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最近の読書事情③『種の起源 上・下』ダーウィン

進化論を唱えたダーウィン、それ自体は知っていても読んだことのない本、でも一度は読んでおきたいと思っていた本。

あー、時間がかかったー。

決して面白くないわけではないし、わかりやすく書いてあるのでそんなに難しいはないのだけど、上下巻を読破するのに2ヶ月もかけてしまった。

きっかけは、最近読むようになったブログの何年か前の記事に「ダーウィンの『種の起源』が文庫化されたので読み返してみた」とあって、文庫なら読んでみたいと思い図書館で探した、というわけで。なんでもこの方は初めてのダーウィンが小学生の頃だったそう。すごい。
それで私も読破するための保険として、同僚に「これから読むんです」って話していて。その時彼女が「私は進化論信じてないの。あなたは?だって猿はいつか人間になるってことでしょう?そんなの信じられないわ」と言っていた。私は「そう書いてあるか、読んだらお知らせしますね」と返答した。やはり読んでみないとちゃんと話し出来ないと思った。

結論。書いてなかった。

ダーウィンが考えたのは、ヒトと類人猿、ひいては多種多様のさまざまな生物の大元の祖先は同じで、それから思いもよらぬくらいの果てしなく長い時間をかけて自然淘汰(環境など他にも色々と要因はある)されて枝分かれし、今のさまざまな生物に至っている、と、私の知見不足の頭でまとめるとそう言うことだ。
ちなみに今の研究では、ヒトと類人猿の祖先は4
00〜500万年前に分岐したと考えられているらしい。
種の起源は、ダーウィンによる、あらゆる生物は『自然淘汰』(他にも色々な要因はある)で変異、発生、絶滅を繰り返していて、それを世界各地の生物を研究する中で証明しようとする試みの記録、と読んだ。150年前に刊行された本だ。しかもまだ世の中は宗教的に生物は絶対の神が個別に創造したと信じられていた時代だ。たった150年前。

解説を読むと、ダーウィンのすぐあとくらいにメンデルが遺伝の法則を発表したらしく、ダーウィンが遺伝についての知見があればまた一歩踏み込んだ研究結果になっていたかもしれず、その後遺伝子DNA🧬の解析が進んだり(さまざまな生物のDNAに同じアミノ酸の塩基配列を含んでいる、らしい。植物と動物の分岐前から存在する、らしい。すごいね)と、研究は目眩く速さで進んでいるらしい(らしいばかりですみません)。そして、確かな物証がある説ではないことから、反ダーウィンの説もまだまた出てくるらしい。けど。それすらダーウィンあってこそ。

結論 読んで良かった。読まなきゃ語れない。

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