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はじめまして、レイと申します。

私は、ベンゾジアゼピン系睡眠薬のブロチゾラム(レンドルミンD)0.25㎎を1日1錠と非ベンゾジアゼピン系睡眠薬のゾルピデム(マイスリー)5㎎を1日1錠内服していたところ、これらの薬剤の身体依存を発症し、内服中から離脱症状が生じるようになりました。

自分の体調不良が離脱症状であるとは知らず、むしろその体調不良を治療しているつもりで何年も飲み続けておりました。しかし、ある時、少量の減薬で症状が劇的に悪化したことを期に、ベンゾジアゼピン離脱症候群と呼ばれる状態である事に気付き、断薬を決意しました。

その時点で、ほぼ寝たきりに近い状態でしたが、レンドルミン0.1%/日の減薬によってさらに症状が悪化し、自力でトイレに行くことも、服の脱ぎ着をすることもできず、目を開けることも困難で、食事や会話もままならない状態になりました。

そこで、さらに精密で少量の減薬をするために、マイクロピペットを使用して、0.05%/15日(一日あたり約0.003%)のスピードで減薬を再開しました。
このスピードでは、断薬まで計算上200年かかる予定でしたが、その後、多くの方のサポートのもと様々な工夫を重ね、環境の変化などもあって、約0.3%/日まで加速することができ、約3年半で、内服していた二剤すべての断薬に至りました。

減薬方法を考えるにあたって、ご自身や身近な方の減薬の方法や過程、症状などを公開してくださっていた沢山の方のブログを参考にさせて頂きました。それらの情報が無ければ、私は減薬・断薬をすることができませんでした。

私自身は減薬中のほとんどの期間、とても体調が悪く、ブログなどを書くことはできませんでした。
現在も体調不良は持続していますが、減薬を終了した今、私の減薬方法や経過を記述することで、少量の減薬でも離脱症状が強く出たり、減薬を始める時点ですでに症状が重かったりといった理由でベンゾジアゼピンの減薬・断薬が難しいと感じておられる方々に、少しでも参考になるのではないかと考えるようになりました。
また、一つの症例として記録を残すことの意義もあるのではないかと思います。
このため、これまでベンゾジアゼピンの減薬に取り組み、インターネット上に公開してくださった先人と、私の減薬の過程と現在の生活をサポートしてくださっている全ての方々への感謝と敬意をこめて、事後的な部分も多くなりますが、私の経験をここに書かせていただきたいと思います。

お薬に対する反応や価値観には大きな個人差があります。このnoteに書かれていることは、私の個人的な知識と経験、考察、推測、感想に基づくものであり、絶対的に正しいものでも、そうすべきものでもありません。あくまで参考としてご覧ください。減薬などの方針については、内服されている方の体調・体質や価値観などをよく考慮し、ご家族や身近な方、主治医の先生やその他の医療関係者・福祉関係者の方々などとよくご相談の上、ベンゾジアゼピンを内服されているご本人の意思によって選択・決定をして頂けたらと存じます。

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