#1 相性のみかた 【結婚したい男性の条件とは?】
四柱推命の相性のみかたを紹介します。
相性は、以下の観点からの調べ方があります。
男性側の命式
日支蔵干(配偶者の位置)と月支蔵干の関係
五行の均衡
日干
陰と陽
空亡
干合・支合・会局・方合
大運
天戦地冲
この記事で取り上げるのは、男性側の命式のみかたです。
簡潔に言うと、結婚を見据えた男性に持っておいてほしい条件のようなものです。
最後に、私の夫を実例に素人がなんちゃって鑑定しています。
参考にしすぎない程度に御覧ください。
相性を鑑定するときの認識
占う側の心得としても踏まえておきたいポイントを5つ挙げます。
上記の内容は、泰山流の粟田泰玄氏が著書で述べている鑑定する側の心得です。
男性側の分析
2人の相性を見る前に、男性側・女性側で確認すべきポイントがある。
男性側の命式でみるポイントは、財・官の通変の状態。
財の通変の状態は?
■ 男性にとって、財の通変は「妻」を表す。
そのため、財の通変はなるべく持っておきたいし、日干(自分)と同程度の強さでバランスを保っているのが望ましい。
■ 財の通変には「正財」「偏財」の2種類ある。
それぞれ、正財 = 正妻、偏財 = 偏妻 とみなす。
※ 偏財しかない場合は偏財を正妻とする。
以上の内容を踏まえて、以下のチェック項目を確認しよう。
財の干は小強以上(月令・十二運・他通変の関係を総合判断)か?
財のある柱に空亡・冲はないか?
日干と財の通変の均衡は保たれているか?
正財・偏財が合わせて3つ以上(混雑)ないか?
4が該当する場合、偏財よりも正財が旺強しているか?もしくはどちらかが干合があるか?
1〜5のチェック項目で「YES」が多ければ多いほど、立派な妻縁を持ち、財縁にも恵まれる命式とみる。
⭐ 1の財の干の強さのみかたは、こちらの記事を参考にしてほしい。
⭐ 5の強弱のみかたは、十二運を使って調べる。
正財・偏財は日干からみた十二運が同じになることが多いため、「居る十二運」「座す十二運」の順で調べるといい。
正財と偏財が混雑した命式でも、片方が弱い、あるいは他の干と干合していれば問題ない。
⭐ 日干が陽干(甲・丙・戊・庚・壬)の場合
「妻」の正財と日干は必ず干合するので、家庭を乱すような女性を妻にすることはないだろう。
⭐ 偏財が他の干と干合している場合
正妻ではない偏妻(浮気相手?)が現れても、自分ではない他人と手を繋いでいるとみるため安心してOK。
正財・偏財の強弱の差がない、あるいはどちらか一方を去ることもできないときは、異性関係に常に気を配ったほうがいいだろう(要注意)。
官の通変の状態は?
■ 官は、男性にとって「職業」「子ども」を表す。
財と同様、官も男性の命式にぜひ持っていてほしい通変だ。
偏官・正官はどちらか1つだけ持っているのが望ましい
官の干は小強以上か?
官のある柱に空亡・冲はないか?
日干と官の通変の均衡は保たれているか?
官が妬合していないか?
偏官・正官がどちらも揃っていないか(官殺混雑)?
6 のとき、以下の3つのいずれか1つだけあると良い(※2つ以上満たすと官が攻撃されすぎて働かなくなる)
偏官が干合している
食神(偏官を抑える)が命式にある
印(偏印を洩らす)が命式にある
⭐ 2の強さのみかたは、財の干のみかたと同様、月令・十二運・その他通変の関係から調べよう。
男性の命式全体をみたとき
日干が中庸(真ん中)よりもやや強いくらい
財・官の通変が正・偏混雑でない & 小強くらい
日支蔵干・月支蔵干の関係が良好であること
成格に近いこと
以上の4つを1つでも多く備えている命式の人は、パートナーとして理想的な男性といえる。
ここでいう理想とは、妻や家庭を大切にして社会でも活躍する男性、という意味である。
夫の命式をみてみた
財の通変の状態は…
偏財…月令得ていない/沐浴・胎・病・死/比助の通変は丁(傷官)のみ/印綬と干合 →小強未満か?
