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休職の女、社会復帰への道①


みなさんこんにちは!玉井すあまと申します。

突然ですが、労働、してますか?

わたしはしていません。

学生でも主婦でもありません。「楽して稼ごう!(札束の写真)」的な怪しい副業の案内でもありません。

適応障害と診断を受けて休職、今も抑鬱症状が続き社会復帰できずにいる19卒(大卒)の女です。ちなみに仕事は簡単に言うと金融機関の窓口業務です。休職した理由は主に人間関係なんですが、いわゆる「お得意様」のようなお客様から邪険にされたり、ミスをするとその場にいる上司全員に3周くらい謝罪して回らなければいけない文化があったり、「新人だから」という理由だけでお局様から社内いじめを受けたり、まあ9割近くが人間関係です。過呼吸に悩まされたり、涙が止まらなくて仕事どころじゃなくなったりしたのを覚えています。これで休職を決意したのが昨年2月。もう1年近くニートなんですよ。一人暮らしですが、傷病手当でギリギリ食い繋いでいます。なんなんだ住民税って。キレそう。

これだけならよかったんですが、休職直前に付き合いだした素敵な彼氏の存在がありまして。いわゆるモラハラですよ。「しくじり先生」でお笑い芸人・パンサーの尾形さんが奥さんにモラハラしていると話題になりましたが、彼はそういう束縛タイプではなく、正論で理詰めし、ズバズバ切って捨てるような人格否定タイプでした。最終的にはわたしが彼の好きなように変わらなかったために捨てられる形で別れましたが、そのような素敵な面倒ごとの数々を背負った結果、休職前よりわたしのメンタルは悪化しました。で、そこにコロナが重なり、雁字搦めのような状態になって今に至ります。

「暇だから」鬱になるのか?

ここで本題に戻ります。わたしが何故社会復帰しようと思い至ったか、というテーマですね。

「考え事する暇がたくさんあるから鬱になる」という言葉をご存知でしょうか。知らなくても無理はありません。これはわたしが考えた短文です。家族や元彼に言われて身についた知識でもあります。

気を取り直して、時間は誰にも平等に与えられるものです。朝早く起きて出社し、夕方ないし夜まで働いて帰宅し、明日の仕事に備えて眠る。これが普通の会社員のルーティーンです。一方、ニートは自由な時間がたくさんあります。特別な予定がない限り、時間に拘束されることはないと言っていいでしょう。ただ、正直1年近くニートやってますが、自分が暇だと思ったことは殆どありません。頭の中がネガティブなことで埋め尽くされて24時間めちゃくちゃ忙しいからです。しかし、「ネガティブを補填するのはポジティブではなく没頭」という金言があります。つまり無理矢理にでも仕事に没頭すれば、ネガティブな考えは自ずと排除されるということですね。しかし、軽い気持ちで復職すれば、また休職前の二の舞になり、メンタルをやられて蜻蛉返りということにもなりかねません。仕事をするなら万全の状態で働きたいですよね。ここで一度、現状を見つめ返してみます。

ボーボボで鬱になれる衝撃メンタル

わたしの今の精神状態を軽く説明します。具体的に表すのは結構難しいので、風景に例えます。ポエミィに。

重い灰色の雲が広がる空。乾いた大地。ひび割れた地面には踏み荒らされたようなたくさんの足跡こそあれど、その場には誰一人おらず、風も吹かない。

自分でも書いてて意味がわからなくなってきました。理解できることといえば、エヴァ最終話みたいに綺麗な青空の下、たくさんの人に手を叩いて笑顔で祝福されるような状態ではないということくらいでしょうか。

日常の些細なことが過去のトラウマを呼び起こす引き金になっています。例を挙げれば、グラブルとのボーボボコラボで再び話題になった亀ラップの「やっだもーん!やっだもーん!」という歌詞(台詞?)で、元彼に「嫌だ」「嫌だー」「いーやーだー」と存在全てを拒絶されまくった過去がフラッシュバックしたり、ウマ娘プリティダービーの楽曲「うまぴょい伝説」の歌詞「こんなーおもーいーはーはーじめて」で「俺は今まで他人に怒ったことなんてなかった。俺をこんなに苛立たせ、怒らせたのはお前が初めてだ」と元彼に言われた過去がフラッシュバックしたりするくらいには低調です。ウマ娘はともかく、ボーボボで鬱になれるの、この世にわたしくらいしかいないんじゃないでしょうか。我ながら一種の才能だと思います。目や耳に入るさまざまな刺激が過去のトラウマと結びつき、それを思い出して落ち込むので、頭の中は常に忙しいです。

1日のうち、ちゃんと活動できるのは4時間

多くの会社員の方々は、多少のずれこそあれど朝9時から夕方5時までの8時間労働という規則に則って働いているかと思います。さらに、通勤時間が長いとかなり早い時間から起きて仕事の準備をしなければなりません。最低でも9時間以上、「自分」というものを持ってシャッキリ活動できているわけです。

