見出し画像

小説って異世界につれてくようなもん、だからおもてなし力がだいじ

何故、小説がエッセイやコラムと比べて読まれにくいのか、ちょっと考えてみた。その過程を覚え書きしておこうと思う。

読み手にとって、小説とは未知の世界

エッセイなら話の内容はあくまで現実の範囲に定まるし、身近な話題が多いので共感しやすい。コラムにしてもあくまで現実の内容が範囲になることが多いだろう(上記を逆手にとって、近未来とか異世界の事象をエッセイ・コラムとして書くのは中々面白そうだ)

それに反して、小説とは内容がどう転ぶか全くの未知だ。それはすなわち読む側にとって自分に合うかどうか判断しにくいということでもある。
文体が合わないだけでも結構読みづらいし、悲惨な展開が頻発するとか、そういうのでも結構ストレスがたまる。

もちろん未知に触れるから楽しいのも事実だ。では書く側はどういうスタンスで作品を構築すれば良いのだろうか。

書き手はツアーコンダクターとして書く

小説とは読み手にとって完全に未知の世界に引きずり込まれるような物だ。
だとすれば、ちょっとでも読みやすくするためには書き手はツアーコンダクターとしておもてなし力を身につける必要があるだろう。

WEB小説のタイトル・冒頭はツアーで言えば看板とツアー内容説明にあたる。ここでなんだかよくわからない売り文句をつけたり、ふにゃふにゃと相手に伝わらないツアー内容説明とかつけた日には、不審がられて誰も近寄らない。

ストーリー展開にしても、進行テンポが遅いと旅行客はだれてしまうし、案内した場所の説明が簡潔すぎると有名な場所ならまだわかるにしても、未知の部分が多いところならツアコン、作者の説明量は実際重要だ。しかし説明しすぎたり、トークがつまらなくても旅行客は寝はじめてしまう。実に難しい。

また、ツアーとして考えた場合、全ての行程を明示するかミステリーツアーにするかも変わってくる。小説の場合は展開の転換点が重要になるため、どういう層に向けて書くかで決めると良い。

自作品を、ツアーとして見ると直しやすい

小説とは異世界への案内でありツアープランと考えると、以下のような注意点が浮かび上がってくる。

・タイトルはツアー内容を暗示ないし明示すると良い。
・そういう意味では内容を説明する系のタイトルも一理ある
・短くまとめる場合は、情報量を圧縮してちゃんと伝わるようにしよう
・冒頭は全体の方向性を提示する重要なステップ、いわばツアー内容の説明会
・冒頭で容量を得ない説明をしてしまうと、次に行ってもらえない可能性が高くなる
・トークや解説は文体と描写に当たる。トークが稚拙過ぎても、解説の内容や量が不適切でもツアー客には寝られてしまう。チューニングが必要だ
・全体の構成は旅行の行程となる。小説の場合、何が起こるか明示してしまうとインパクトも半減する、ミステリーツアーとしての趣が大きい
・一方で予想外のイベントが起きないのもそれはそれで需要はある
・旅行の進行速度は物語のドライブ感
・余り重要でないところで時間をかけてツアー客を寝かせてしまわないように
・クライマックスは一番の盛り上がりどころ、ツアー全体のイベントでもっとも重要なポイントをもってこよう
・旅の余韻をぶち壊さないように丁寧に終わらせるのも大事だ

こうしてみると、どこか一箇所に力を込めていれば良いわけではないのがわかる。結局最初から最後まできっちりやる必要があるといえるだろう。

とはいえ、書き始めはイチからジュウまで微に入り細に入りとはいかない物だ。そんな時は、何か一つ気を付けるポイントを絞って書き進めると良いだろう。

戦場へ

作者は未知の世界へのツアーコンダクター、であれば自作について気をつけるべき点も見えてくる。

ちゃんと完成させて見直すのも、ツアー内容が適切か判別するのに役立つ。やはり完成させてなんぼ、だろう。

今回はここまでだ。またな。

現在は以下の作品を連載中!

弊アカウントゥーの投稿はほぼ毎日朝7時夕17時の二回更新!
主にロボットが出てきて戦うとかニンジャとかを提供しているぞ!

#コラム #毎日投稿 #小説 #創作の心得

ドネートは基本おれのせいかつに使われる。 生計以上のドネートはほかのパルプ・スリンガーにドネートされたり恵まれぬ人々に寄付したりする、つもりだ。 amazonのドネートまどぐちはこちらから。 https://bit.ly/2ULpdyL