財のある柱に空亡なし、冲なし
日干と財の通変の均衡…日干は月令得ていない/帝旺・沐浴・絶・胎/比助の通変は甲(比肩)・壬(偏印)・癸(印綬)の3つ →日干 > 財
正財・偏財の数…偏財1つだけ
1〜4のうち、2・4は満たしているが財は弱く日干と比べても衰えているのが気になる。
偏財1つなので、偏財が正妻の代わりを果たしてくれる。
夫は一途で潔癖な人で、職場の人からは愛妻家で有名。
正財・偏財の混雑もなく、妬合もないので、浮気したりされたりの心配はなさそう。
財縁については、偏財的なお金(流動的)の使い方をするのは間違いなく、自己投資・社会への投資的な理由からぽんとお金を出す。
妻の私も夫同様偏財を月支蔵干を持つ身のため、お金に対する価値観は似ている。夫婦として貯蓄は向いてないかもしれないが、お金のことで深刻なトラブルになったことは殆どない。
これで正財しか持ってない妻だったら、夫の財布の紐が緩くて家計は私が管理しなきゃ将来が危うい!とか思ったりしてたんだろうか。
官の通変の状態は…
偏官・正官の数…偏官が2つ
官の干の強さ…月令得ている、胎・死・建禄・帝旺/比助の通変は戊(偏財)・庚(偏官) →中強に近い?
官のある柱の空亡・冲…年・時柱(卯酉)で冲あり ※離れた柱なので影響は低い
日干と官の通変の均衡…日干 < 官
官の妬合なし
官殺混雑なし
1〜6のうち、2・5・6の半分は満たしている。
日干を最も強く剋す偏官が2つで、食傷も傷官1つのみと官を抑えるだけの働きは期待できない。
冲の働きで少しばかり弱まっている程度だろうか。
夫は仕事への責任感は強いが、自分が心地よく働くための条件を持っていて、それが満たされる環境であればいくらでも才能を輝かせられる人だ。
20代後半にさしかかり既に3社を経験している夫は、その条件が満たされない環境では心身ともに負荷を抱え長続きしなかった印象がある。
良し悪し関係なく、偏官ではなく正官が2つだったらまた違ったキャリアを積んでいたんだろう。
現代ではキャリアの積み方よりも即戦力としてどうかを重視されるだろうし、偏官的な働き方は今後もっと世に広がっていきそうだ。
命式全体をみてみると…
日干が中庸(真ん中)よりやや強い小強程度?
財・官の通変が正・偏混雑ではないが、官 < 日干 < 財
日支蔵干・月支蔵干の関係…壬と戊で相剋の関係 ✕
日干 > 戊(偏財格)で破格
1〜4の内容を総合的に見て、✕に近い△か?
ここでの良し悪しは、家庭と仕事を両立させる健全な夫という意味なので、そういうみかたで今の夫を見ると…
専業主婦をさせてもらっている
来年出産予定
夫自身が育休は半年分獲得済み
週末に食事に必ず連れて行ってくれる
家事は目的と具体的な指示を出せば首を絶対振らない
経済面、家庭面でもなにひとつ恥ずかしいことがない。
素晴らしい夫である。
あえて短所をあげるなら、家計管理の部分だろうか。
家計の管理は夫に任せきりで、夫の貯蓄額や給料、年収を知らないことを友人(正財格)に話すと非常に驚かれる。
私も、夫に何かあった時どうするんだろうと思いつつ楽観的に構えているので夫ひとりの問題ではない。
夫は私にとって理想のパートナーだが、命式をみると理想の男性とは少し違う何かを持っているようだ。
相性のみかたは様々な観点があるので、今後も夫と自分を検証していきたい。
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