Weekly R-style Magazine 「読む・書く・考えるの探求」 2018/09/10 第413号
はじめに
はじめましての方、はじめまして。毎度おなじみの方、ありがとうございます。
すいません。
先週号に記載していたEPUBファイルのダウンロードURLが間違っておりました。配信日当日に正しいURLを記載した号外を配信しておりますので、もしまだご覧になられていない場合はメールの受信箱をチェックしてみてください。
※note版ではすでに修正済みです。
〜〜〜ごりゅごキャスト出演〜〜〜
「ごりゅご.com」を運営されている五藤隆介さん (@goryugo) にインタビューしていただきました。
『Scrapbox情報整理術』発売記念ということで、Scrapboxの面白さについていろいろ語っております。
それにしても、ごりゅさんに会うのは実に久しぶりで、数年前のEvernoteイベント以来です。でもって、こうして情報整理ツールの話題で盛り上がっていること自体、実は久しぶりです。これがまあ、楽しいわけです。
でもって、私とごりゅごさんという結構タイプが違う二人が食いついているということからも、Scrapboxの奥行きの深さみたいなものが伝わればと思います。
〜〜〜電子書籍判断の結末〜〜〜
以前、『ホモデウス』という本を電子書籍で買うか、紙の本で買うかを悩んでいる、ということを書きました。
結局、発売日を迎えて私が下した決断は、「紙で買う」でした。調べてみたところ、同じ著者の前の本『サピエンス全史』はKindle版で買っていたので、その対比ということで紙を選択しました。あと、さいきん目の疲れが酷いので、あまりディスプレイ端末で本を読みたくなかった、ということもあります。
コンマ5秒くらい、「上巻は紙で買って、下巻はKindleで買うか」という冒涜的(というかなんというか)なアイデアが思いついたのですが、あまりに管理が面倒になるのでやめました。
また、Kindleだと「ハイライトと読書メモを後々EvernoteやScrapboxに転記するのが楽チン」というメリットがあるのですが、たまに「上限数」に引っかかって、メモやらの共有ができない場合がある、というトラップがあります。この『ホモデウス』は、結構ボリュームがあるので、そのリスクも計算して紙にしました。
あとは、こうした本の読書体験が、紙とKindleでどう違うのを確かめつつ、読み進みたいと思います。
ついでに、ライトノベルはどうするか問題についても書きましたが、「すでに紙で揃えているシリーズものは頑張って紙で、それ以外は電子書籍(BookWalker)で」ということにしました。これはもう、利便性うんぬんよりも、こだわりみたいなものです。
ただ、もし引っ越しするときになったら、「やっぱり電子書籍にしとけばよかった……」みたいな後悔をするのでしょう。そういう後悔も、人生の味付けの一つかもしれませんが。
〜〜〜本と時間〜〜〜
昔は、本を買うのに必死でした。お金を節約するために昼食を抜いたり、二駅分の道のりを自転車でカバーしていたりしました。高校生くらいのときのことです。
大学生になり、アルバイトをするようになって、ずっと気楽に本が買えるようになりました。今では、仕事として(つまり、経費で落ちる)本が買えます。素晴らしい環境です。ばんばん本を買っちゃっています。
しかし、気兼ねなく本が買えるようになった今、今度は逆に気兼ねなく本を読む時間を失っています。
昔は本当にじっくり本を読んでいました。長く続いている漫画を1巻から読み返したり、同じ小説を何度も読んだりしていました。今では、何かに追い立てられるように本を読んでいます。
本を読む時間が減りつつ、本を買う量だけは増えているので、アンバランスな感じになっているのです。
はたしてこれは幸せなことなのだろうか、と考えて、やっぱりどう考えても幸せなので、今の読書ライフを楽しみたいところですが、本を買う速度と読むための時間の確保については、少し改めた方がよいかもしれません。
〜〜〜自分の世界、他人の世界〜〜〜
「シュタインズゲート・ゼロ」というアニメを観て、号泣していました。まゆしいのメールがめちゃくちゃ泣けるのです。
で、そういえば、小説や漫画を読んでいても泣くことはあるのですが、号泣することはほとんどないな、ということに気がつきました。号泣するのは、たいてい映画やアニメやドラマなどの映像作品です。
