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Noteサークル事始め

「最近Note内の店も増えたもんだな」
 総合創作商業都市型施設、Noteでは希望した利用者がスペースを確保できればそこに自分たちのたまり場を作ることが出来る。
 バー・メキシコもそんなたまり場の一つだが、ここの所はお向かいにカフェが出来、斜向いに部室が出来……と周縁部の辺境に当たるこの区画でもそういったたまり場が増えてきた。
 ポーカーしながら来店する読者を待ってた、黒尽くめの男にゆるカジュアルの青年、橙衣の僧がそれぞれ手札を開く。スリーカード、ストレート、ブタ。
「ううむ……やはりこの手のカードは運に泣かされるな」
「R・Vの運ゲーの弱さ、ドン引きするレベルだね」
「うちのブッダは殊の外この手のゲームに厳しいのだ、何故か」
「偶然に見えても、一定の必然性があるってことかな」
「たまたまだと思いたいがなぁ……」
 三人のうち一人がずば抜けて手札が弱いので、ゲームにならない。トランプをしまうと三者は揃って雑談に移行する。
「公式サークル制度も始まったから、今後こういう集まりは他にも増えるんじゃない?」
「だろうなー」
「サークル……掲示板……うう、いにしえの古い黒歴史が」
「自分は情報商材屋のたまり場になりそうって思いました!」
「最低限の審査はするようだが」
「どうだろね、連中グレーゾーン突くプロだから」
「グレーゾーン悪用してたら自分の首を締めるってわからんから、情報商材を右から左へながすことなんかやってるんだろな」
 CORONAをあけてライムの断片を押し込むと、一気にあおる。高級感は無いが、だからこそ気兼ねなく飲めるのが良いところだ。
「とはいえ、せっかく公式で後押ししてくれるんだからサークル活用はなんかやりたいな」
「僕Noteヒーロータイム的なので!用意できてないから半年後くらいに!」
「自分はまだそういった予定はないですね」
「うーん、俺は身軽なのが良いから個人応援形式のなんかで……」
 Noteに訪れた新たな変化が、どのような変化をもたらすかはまだまだ未知数であった。

空想日常は自作品のワンカットを切り出して展示する試みです。
要するに自分が敬意を感じているダイハードテイルズ出版局による『スレイト・オブ・ニンジャ』へのリスペクト&オマージュになります。問題がない範疇だと考えていますが、万が一彼らに迷惑がかかったり、怒られたりしたら止めます。

現在は以下の作品を連載中!

弊アカウントゥーの投稿はほぼ毎日朝7時夕17時の二回更新!
ロボットが出てきて戦うとかニンジャとかを提供しているぞ!

#小説 #毎日投稿 #空想日常 #掌小説

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