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れーこ(叔母②)と私

ジュリーこと沢田研二のライブドタキャン(二度目らしいね)のニュースを聞いて、10代の頃ジュリーの追っかけ(ガチのやつ)やってたという叔母②れーこのことを思い出したので、今回はれーことの思い出について書きます。みなさんにとって叔母とはどんな存在でしょうか?

うちのママはふみこ(ママ)・あつこ(叔母①)・れーこ(叔母②)の三姉妹でして、私が生まれた頃はあつことれーこはまだ独身だった故、叔母二人にはずいぶんと一緒に遊んでもらったりいろんなところに連れていってもらっており、私は妹ととしごだからママと過ごすよりなんなら祖母と叔母たちと過ごすことがのが三歳くらいまでは多かったのです。そもそも、幼稚園に入るまでは同じ市内にあるママの実家に、毎朝パパの出勤とともに車で送ってもらって、夜ご飯食べてお風呂に入ってパジャマに着替えてパパの車で帰宅、家では寝るだけって毎日で、ほとんどその頃住んでいた家の記憶ないくらい。

私は初孫だもんで、とにかく祖母みちこに寵愛されており、ほとんど祖母に育てられたようなもんなのです。最愛のみちこのことはまた別の時に書くとして、今日はれーこについてよね。

れーこと私は20歳違い、共通点があって、ふみこ(ママ)・あつこ(叔母①)・みちこ(祖母)が全員B型なんだけど、れーこはB型は変わっててめんどくさいって常々言ってて、私ラジエル子とれーこはO型なもんで、そこにシンパシーをお互い感じて、あの人たちはみんなマイペースでいいよねってしょっちゅう話してて。あと、みちことふみことあつこがの昔話によると、れーこは一人6つも歳が離れていた姉妹だったもんで(ふみことあつこはとしご)、その昔は教育ママで厳しかったみちこも、れーこにはメロメロだったそうで、わがままの限りを尽くし、姉二人もおびえる暴君だったそうで、その頃のれーこ伝説を60を過ぎた今でもよく話しては、れーこがうっすらイライラするというシーンが頻発するくらいなのです。

ふみことあつこ曰く、れーこはお菓子大好きで、とくにチョコレートが大好きで家にチョコレートがないと大暴れして、その辺のものを蹴り飛ばしたり、ヒスを起こしてみちこにチョコレートを買いに行かせてたらしいんだよね。でもその暴君伝説になると、れーこはまーたその話?といいつつ、私を持ち出して「でもラジエル子には負けるよー、ワラ」とか言うんだよね、ふみことあつこ曰くどっちも引けをとらない暴君ぶりだそうで…。これもO型女の宿命なのだろうか?笑

でも、れーこってホント気の強いところがあって、なんていうか頑固なのよ。あたしもたいがい頑固なんだけど、これはみちこ(祖母)とれーこに似たのかなって思うの。だってうちのママふみこは、全然頑固じゃないのよ。

そこで、れーことあたしの頑固がぶつかり合ったエピソードをひとつ、私はかなりいい歳になるまで、あつことれーこから、毎年誕生日とクリスマスにプレゼントをもらっていたんだが、私が三歳くらいの時かなー(私1歳半くらいから記憶があるので…)実家の近くにハヤカワヤという靴やがあってね、そこでいわゆる今でいうプリキュアみたいなかわいいキャラのプリントしてある、なんか水にぬれても大丈夫じゃね?みたいなあの素材の靴が欲しくて欲しくて、れーこに誕生日プレゼントをかってもらうということで、ハヤカワヤに行ったわけよ、欲しい靴があるって言ってさ。それでこれが欲しいと申し上げたらだな、れーこが「えーーーー、これよりこっちにしなよ」「れーちゃんはこれがいいと思うよ?ね?」みたいな感じでグイグイ真っ白なエナメルの靴にしろって言ってくるわけ。この頃からすでに自我がガンガンあった私は(てか我しかない)「いやだーーー、こっちのがかわいいもん、白い靴なんていらないもん、つまんないもん」って全力で拒否ったのよ。でも…れーこも全然引かないわけ。「じゃあわかった、この白い靴かって、れーちゃんが可愛い絵をさ、色付きペンで書いてあげる!」って言ってきたんだよ。幼心にあたしは思ったね「は????れーこ絶対そんな上手に絵かけないし、それじゃ意味ないし?そんなのごめんだわ?」って。でも、同時に「れーこ頑固だな…ここは取り合えず白い靴で手を打つか」って思って、半べそかきながら(てか半どころかべそかいてたと思う)れーこに白い靴かってもろて、実家に帰ったのよ。