一方、わたしが生き生きと活動できる時間は4時間です。具体的に言うと14時〜18時です。

ここで「なんで?怠けてるの?」「休職を盾に自堕落してるだけでしょ?」と思う方も多くいらっしゃるかと思います。わたし自身そう思うこともあります。

朝。6時くらいに目が覚めます。でも起き上がることはできません。通勤ラッシュの人混みのように、元彼からの言葉、働けてた時に上司やお客様から受けた心ない言葉の数々が怒涛のフラッシュバックを見せ、あらゆるものがどうでもよくなり、涙がこぼれ、身体が鉛のように重くなるばかり。これが14時まで続きます。14時を過ぎて、「このままでは人としてダメになる」という使命感のもと、ようやくベッドから這い出ることができます。気合いだけで芋虫のように転げ落ちるので結構大きな音がします。下の階の方すみません。

それから抗うつ薬を胃に流し、身支度をして、「自分らしい」活動に打ち込みます。わたしの場合、絵を描くこととか、行きつけのカフェで店員さんとお喋りすることとかですね。でもふとした瞬間奴(フラッシュバック)は襲ってくるので気は抜けません。ここがメンタルのピークです。18時を過ぎ、夜になると朝と同じ状態になります。これが翌14時まで続きます。変な夢をよく見ます。最近は雷に打たれて入院する夢を見ました。

「暇」かどうかは、本人しか分からない

わたしは1日のうち大半で、過去のトラウマと脳内バトルを繰り広げています。「あー、やることないな、暇だな」と思い、時間を持て余すのは、メンタルに余裕がある一方ですること(予定)がないからなんですよね。自由な時間がありそうな他人に「お前は暇だ!」って断言できますか?誰にも教えていないだけで、個人的な予定を詰め込んでいるかもしれない。結局のところ、暇かどうかは自分で判断するしかないんだと思います。そして、自分が暇だと思えるのはメンタルが平常〜好調である証なのかもしれません。

脳内バトルは仕事で消せるのか?

さて、話が逸れましたが、「会社員のルーティーンに無理にでも自分を押し込んで忙しく働き、暇な時間を消せば、ネガティブ思考は消えてメンタルは回復するのか」というテーマに戻ります。前述の通り、14時まで鬱々としているわたしには、朝早く起き、駅員に押し込まれながら満員電車に乗り、夕方までテキパキ働くというのはあまり現実的ではないかもしれません。主治医には「復職を視野に入れるなら、まず満員電車に乗ってみることから始めてみましょう」と言われていますが、早起きすら困難なわたしにはとても高いハードルです。でもそれを越えることによってメンタルが回復するならやるしかありませんね。

復職か?転職か?

そして今後社会復帰するなら、復職か転職かの二択が用意されています。転職できるならしたいと思ってはいますが、新卒のうちに辞めた人間なんて誰も採用しないだろうと諦め、もう復職しかないと思っている部分もあります。

「仕事を続けるか辞めるか迷った時は、社内に目標にしたい人間がいるかどうかで判断せよ」という金言があります。わたしにもそういう先輩や上司がいないわけではないですが、わたしの場合、住む世界や脳の構造をゼロから作り変えない限りその人達には近付けないと思っています。そんな感じです。例えばわたしがトラウマになるまで厳しくしごかれ、アルバイトの人たちも厳しい指導に耐えかねて次々と辞めていくため常に人員不足の支店があるのですが、先輩(高卒)は「私あの支店大好き〜(はぁと)」と仰っていて、ああ、この先輩とは住む世界が違うんだな、と分からされました。

社会復帰に向けて

長々と書きましたが、ボーボボで2時間近く鬱になろうが、脳内トラウマバトルで連戦連敗しようが、わたしがいつまでもニートやってられないのは確実であり、そのためにはどこかで働かなければならないわけですが、「『お前は暇だ』と言われたから」という安直な理由で仕事を再開してもいいのか、というのが今後のテーマになってくると思います。やる気としては、労働か死か選べと言われたら迷いなく死を選ぶ程度です。久々の仕事でミスをして、トラウマになるくらい叱責を受けるリスクもあります。社内いじめもあるでしょう。そしてとどめを刺すようにお客様の暴言。考えただけで死にたくなりますが、これが労働というものです。この世に生まれただけで懲役50年が確定するのです。労働とはつまり、生まれ落ちた罪に対する罰なのです。働けていた頃、わたしの口癖は「労働とは、時間とメンタルの健康を削って端金に換える行為」でした。その考えは今も変わっていません。

21卒の皆さん、就職おめでとうございます。50年続く地獄へようこそ。早くも辞めたい21卒のアカウントをいくつか見つけて玉井はニッコニコです。間もなくわたしもその地獄へ行くでしょう。

それではさようなら。またいつか。

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