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アンブレイカブル・エゴ

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ロボットが出てきて殴り合う! 争いが選択的淘汰の果てに無くなった未来でも己の強さを証明するため戦いに身を投じる大馬鹿野郎共は絶滅していなかった! このマガジンをふぉろうすると毎回… もっと読む
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記事一覧

メガロポリス・ブレイクダウン

岩山、いや、塔だろうか、否、それは海上に深々と突き入れられた二本の脚だ。暗雲渦巻き、雷鳴…

人類滅亡未遂を振り返る。

 もうすっかりそんな面影もないが、過去に一回この世界の人類は滅びかけた。多次元世界には、…

UE:オーバー・ルーズ-4-

 紫紺の重装甲ベアーめいた敵機は黒武者に向け、手にした大口径狙撃銃を照準しながら手足の装…

UE:オーバー・ルーズ-3-

 対峙した瞬間に紫紺装甲の巨人は自然落下、黒武者の視界から消え去った。マシンガンとショッ…

UE:オーバー・ルーズ-2-

「物好きなのね、貴方」 「必要に迫られて、だ。我ながら甲斐性のなさに辟易する」  蒼天直…

UE:オーバー・ルーズ-1-

「ランカー目指してるアンタの子供を負かして欲しい?」 「はい、一切の容赦なく、ギッタンギ…

UE:ハウリング・ロア ep-6

「まだだ……オレはまだ戦うぞ!」 「やめときな」  身動ぎする灰色装甲巨人をクナイで制する黒武者。 完全に武装は破壊されており、再形成する余力もない。 「何故そこまでアイツに拘るんだ」 「そんなの!オレがアイツをスキだからに決まってるだろ!」  共通通信帯域を通じてその場に居る全員にこの騒動を主導した黒豹の如き女傑の吼え声が響き渡る。気まずい空気があたりに漂った。 「……それでも力づくってのは良くないだろ、男女問わずな」  呆れて返すハガネの席の後ろでうんうんと頷く

UE:ハウリング・ロア ep-5

 固唾を飲んで見守るがごとく多様な背景色の装甲巨兵達は円陣を組んで対峙する二機を見守った…

UE:ハウリング・ロア ep-4

 黒武者は目の前の迷彩巨人の胸甲に刀の柄頭を強かに打ち付け、反動で反対側の装甲人型兵器の…

UE:ハウリング・ロア ep-3

「なんで俺に依頼したんだ?」 「あー……」  見渡す限りの岩山の断崖。その頂点に三つ首狼…

UE:ハウリング・ロア ep-2

「それにつけても」 「お金がありません!」  朝日の差し込むアパートの一室にて精悍な顔立…

UE:ハウリング・ロア ep-1

 ギターめいた巨大な斧が迷彩装甲巨人の胸甲に突き刺さると、紫電が切っ先から噴き出しては別…

UE:スイート・デイ

蒼天を埋め尽くすほどの蒼い光の帯の群れが荒れ果てた地に突き刺さった。 天誅とでも言わんば…

UE:キャッチ・ザ・クイーン

蒼天の中央、妖精めいた陽炎が座す。そこを中心とし空を埋め尽くすほどに空色のフェアリーがその可憐さが禍々しく思えるほどにイナゴ禍のごとく飛び交う。 恐怖を通り越して美しささえ感じる光景に量産型密林迷彩巨人兵器群は硬直し銃を向ける意欲さえ失い棒立ちとなる。襲い来るフェアリーの群れ。 フェアリーが巨人達にぶつかるほどに氷禍となってまとわりつき、氷の檻へと閉じ込めていく。 即席ツンドラ地帯となった大地に向かって空の陽炎は手にした槍杖を掲げれば紫電が走る。投擲された槍杖は無慈悲なる