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気になるアレに「名前」があると安心する

5月ももう終わり。
つまりは梅雨が目前です。

低気圧で偏頭痛を起こしやすいし、癖毛が爆発するので本当に憂鬱な季節が近づいていますね。
幼少期から雨の日は頭痛とどんよりした感じで苦手だったんですが、高校くらいでこの症状は「片頭痛」なんだと認識して、割とスッキリしました。
そして、割とこの症状で悩んでいる人は多いことを知り、自分だけじゃないという安心感を感じたのを覚えています。

名前で得られる安心感

「名前がない」ってすごく不安なことで。
あなただけですよ、と言われている気持ちになります。
ですが「名前がある」だけで、私だけじゃなく、誰かも悩んでいる。
名称があるほどに一般的なことなんだと、ほっとしちゃうんです。

その最たる例が「HSP」だと思います。
生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」ですね。
HSPは病気ではなく気質なので、何か診断がつくわけではありません。
だからこそ、自分の繊細な気質に悩んでいる人も多かったはずです。
ですが、HSP(繊細さん)という言葉が浸透し始めて、「私ってHSPだった」と自認する声が出てきて、自分だけではないと安心感を覚えた人もいたのではないでしょうか?

名前がつくと対策もしりやすいし、調べやすいからいいですよね。

超個人的!名前を知ってスッキリした3選

勝手に紹介しちゃいます。

◎ 不思議の国のアリス症候群

お察しの通り、童話「不思議の国のアリス」が由来になっています。遠くのものが大きく見えたり、近くのものが小さく見えたり、距離感がつかめなくなったりするという、幼少期になりやすい症状です。

小さい頃、発熱するとしょっちゅう変な夢?感覚に襲われていて。
私の場合は、焦点ズームインとズームアウトを行き来するというのがあって、部屋の天井の目がぐっと近くなる感覚なれば、一気に後ろに引いていく。下記グーグルマップみたいなのを繰り広げてました。(今思えば幻覚もいいとこ)

このくらいの俯瞰視点から
5秒くらいで目に刺さるんかくらいまで
先端が目に近づく感覚

なんでピラミッド?と思うかもですが、本当にこんな感じで。
円錐型、四角錐型の何かの先端か何かが目の前に来るまでがワンセット。
発熱時だけなので親にも言ったことがなく、でも幼心にインパクトがすごくあったんです。
大人になってからも「あれってなんだろうな〜」みたいな感覚で、ずっと気になっていたんですね。それで、何気なく見ていた世界仰天ニュースでこの特集があって、その時に初めて名前を知りました。

「アレって、これやん!」とめちゃくちゃテンションがあがりましたね。
長年感じていた、名前のない「アレ」に対するモヤモヤがスッキリしたというか、一種のアハ体験です。

今はこの症状になることはないし、なったら結構やばいなとは思いますが、ちょっとした懐かしさも感じます。症状を懐かしむって、普通の感覚かは謎ですが。

◎ ブルーモーメント

別府湾のブルーモーメント(photo ACより)

現在放送中のドラマで知った「ブルーモーメント」。
空が日中よりも深い青い光に包まれる現象を指します。
オールをした日、日の出前に家を出た日など、この深い青の景色を目の当たりにしたことがある人は、結構いるのではないでしょうか。

私自身、この世界が青くなる瞬間がすごく好きで。
この世界を見た日って、高校総体、引越しなど思い出深い日が多いんです。

気象現象だから名前はきっとあるはずですが、特段調べたこともなくて。
だからこそ、つい最近この現象の名前を知れたことがすごく嬉しかったんです。
あの景色って名前があったんだなと、少し感慨深かったです。

また『ブルーピリオド』っていう芸術の道を歩む主人公の漫画があるのですが、その主人公が早朝の青くい渋谷を絵にするっていう、漫画の軸となるエピソードがあるんです。
きっと主人公が見た景色はいわゆる「ブルーモーメント」の瞬間だったんだろうなと、想像の幅が広がりました。

言葉を知ると連想ゲームみたいに、物事が繋がっていくんですよね。
この瞬間が結構好きです。

◎ スラップ

何事もですが、専門用語って難しい。
というか、専門用語までになかなか辿り着けない。
絵画とか音楽とか技法を見て、「あーやって、こーするやつ」程度でしか表現できないことがほとんど。
そのため、自分が何に惹かれているのかを伝えられないことが多いんです。

そんな中、私が最近覚えたのはベース奏法の一種である「スラップ」。
スラップで奏でるベースの音がすごい好きなんです。
親指で弦を叩く動作と、その他の指で弦を引っかけてはじく動作を組み合わせた演奏方法だそうで、めちゃくちゃかっこいい。

こちらスラップがめちゃくちゃかっこいいお気に入りの一曲です。
ROCK FUJIYAMAでマーティーとのセッションは見応えがあります・・・!

正直言葉を覚えただけで、専門的に詳しいとかそんなレベルではまったくありません。調べているとライトハンドやタッピングといった、ワードも出てきたので、もしかしたら間違えているかもしれません。

ただ、技法を知り、見分けられると、自分の好きという感覚をより深く理解できていいですよね。解説系の動画聞くと、よりスッと入ってきますし。
そのはじめの一歩として、スラップを覚えました。そんなお話です。

名称化できるとスムーズ

なんでもかんでも名前があればいい、というわけではないですが、名前があることで意思疎通が段違いでしやすいなと思います。
何かしらの事象や物を指す場合は、とくに。

事象を擬音やニュアンスで伝えると、定義が不明瞭だから、なかなか伝わりません。だからこそ、名称化して伝えられると、相手もわかりやすい。
そして、自分自身が伝えたいことの言語化もしやすい。

「名前を見つけること」は、自分だけじゃないという安心の瞬間であり、知識が広がる瞬間だと思います。
そして、名前がないものに関しては、新発見の可能性もありそうですよね。

徒然なるままに思ったことを書いていたら、なんだか小難しい話になっちゃいました。
まとめると、こそあど言葉で表現しがちな「モノ・コト」の名称を知ると、すごく興味深く楽しいかも知れませんよってことです。

ボキャブラリーで広がる世界があるかもしれません。
うーん、今月も徒然と綴りましたね。では、あざっした👋

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