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惑星探査機が地球の重力を使って宇宙へと旅立っていったように、皆誰かの力を借りて頑張ってい…
自殺志願のこどもが笑ってる。 それでも、鼓動どくんどくん。 俺のこの気持ちは、絶望と呼べ…
「やはりヒック、殺すしかないと思うのだがウィーック」 今期の自治会会長、全身にぶら下げ…
「で、マンブリーノの兜ってのは床屋の持ってたタライだったわけですよ」 「へえ、面白い」 「…
この小説は、冒頭800文字の面白さを競う比類なきコンテスト《逆噴射小説大賞2019》の応募作…
プロレスリング『獅子』社長は、先の無観客試合におけるリング禍について「全て筋書きに沿った…
俺は石段を匍匐前進しながら上り下りするのが好きだ。あのひんやりとした硬い感触が、俺の肌を伝う瞬間。ゴツゴツとした容赦ない段差の角にぶつかりながら、俺は悦に入る。 その日も、いつものように職務質問されないよう、深夜に一人で近所の石段を匍匐前進していると、突然耳元で声がした。 「助けてください」「ひぃッ!?」 消え入るようだが、確かに聞こえたそれは女の声だった。俺は恐怖の叫びをあげた。深夜に一人で匍匐前進をしている時に、突然耳元で声が聞こえれば、たいていの人間は同じ
「いいか? 撃てる弾は五発だけだ」 彼の声は、脳に直接響いてきた。 軽薄な、いつでも…
「うるせえ! 自分の車に積み込めってほざいたのはてめぇだろ!」 俺が振るった金槌は、眼…
「ここ日本には八百万の神がいるって話だよな」 「ああ」 「だったら今回の依頼はどうしたら…
肉体の枷から解き放たれたと思えば、待っていたのは機械の制約と無感覚の世界だった。冷え冷…
「とりあえず、撒けたか?」 『近くにはいないね。でも、モードが解除されない……』 夕方…
日本時間正午をもって、世界主要都市は壊滅、居住者の大半が死亡した。 その日事象として発生…
「なんだ、呆気なかったな」 この日のために入念な準備をしてきたにしては、つまらない幕引きだった。 「久々の『お仕事』とはいえ、ま、こんなもんか。お前さんとは歴が違うんだよ、歴が。相手が悪かったな。」 煙草に火をつけながら、眼下に横たわるターゲットを足蹴にして吐き捨てるように言った。 生憎の荒天と、泥濘んだ地面のせいで、スラックスのプレスラインが台無しになってしまったが、今日は気にしてはいられない。 「さてと」 高級な眼鏡を扱う仕草で銃についた水滴を拭き取り、お気に