・論文等に基づくものではありません。ベンゾジアゼピンの離脱症状を理解するための参考としてご覧いただけましたら幸いです。)

匂いは、鼻の粘膜にある嗅覚受容器で受容され、神経細胞の電気信号に変換されて脳に伝わります。脳では、過去の匂いの記憶と照らし合わせるなどして、何の匂いなのかを認識するといった情報処理が行われます。

味は、舌にある味覚受容器で受容され、神経細胞の電気信号に変換されて脳に伝わります。味覚受容器は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つの種類の味を感知し、脳はその信号を組み合わせて解釈することで、特定の味として認識します。

人間は物を食べる時、味覚の情報と嗅覚の情報を脳内で統合することで、食べ物の風味を認識して味わいます。
このため、ここでは、嗅覚と味覚を同じ記事で扱うことにします。

ベンゾジアゼピンの離脱症状として、私には下記のような嗅覚や味覚に関連する症状が出ています。
その結果として、食べ物や洗剤など衣食住に関わる身の回りの物で体調不良が起こり、日常生活の様々な場面で制限が生じています。

嗅覚に関しては、自分以外の人が使用している香水や柔軟剤の香りなどにも反応して体調が悪くなるので、自分だけの工夫では如何ともしがたい部分があり、人と接したり外出するのが難しくなる原因の一つになっています。


嗅覚過敏・化学物質の匂いで自律神経発作が誘発される

有機溶剤や洗剤・芳香剤などの科学的な匂いは元々好きというわけではなかったのですが、離脱症状で嗅覚が過敏になってからは、少し嗅いだだけで吐き気がしたり自律神経発作(ベンゾジアゼピン性自律神経発作・パニック発作様の発作)が起こるようになりました。
芳香剤や香りのついた柔軟剤などは使えないことがほとんどです。
洗濯用・掃除用の洗剤も使える物が限られます。
人工の花や果物の香りで発作が起こるのに、自然の花や果物の香りでは症状は出ず、天然の物なのか人工物なのかを、体が自然に察知しているかのような感覚があります。
(下に述べる一部の食べ物は人工物でないのに発作が起こりますが・・、割合的には人工的な匂いで体調を崩すことの方がはるかに多いです。)

今まで好きだった食べ物が食べられなくなる

子供の頃からずっと大好きだったいくつかの食べ物で気分が悪くなり、自律神経発作が起こるようになりました。

例えば、チーズやマヨネーズの香りで症状が起こります。
以前はピザやグラタンなどが大好きで、チーズを使った料理はかなりしばしば食べていたのですが、嗅覚過敏の症状が出るようになってからは、食べられなくなりました。
自分が食べられないばかりか、料理をしている時に出る匂いやそばで食事をしている人の食べ物から出る匂いでも症状が出てしまうので、家族にまで食べないでもらう必要があって、自分以外の人にも影響が出てしまっています。
一時期は、冷たいチーズやマヨネーズもダメだったのですが、今は加熱していなければ食べられるようになりました。

また、生クリームも食べると具合が悪くなるようになりました。
これも大好物だったので、ケーキなどが食べられなくなったのは、人生の楽しみが一つ減ったような感じです。
スープなどでも生クリームが入っているとムッとして気分が悪くなるので食べられません。

その他にも、人工甘味料や香料などの味や香りで具合が悪くなる事も多く、食べられる物が以前と比較してとても限られるようになりました。

辛い物(トウガラシ)が食べられない

トウガラシの辛さは、正確には味覚ではなく痛覚に分類される感覚ですが、食べ物に関することなのでここに書くことにします。

私は元々辛い物があまり得意ではなかったのですが、市販のカレーの中辛ぐらいまでは大丈夫でした。
しかし、離脱症状が出るようになってからは、中辛の麻婆豆腐の湯気を吸いこんだだけで、喉や鼻がヒリヒリして、咳込んでむせるほどの反応が起こるようになりました。
隠し味にトウガラシの入った料理を口に入れただけで口の中がとてもヒリヒリして、しばらく苦しむことになったりします。

おいしくないと感じるものを食べると自律神経発作が起こる

口に入れた時にあまり美味しくないなと感じるものを無理に食べると自律神経発作が起こって、その後一日中何も食べられなくなったりします。
もったいないな、少し無理すれば食べられるんじゃないかと思って食べてしまったせいで、長時間苦しむということを何度も繰り返してきました。
お行儀が悪いですが、口に入れたものを吐き出したり、もったいないですがそれ以上無理して食べないようにした方が体調を保つことができます。


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