それで、そのあと白い靴履いてみせてーとかれーことあつことふみことみちこに言われてさ、履いて見せたりしてたんだけど、やっぱり納得がいかない私は、そのあとこっそりみちこ(祖母)に、れーこが白にしなって言うからそうしたけど、別のもっとかわいい靴があってそれが私はホントは欲しかったんだよねと訴えて、みちこをハヤカワヤに連れ出しピンクのキャラものの靴も買ってもらって大満足したという。

それをみちこから聞いたれーこ、自分もあたしみたいなそーゆうところある子供だったから、まぁ何もいえねみたいになったらしくて、今思い出してもじわじわくるエピソードだなって自負しております。

あと、れーこって追っかけしてただけあって、オタク気質なところがあって、うちのママとは違うベクトルの読書家で(推理小説とかを読み漁る)中学生のころ、あたしが赤川次郎とか内田康夫にハマったのは完全にれーこの影響で、れーこが読み終わった文庫を大量に私にくれたからなんだよね。定期的にうちに文庫を届けにきてくれるれーこなのでした。オタク気質のれーこだから、三姉妹の中で一人だけスマホ使いで、私LINEでつながってるけど、ディズニーツムツムがさ、私のフォロワーの中でぶっちぎりで一番の点数なわけ、いつも一位に君臨しているれーこ。ひくわー。ゲーマーかよってなまぬるい笑顔で見守ってるわ。

れーこは、三姉妹の中で一番顔は美人なんだけど(まさかのジュリーの妻・田中裕子似)昔、小児科でれーこと私がばったり会って座ってたらさ(その時ママはどこにいたんだろう?記憶にないが、れーこは自分の幼い息子を小児科につれてきてた)見知らぬおばさまが近づいてきて「すみませんけど…田中裕子さんですよね?」とか言われてて、、、れーこの心の声「は???んなわけねーだろ」ってのが聞こえてくるようで、でもれーこは外面がこれまた三姉妹の中で一番いいから「いえいえ、違いますよ、そんなそんな(微笑)」とか言ってて、あれにもウケたなー。それを、あたしがみちことあつことふみこに話したら、れーこ「もうやめてよーーー、んなわけないじゃんあのおばさんなんなの?」って怒ってたっけ。

あと、れーこの口癖は、「頭洗うのめんどくさい」「あーご飯作るのかったるい」で、料理はうまいんだけど(ちなみにママふみこも料理上手、祖母みちこは言わずもがな、叔母①あつこがちょー料理下手、爆)いつも家は散らかってるのがれーこstyle。(でも外面はいいので、すごい綺麗好きだってよその人からは思われてる、それがれーこ(略))子供たちが不在の時間に祖母のところにきて、あたしも成長してからも近所の祖母のところにいつもいたから、そこで家事の合間とかに話しに来るんだけど、オールウェイズ「かったるい」といって足を投げ出して座ってるれーこ。結構根に持つタイプで、私が幼少期にかかった水ぼうそうが大人のれーこに移って、かなり重症になったらしいんだけど「あの時は死ぬかと思った!ラジエル子が水ぼうそうなのに、実家に連れてこられてて、ニコニコしながられーちゃん?なんていうからついつい自分が水ぼうそうしてないことなんぞふっとんで、天使のようにかわいいラジエル子を抱っこしたばっかりに…(恨)大変だったんだよ~」って何度も言われてるから、あたし。

なんか、成長して周りの友達から話を聞くと、自分の母親と姉妹(ようは叔母ね)同士、自分らの子供のどっちが成績いいとか、祖母に可愛がられてるかとか、おばーちゃんにあいつはまた何か買ってもらってたとか、そーゆうことで、母と叔母がよく喧嘩したり嫌味を言い合ってるところもあるらしいと知って、あたしゃ驚いたのだけど。それくらいれーこもあつこも、私にとってはいい叔母というか、初孫のあたしにとっては(年上の親戚がいないので)いい姉みたいなもんで、いまでも会うととっても喜んで抱きついてくる叔母たちなのです。そんでいつもお茶しよ~とか言って凄いマシンガントークするんだけど会計私が払うよって言っても絶対払わせてくれない叔母たちなのでした。

子供って親だけに育ててもらうわけじゃないんだよなーって、自分が身をもって知ったよね。長生きしてね、三姉妹。近いうち恩返ししますから。


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