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利益の1%を寄付。RASHISAワークスの仕組み 。

弊社のRASHISAワークスでは、毎月の利益の1%をNPO法人チャイボラ様にご寄付させてもらっています。そこで今回は代表の大山様にチャイボラ様の活動内容や理念について伺ってみました。

NPO法人チャイボラ
代表 大山 遥
保護者のいない児童や保護者に監護させることが適当でない児童を養育する児童養護施設。
厚生労働省によると、現在、日本に600施設ほどあると言われています。
現在の日本では1人の職員が8人の子供を見ていると言われています。明らかな人手不足の業界に光を届けようとしているのがNPO法人チャイボラさんです。
“子どもたち一人ひとりが大切に育てられる”世の中を目指して。という理念の元、日本唯一の社会的養護情報サイトチャボナビなどを運営しています。

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代表の大山さん。

社会的養護にまつわる4つの事業を展開

ーー本日はありがとうございます!まず初めにチャイボラさんの事業内容やビジョンを聞かせていただけますか。

今は大きく分けて2つの活動をしています。1つ目が社会的養護施設の人材確保ですね。加えて、社会的養護専門の相談窓口機関を12月に公開予定です。

ーーそれぞれ具体的に教えてもらえますか。

人材確保は4つ事業を展開しています。その中でも今力を入れているのは社会的養護総合情報サイト、チャボナビですね。
社会的養護施設には厚生労働省と自治体から予算が降りてくるのですが、その中に広報費というものはありません。また、インターネットに詳しくない施設も多いです。
それらが原因でホームページが無い施設まだまだ多く広報力が弱いのが現状です。。そのような問題を解決するためにチャボナビを通じて社会的養護施設が簡単に情報発信できる場を提供しています。

ーーそれは施設の方、求職者の方にとって凄く便利ですね。現在どのくらいの施設が掲載しているのですか。

都内の児童養護施設の6割ほどは掲載しています。しかも、営業部隊が無い状態で1年ほどでここまできました。

ーー凄いですね。 

私は “現場に必要とされるものをしっかりと作っていけば自然と認知は広がっていく” というポリシーを持っています。徹底的に施設に寄り添い、求職者のニーズに応えていくように全ての事業を設計しています。現在、チャボナビに掲載されているのは都内の児童養護施設が中心ですが、5年後には全国の社会的養護施設1,300の掲載を目指しています。

ーー施設の職員不足の現状を考えると一刻も早く全国展開したいですね!他にはどのような事業をされているのですか。

専門学校や短大、4年制大学を対象とした出張授業を行っています。こちらは社会的養護施設の職員さんと一緒に学校まで出向いていますね。この取り組みを通じて、社会的養護施設で働く魅力や現場の職員さんでしか伝えることができないリアルな話を伝えています。

ーーこのご時世でも出張授業はされているのですか。

コロナ以降はオンラインでもやっていますね。もう1つは施設の見学会の企画や運営をやっています。ただ、最近はオフラインが難しくなってきているので、施設にZoomを導入してもらってZoomの研修もやっています。9月6日には日本初のZoomによるオンラインの合同施設説明会もやる予定です。

ーー日本初って凄いですね!4つの事業のうち、あと1つは何をされているのですか。

社会的養護に関する学習会をやっています。対象は学生さんやママさん、パパさんですね。
社会的養護の現状を知って欲しくてこのような取り組みをしています。学習会から寄付者やチャボナビの利用者になってくださる方もいますね。

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子どもたち一人ひとりが大切に育てられる世の中を目指して。

ーーありがとうございます。お次にビジョンを聞かせてもらってもよろしいでしょうか。 

“子どもたち1人ひとり大切に育てられる世の中を目指す” というビジョンを掲げて活動しています。私は元々、株式会社ベネッセコーポレーションで働いていました。そこでは教材がリニューアルするたびに破棄されていました。。それらの教材を活用できないかと思い知り合いの児童養護施設の職員の方に、「進研ゼミの教材要らない?」と聞いたのですよ。

ーー確かにそれは活用したいですね

そうですね。すると、その職員の方から「欲しいのは物よりも人なんだ」って言われたのです。

ーーえっ。

話を聞いてみたらその職員の方は8人の子どもの面倒を1人で見ていたのです。もちろん8名の児童に対して担当の職員は複数名いるのですが、シフトとなると1人で見なければいけない時間帯がほとんどとのこと。幼児から高校生まで見ていたのですけど、中高生は殴り合いのケンカをしたり、トイレで用を足せ無い幼児のウンチを粘土と間違えて遊んでる子がいたり、、、、。。その職員の方も退勤時刻を過ぎてから買い物に行ったり、子どもたちとの個別の時間を作ったりしていました。。同じ子どもに関わる仕事をしているにも関わらず、このような現状を全く知らなかったことに衝撃を受けた私は、1週間後にベネッセに辞表を出しました。

ーー1週間後って早いですね...