それはおそらく、世界のコントロール感が関わっているのでしょう。
小説を読んでいるとき、感動する描写があっても、自分の感情の高ぶりと共に、読む速度が速くなれば、その場面はあっさりと過ぎ去っていきます。加えて言えば、涙で目がにじむとそもそも文章が追えなくなるので世界が止まります。
しかし、映像作品(これには音声作品を加えてもいいでしょう)は、そうした自己の操作が作品世界には及びません。こちらの感情状態がどうあれ、淡々と、あるいはたたみかけるように物語は進行していきます。
俳優さんや声優さんの演技が、こちらの「ちょ、ちょっと待ってよ」という気持ちとは関係なく、心の中に感情を引き起こしていくのです。落ち着かせてもらえる暇などありません(もちろん、停止ボタンはあるわけですが)。
そのように考えてみると、「自分管理できてしまう世界」は非常に静的です。あるいは、限界が自己の範囲で定まってしまっています。
その点、他者の世界に触れる(あるいは入り込む)ことは、自分の世界を揺さぶることになります。
それが単純に良いことなのかどうかはわかりませんが、「自分の世界」だけに留まっていることよりは、広がりをもたらしてくれそうではあります。
〜〜〜論文出版〜〜〜
以下のTogetterを読みました。
自分の研究成果を世に出すために、著者が少なからずのお金を支払い、本を作るものの印税はゼロ。かなり大変です。
一方こういう問題もあるようです。
研究者の成果が「論文」で測定されることを逆手にとって、質が十分に保証されていないインターネット専用の学術誌(記事では「ハゲタカジャーナル」と呼ばれている)が増えていて、それを利用している研究者も存在していると書かれています。
たぶん、研究者さんが自費出版(と言っていいでしょう)であっても論文集を出版されるのは、そうしないと「成果」として認められないからでしょう。たまに「単著が重要」というような話も耳にしますが、そうしたドキュメントの有無で個人の成果が測られてしまうわけです。
しかしながら、何かを評価するためには、たとえそれがどのようなものであっても軸は必要です。なので、きちんとした出版社さんから本が出ているかどうか、はわかりやすい測定方法ではあるでしょう。
しかしそのことが、たとえ大金を払ってでも本を出さないと研究者としてやっていけない、という風潮を生んでいるのだとしたら、少し哀しいことです。ブログをやるために、お金を出してPV獲得のノウハウを知るということに似ている──かどうかはわかりませんが、「それで本当にいいのか?」という疑問は残ります。
少なくとも、本を出すことに関しては、POD(プリント・オンデマンド)で相当に低コストにできますが、そうやって手軽にできるようになれば、今度はそれが評価軸としては利用されなくなるでしょう。妙な物言いですが、「大金を支払わなければならない」からこそ、それが一定の評価軸として(完全ではないにせよ)機能している側面はあります。
逆に言えば、権威的な評価とはまったく別に、単に自分の研究を世に問いたい、という目的だけならば電子書籍やPODでの出版は、確実に有効な手段となります。ただし、それで研究者としてやっていけるのかどうかはわかりません。野生の(≒在野の)研究者ならそれでも良いのでしょうが、そうでないところを目指しているなら、たぶん不十分です。
この問題については、まったく知見もアイデアもありませんが、このままではいけないのだろうな、という予感だけは漂っています。
〜〜〜読書猿さんのプロジェクト〜〜〜
読書猿さん(くるぶしさん)が、Scrapboxの公開プロジェクトを作成されました。
「マシュマロ」という質問サイトに寄せられた質問とそれに対する読書猿さんの答えをまとめたものです。
最初にページにアクセスして驚いたのがそのページ数。すでに1000ページオーバーです。でもって、それぞれのページにいくつもの知見が入り込んでいます。読んでいるだけで楽しくなってきますね。
でもって、ひょんなことからこのプロジェクトに「リンクを付けて回る係」として参加させていただくことになりました。
一見非常に単純作業ですが、そのページにある言葉からどんなものをリンクとして選択するのかは、きちんと文章を読み込む必要があります。たぶんこれはbotで自動化はできないでしょう(ディープラーニングさせたAIなら話は別ですが)。
というわけで、コツコツとリンク化作業を進めております。
