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遠藤啄郎の仮面

私の仮面の師、遠藤啄郎の訃報をその2年後にようやく知った先週にAmazonに注文した、師の戯曲集が届きました!

『仮面の聲(かめんのこえ)遠藤啄郎 仮面劇戯曲集』

表紙のこの仮面が遠藤さんの最高傑作だよなあー。
「小栗判官の照手姫」
これはどうしても超えられないなー、、、

戯曲集ったって師はわりと寡作の人なので
収録は3作のみなのですが、
わー!私が主役として立った演目の脚本も収録されてる!
これいつか私で再演かけられるんじゃね?
新しい目標ができました!

「夕やけぐるみの歌」

詩人石原吉郎が、かちかち山を材として創作した詩「ゆうやけぐるみのうた」を遠藤さんがユニークな仮面劇?舞踊音楽劇?に見事に仕立て上げたものです。
ここから私の舞台が始まって、自分の仮面芝居、仮面踊りになって行きました。

池袋西武のコミュニティカレッジで遠藤さんがもっていた「仮面をつけてみる」みたいな講座にひょっこり顔を出してきた変な青年、それがみるみる頭角を表し(誇張している)ついに一年後には横浜の劇団に通い詰めるようになり、いつの間にか主役で初舞台を踏むことになります。

だからみなさん!
コミカレを舐めたらいけませんよー!笑

人生はセレンディピティですね。
閃いたらまずとにかくそこに行ってみましょう!



「お前は本当によく演る(やる)なあー」

遠藤さんから頂いたこの言葉、ほめのびの私は忘れません。
私は本当によく演るのです!ほめほめ伸び伸びで役をかっさらい、
おいしいエキスさまざまをサッとかすめ取り、劇団を飛び出してもう自分のことを始めてしまう野心家ですみませんでした!

えーと私は今生の課題、かなりキツキツスケジュールになっておりまして笑

うーん、イタチョコ浄瑠璃をやったでもかなり良かったと思うんだけど、遠藤さんをおくるためにはもう少しなにか要るかなあー?
って思いました。

なんにも知らね
体いっぱいゆうやけしょって
ゆうやけぐるみ
馬鹿が一匹 冬の海に沈む
なぎさで俺涙流したともさ
あいつなんにも知らね

 ゆうやけぐるみのうた抜粋 石原吉郎

馬鹿を演じた私の中には
今もまだ馬鹿が沈まずに生きています。
荒御魂ラショウ


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