そうなのですよ。職員が足りないなら、私が施設で働こうと思ったのです。ただ、辞めて働こうと思ったら「資格が無いと難しいですよ」と言われてしまって。そこで夜間で保育士の専門学校に入ったのです。 

ーー専門学校まで行かれたんですね。 

はい、それから「2年後に資格取るから働かせてくれ」と言ってアルバイトから始めました。今は非常勤で4年目です。

ーーまずはご自身が現場で働いたんのですね。専門学校の人の多くは施設で働くのですか。 

いえ、そんなことはありません。むしろ入学当初は、児童養護施設のことを聞いたことがある学生は36名のクラスで4名しかいませんでした。しかし、社会的養護の授業を受ける中で11名の学生が施設への就職に興味を持ったのです。ですが、結果的に施設に就職したのは私だけでした。 

ーーえ、何でなのですか。 

先ほどもお伝えしましたが、施設側がホームページなどを持っておらず、情報発信ができていないのです。結果的に施設に興味を持った学生も施設にアクセスできないということですね。こういった課題を全部解決することができれば、この業界の人材不足は解消できると思ったのです。そしてまずはクラスメイトと一緒に任意団体として見学会をやることから始めました。

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全国の施設が安定的に人材が確保でき、定着する環境を作る

ーー相談窓口はどのようなきっかけで設立することになったのですか?

コロナの影響で子どもたちは休校になり、どこにも行けず、やれることも制限されストレスが増大しました。それに伴いトラブルが多発。職員は子どもたちの対応に日々追われ疲弊していきました。結果、退職・離職者が増えてしまったのです。本来、国や自治体が設置すべき職員専門の相談窓口は存在せず、コロナ以前から、このような機関は絶対に必要だと考えていたところ、このような事態を受け、一刻も早い設立が必要と考え助成金を獲得し現在開設に向けて急ピッチで動いています。

ーーそうなのですね。開設されましたらぜひまたお話をお聞かせください。最後に寄付に関してお聞きしたいのですが、いつから寄付を募りはじめて、今はどういった人からの寄付が多いのですか。

寄付を本格的に集めたのは、1年前のクラウドファンディングです。 

ーーチャボナビを作るときですね。

そうです。チャボナビを作るときのクラウドファンディングが1番初めだったと思います。そのあとは、去年の6月22日にチャボナビオープンと1周年記念を同時にやったのですが、そこで大々的に初めて月額寄付会員を募集していますって話をしましたね。 

ーーそのような会とかで寄付を募るとどれくらいの人が寄付してくれるのですか。 

ウチの団体はは15%から20%ほどの方が会員になってくれます。。

ーー高いですね。 今は月額寄付の金額っていくらですか?

最低1,000円からで設定していますが、最も高い方だと毎月1万円も寄付をしてくださっています。しかも私がお会いしたこと無い方で、ネットでウチのことを知ってくれた方なびです。

ーーそれは凄いですね。単発の寄付もあるんですよね。 

はい。企業さんなどからの数百万円単位の単発の寄付もありますね。

ーーなるほど、ありがとうございます。弊社がチャイボラさんに寄付をさせてくださいってお話をさせてもらったと思うのですが、それを受け入れてくださった理由と、最後に今後のRASHISAに対する期待するや、今後のチャイボラの展望を聞かせてもらえますでしょうか。

まず事業内容に共感していますし私も岡本くんのことを応援していますからね!声をかけてくれたときはとても嬉しかったし、しっかりと施設に還元していかないとな!と思いました。

ーーそうですね。

あとは人間性ですね。代表である岡本くんの人間性です。

ーーそれは嬉しいです。ありがとうございます!弊社への今後の期待もお聞きしてよろしいでしょうか。

虐待経験や、施設に入っていたことで様々な制限がかかる人がいると思います。

ーーそうですね。 

金銭面なハードルや、精神的なハードル。それに加えて自己肯定感が低いことによって、何かに挑戦する意欲が弱くなることも考えられます。RASHISAさんはそういう人たちへの理解ある会社だと思っているので、理解をした上で、そういった方々の、働く機会や収入を得る機会を物理的に増やしていってほしいと思います。そこに貪欲になってほしいですね。理解がある人たちがやってる会社だからこそ、もう一歩踏んばるみたいな形で働く場を増やしていってもらえたら嬉しいなと思います。

ーーはい!やっていきます。絶対に諦めません。
お互い頑張りましょう。本日は本当にありがとうございました。

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RASHISAワークスとは

より深くRASHISAワークスに関して知りたい方はこちらをご覧くださいませ。

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読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
虐待問題をビジネスで解決する仕組みづくりについて、これからも発信していきます。


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