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還暦からの再就職奮闘記 その4 Wワークやめます

10月から始めた介護施設での厨房の仕事を今月末で辞めさせてもらうことにした。

今までnoteでも記載させてもらったが、やはり還暦過ぎからの未知の分野はなかなか大変だった。
記憶力、判断力が衰えていることを実感しながら、日々自尊心を削られる思いだった。
それでも、以前の会社で少しだけ人事に携わった経験から、人を新たに雇用することにお金と手間がかかることを承知していたので、申し訳なさで辞める決断がなかなかつかずにいた。
前回の健康診断から7㎏落ちた体重と、10年間風邪もひかなったのに、コロナも含めこの短期間に4回も風邪をひいたことに「ストレスから免疫力が落ちているかも」などと感じ、じわじわ気持ちが沈んでくる。なんだか意地と気力で続けているようだった。
昭和の人間、考え方もなかなかアップデートされずに、簡単に辞めるなんて・・・ 私がもっと頑張れば・・・などウジウジ考えて踏ん切りがつかずにいた。

背中を押されたのは友人一同からの「もう辞めなさい!」だった。
「今さらこの歳で我慢しなくていい! 楽しく働けるところにしな!」
怒りもこもった言葉で説得されて、私はやっと辞めさせてもらう決断ができた。

1月から始めたWワークだったが、副業のつもりが、いつしか私の中でウエイトが逆転していた。
家でもパソコンに向かい仕事をしてしまう。
社長や同僚から勤務日でない日にも電話がかかってくる。
厨房の仕事なら勤務時間が終わればそれで終了なのに。

そんな生活の中で気付いてしまったのだ。
やはり私は自分の今までの経験を活かしながらできる仕事の方に重きを置いている。家に持ち帰ってやる仕事も嫌いではないのだ。

働いてお金を得ることは大変。どんな仕事でもそれは同じだろう。
それでも私を必要としてくれていると感じる場所で頑張れる方が楽しいし幸せだ。
とてつもなく課題も多い職場だけれど、役に立てることは頑張ってやっていきたいと思っている。

Wワークもあと少し。
わずか8か月の勤務だったけれど、やっぱり経験出来て良かったなとは思っている。

61歳、まだもう少し新しいチャレンジをしてみようと思う。

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