〜〜〜Q〜〜〜
さて、今週のQ(キュー)です。正解のない単なる問いかけなので、頭のウォーミングアップ代わりにでも考えてみてください。
Q. 自分の仕事をどのように評価されていますか。また、他の人の仕事についてはどうでしょうか。
では、メルマガ本編をスタートしましょう。
今週は、大きめの記事二つでがっつり構成しました。じっくりお楽しみください。
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2018/09/10 第413号の目次
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○「タスクとメモの競演」 #BizArts3rd
Scrapboxを使ったタスク管理についての続き。
○「これまでの情報整理システムの振り返り」#物書きエッセイ
物を書くことや考えることについてのエッセイです。
※質問、ツッコミ、要望、etc.お待ちしております。
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○「タスクとメモの競演」 #BizArts3rd
前回は、Scrapboxを使った、スプリント+デイリータスクリストの回し方を紹介しました。完全ではないものの、個人的には満足いく形に近づいています。
今回は、Scrapboxにおけるタスクとメモの扱いについて書いてみましょう。これも、Scrapboxならではの形ができあがりつつあります。
■メモとタスクの同居
まず、現実的に考えて、私たちの脳内で「タスク」と「(アイデア)メモ」の差異はありません。どちらも同じ情報です。言い換えれば、私たちの脳にとって、タスクを思いつくのも(アイデア)メモを思いつくのも違いはないわけです。
しかし、タスク管理系のツールはタスクは扱えても、メモを独自に扱えるものがほとんどありません。メモを保存できるにしても、何かのタスクに紐づく形になるものがほとんどです。メモをメモとして扱えないのです。
だから、「タスク管理+ノートツール」の形をずっと探究していました。タスク管理ツールとノートツールを連携させられれば圧倒的に便利だろうと感じていたのです。
しかし、いろいろ試してみたものの、ピンとくるものはありませんでした。
■発想の転換
あるとき、私は気がつきました。そもそも私はそれほど高度なタスク操作を必要としていません。微細なタイミングでトリガーするリマインダーとか、柔軟な先送りが可能なスケジュールとか、そういうものとは無縁の生活を送っています。
だったら、全部ノートツールで操作すればいいんじゃないか? そんなことを考えました。それは「なんでもかんでもEvernoteに入れてやろう」というそのとき持っていた野心とも確実に関係しているでしょう。
となれば、話は簡単です。すべてをEvernoteに入れ、そのまま管理する。ややこしい話はありません。ただし、Evernoteのノート内でのタスク操作が簡単でないのが玉に瑕です。タスクの順番を入れ換えるような作業すら、コピペの手間が発生します。
とは言え、「一元管理のためだから、こういう手間もしゃーないよな」と半ば受け入れていました。しかし、ぜんぜん別の目的で作った7wrinerに、タスクを入れてみたところ、これがもう抜群に操作性がよいことに気がつきました。
単純に項目を入れ換えるだけならばアウトライナーの方が使いやすいのですが、7wrinerはラインを横に並べ、ショートカットでその表示を入れ換えられます。普段はデイリータスクのラインを表示させておき、メモを扱いたくなったら、command + →で移動。メモを入力し終わったら、command + ← で戻る。圧倒的に簡単です。
さらに、ドラッグすれば、メモからタスク、タスクからメモの移動も容易です。そうです。タスクはメモになり、メモはタスクになるのです。だから、同じツール上で扱いたい。そういう希望は間違っていなかったのです。
■協業体制
そこで、デイリータスクリストとデイリーメモは7wrinerに、長期的なプロジェクトに関してはEvernoteに、という役割分担に落ち着きました。
7wrinerでもプロジェクト管理は可能ですが、7ラインという制限があります。私が抱えるプロジェクトは、大小含めれば10以上はあるので、7wrinerでは管理できません。よって、その役割はEvenroteに受け持ってもらうことになりました。
