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【筋トレ】「どこ目指してるの?」…この質問の答えが見つかった!


1. オレが目指している場所

遺伝的限界の強さの、その先。

これが、オレの志している聖域だと知った。この解答にたどり着くまでに、かなりの時間を要したのは言うまでもない。大学を卒業してからというもの、テニスをやる機会は激減し、友人とスポーツをすることも、貴重といえるほどの頻度になってしまった。勝負、タッグ・トレーニング…。そうした自分の力、能力を披露できる場所が非常に少なくなっているにも関わらず、オレはずっと鍛え続けている。何年もだ。…なんでだろう?どうしてオレは目標もゴールもないのに、走り続けているのか?この問いかけは、オレにとって非常に大事だと感じてはいたものの、明確な答えなどなく、ただ強くなり続けることだけを考え、鍛えていた。

でも、今ははっきり言える。オレは、オレの先天的な肉体の強さ・精神的な強さを超えたオレに出会いたいから、鍛えているのだと。理由などない。そうなりたい、そう在りたいから、トレーニングをする。そして、純粋にワークアウトに没頭している瞬間が好きだ。理由は無いようであって、あるようで無い。理屈抜きで、強くなりたいし、鍛えることを楽しんでいる。これが戦闘民族ってもんだ。そうだろう?


2. 葛藤と、失望。ゴールの見えないトンネルを通り続けていたときの心境。

テーマ1で述べたように、今のオレには確固とした決意と動機が固まったが、この解答にたどり着くまで何年も月日を経たのは、理由がある。それが、3年前までプリズナートレーニングの存在を知らなかったことにある。言い換えれば、際限なく筋力を上げていくには、ウェイト・トレーニングで重量を徐々に増していくくらいしか手段は無いものとして考えていた。当時はこの考えに何の疑問もなかった。

しかし、いくつか問題もあった。ジムに通わなければならず、自重トレのように、いつでもどこでも鍛えられる…というわけにいかない。そして、最大の問題が、高重量による負傷リスクである。現在は二十代なので、自分の体重の倍くらいの重量を挙げたとしても、正しいフォームや用量でやれば、ケガによる弊害や、負傷する確率は抑えられるだろう。

だが、五十代、六十代…それ以降は?この鍛え方で、果たして継続できるだろうか。そう自分に問いかけたとき、肩や腰の痛みに苦しみながらも、「ただ鍛え続ける。強くなり続ける。それがオレなんだ。たとえどれだけ身体に痛みがあろうと、オレは立ち止まってはいけない」と、ハードワークに勤しむ自分を美化して、ケガは常にそこにあるのに、決して存在などしないフリをする、無視をし続ける…哀れな自分の姿が、透けて見えた。このとき、一般的に容認されている「正しい鍛え方」では、オレの永遠に強くなり続けるライフハックに、そしてトレーニング哲学には太刀打ちできないことに気づいた。

オレの野望を叶えるには、別の何かが必要だ。そう直感していたのである。それと同時に、「オレはホントに強くなること自体が好きなんだ、やめられないことなんだ」と気づきかけていた。そして、「あの本」との出会いで、その欲求は爆発的に加速する。

3. プリズナートレーニングが、答えをくれた

際限のない強さを、いつでもどこでも追い求められる。…しかも、監獄であろうとも。その魅力に引き込まれたオレ。書店でプリズナートレーニングを見つけ、立ち読みして、一目惚れした瞬間を、今でも覚えている。購入して、自宅で4時間くらいはずっと読みふけり、気づいたら昼が夜になっていた、あの頃。長年、探していた答えを、この1冊がくれた。

自重筋トレであれば、怪我のリスクを極限まで抑えつつ、筋力を最大化し、筋量も伸ばしてくれる。しかも、様々な競技で要求される全身協調力を高めてくれる。一石二鳥どころではないほどの効果を与えてくれるし、何より、やっていて楽しい。鍛えた成果を誰にも見られない環境でも、鍛えること自体を楽しめる。こんな感じで、一生遊ぶように鍛えられるライフハックになると、ホントにワクワクしたのだ。その気持ちは、3年以上も経った今でさえ、色褪せていない。

4. 最強の肉体を墓場まで持っていきたい

オレの目標は、遺伝的限界の強さの、その先だ。この結論から、自然とオレの最終目標が決まった。それも、寿命を迎えるとともに、成否がわかること。最も強い肉体を持ったまま、あの世に行くことだ。

非常に困難な道だ。鍛え続け、思考し続け、記録を書き続ける。そして、精神を正しく保ち続ける必要のある、狭きストレート・エッジだ。でも、オレだったらそこを歩き続けることができると思う。ちょっと前までは、道無き道を走りつづけることができたんだから、道しるべを見つけたオレが足を止めることはないし、脇道にそれることはないんだと。オレにとって好きなことだけど、使命。使命だけど、楽しむ。

てか、今気づいたんだが、どうにも死後ですら自重筋トレは止められそうになさそうだ。あの世でも鉄棒を見つけてホリゾンタルプルとかやってそうだしな(笑)。となると、オレが定めた最終目標は「最終」ではなくなりそうだ。

5. Rayのコメント

鍛えている動機や目標が、オレと同じ人・異なる人が、どれほどいるかは分からない。だが、本記事で書いたように、「果たしてこの鍛え方は、長期間にわたって継続できるものなのか」は、考えるクセをつけておいた方がいいことは確かだ。世の中、様々なワークアウトで溢れているが、「自分の力で」実行し続けられるものなのかどうかが、オレたちのトレーニング・ライフを決定づける。能動的な気持ちで鍛えられるかどうかは、鍛える方法の再現性にかかっているからだ。

◼︎終わりに

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