このような体制が長らく続いていました。そして、最近ではこれもScrapboxに一本化されつつあります。
■デイリーノートにメモ
まず、一日の作業を管理するデイリーページを作ります。そこにタスクを書き出していくのですが、もうその段階でメモのようなものが混ざり始めます。
「今日は午前中に原稿を書いて午後にメールを送ってしまおう」という一文は、どう考えてもタスクではありませんが、タスクリストのサブ情報として添えておきたい情報でもあります。これをわざわざ別のツールで管理するのは不合理でしょう。よって、Scrapboxのデイリーページには、タスクとメモ書きを区別せずに書き込んでいきます。
必要とあれば、ショートカットで項目の上下移動・左右移動は簡単です。タスクを上に集めたり、実行する順番に並べたりが手軽に行えます。まず書き出して、整理。それが可能な点はアウトライナーと同じです。
また、日中何かの記事やメルマガを読んだ感想なども、そのページに書いてしまいます。あるいは、たまたま発見したけれども、そのとき読む時間がなくて後で読もう、と思ったものもURLだけを貼り付けておきます。
そのURLがそのままリンクとして機能してくれる(≒リンクを踏める)のが、普通のテキストエディタとの違いです。リッチテキストとは言えないが、リンクは使える。very good.
さらに、技術系の調べ物をしたときに、あとでコピペして使いたいコードがあったら、それもそのページに貼り付けておきます。こういう漠然とした(≒どこに保存しておけばいいかわからりにくい)メモは、とりあえずその日のページに置いておくのが一番簡単です。
という風に、とにかく一日のメモをそこにどんどん入れ込んでいきます。
■切り出し作業
そうしたメモの中で、「ひとかたまり」として扱いたいものは、ScrapboxのNew page機能で切り出します。
たとえば、つい先日、情報カードを使ったシステムである「PoIC」について調べていました。カードがどのように再編されるのかの過程をwikiを読みながらチェックしていったのです。wikiから文章をコピーし、自分なりの考察を書き加える。そうしたことを行いました。もちろん、書き込んだのはその作業を行った日のデイリーページです。
しかし、そのままデイリーページに置いておいても、以降そのメモ活用される見込みは高くありません。9/1という日付(ページタイトル)と、そのPoICのメモは、情報的関係性を持たないからです。言い換えれば、そのPoICのメモを利用したいと思ったとして、9/1という日付を手がかりに思い出す可能性は極めて低いわけです。
そこで、その部分をNew pageします。一番上の行に「PoICを使った再生産」と追記し、そのブロック全体を選択して、New pageします。すると、そのページが新しく切り出されます。そして、9/1のページにはそのページリンクが残ります。
こうすると、PoiCについての情報を独立的に扱いつつも、9/1との情報的結合は残せます。9/1のページを見たら、PoICについてのメモを残したことがわかりますし、逆にPoiCについてのメモを見たら、そのページが9/1から派生してきたことがわかります。
もちろん、最初からページを独立的に作ることもできますが、メモはしたものの「別にこれは独立的に扱うまでもないな」と思うものもあるので、まずデイリーページに記入→そこから切り出す、という流れの方が効率的ではあるでしょう。
■プロジェクトごとのログ
もう一つ、デイリーノートを使っていると発生するやっかいな問題があります。それがプロジェクトごとのログです。
デイリーノートには、その日の作業記録も書き込むのですが、そうした情報に関してはプロジェクトごとに残しておきたいものもあります。大きなプロジェクト(たとえば執筆プロジェクト)の作業記録などは、まさにそうでしょう。
これまでは、コピペでその対応をしていました。つまり、デイリーに書き込みつつ、プロジェクトに関するものはプロジェクトノートにコピーしていたのです。これはこれで面倒ではありますが、同時並行で進めるプロジェクトの数はそんなに多くありませんので、あまり気にせず続けていました。
しかしこれも、New page機能によって変化が生じます。
■append
たとえば、以下のようなデイリーノートがあったしましょう。
9/1
TM本
第一章を執筆。2000字進む
「はじめに」の見返し。多少整形
このとき、「TM本」以下のブロックをNew pageすればどうなるでしょうか。当然TM本というタイトルのページが作成され、そこにブロックの中身が挿入されます。
ではもし、すでに「TM本」というページが存在していたらどうでしょうか。
その場合は、その既存のページにブロックの中身が追記されます。上書きではなく、追記です。
よって、作業ログを書くときに、先頭行をそのプロジェクトを管理しているページのタイトルにしておけば、New pageで、そのpageにappendできてしまうのです。
しかし、問題がありますね。「プロジェクトを管理しているページのタイトルを正確に覚えておけるか?」「一文字でも間違えればぜんぜん別のページが作られてしまうじゃないか?」
もちろん、Scrapboxではそんな心配は必要ありません。[]で囲って、その中にそれっぽい言葉を入力していけば、きちんと候補が表示されます。上の例で言えば、TMと入力されたあたりで、TM本が提案されます。
もし、明示的にプロジェクトを呼び出したいならば、プロジェクト名の先頭に絵文字を付けておけば盤石です。私は青色のフォルダのアイコンを付けています。こうしておけば、絵文字を入力しても、あるいはプロジェクト名を入力しても、どちらからでも該当のプロジェクトページにアクセスできるようになります。この検索が強いのがScrapboxの魅力です。
で、そうして追記したいページタイトルを見つけたら、それを挿入し、全体を選択した後に、New pageを実行です。それで既存のプロジェクトページに、デイリーページに書いた内容がappendされます。
やっていることそのものは、コピペと同じでしかありません。しかし、その作業の手間がテキスト選択+1クリックだけで実現できてしまうのです。
Evernoteであれば、転記する内容をコピーする→追記したいプロジェクトのノートを探す→貼り付ける→もともとのページに戻る、という手間が必要です。この途中の「探す」がないだけでも、圧倒的に楽チンなのです。
■片方か、両方か
とは言え、このやり方の場合、デイリーページには作業ログの中身が残りません。残るのはタイトル行だけです。この点が、現状判断しかねているところです。
コピペしていた頃は、デイリーページにもプロジェクトページにも同じ作業ログが残っていました。すると、「その日何をしたのか」という視点での振り返りも、「このプロジェクトはどんな風に進んできたのか」という視点での振り返りも行えます。
比重としては、プロジェクト単位での振り返りが多いので、デイリーページから記述が消えても問題ないとは言えますが、「その日何をしたのか」も振り返りたくなる日がやってくるかもしれません。New pageの切り出し機能では、そこをカバーできないのです。
ただし、もしデイリーページにも記述を残して、プロジェクトページにもappendしたいならば、そういう機能をUserScritpで書いてしまえば問題ありません。New pageの機能を参考にしつつ、別ページにappendした後に、元ページから記述を削除しないように変更すれば、両方にログを残すことは可能です。
ただ、本当に両方にログが必要なのかは、しばらく見極める必要があるでしょう。
■まとめ
以上のように、Scrapboxではタスクとメモの共存も進んでいます。ついでに作業ログも同居できています。
さらに、最近生まれた「チェックボックス機能」を追加するUserScritpの存在によって、ますますタスク管理ツールとしての存在感は増しています。むろん、作業時間の合計や時間単位でのリマインダーの設定などはできませんが、それでも簡易のタスク管理なら、Scrapboxで可能になりつつあります。
なにより嬉しいのは、(Evernoteに比べて)自分用にカスタマイズしやすい、というところです。足りない機能があるならば、自分で書いてしまう(or 書けそうな人に相談する)。それで、手に馴染むように変化させられます。この拡張性が、Scrapboxの楽しさの一つです。
とは言え、まだ完璧な体制とは言えないので、最終的にどう転ぶかはわかりません。とりあえずは、できるだけScrapboxにおけるタスク管理の可能性を追求してみたいと考えています。
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