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遊びに「良い遊び」も「良くない遊び」も無いという言葉が腹落ちした日のこと

日々子どもに接している尊敬する方々がおっしゃる言葉。「遊びに良い遊びも良くない遊びもない。」といういうこと。改めて、それがストンと腹落ちする出来事がありました。

この前の週末、東京都にある野川公園に遊びにいきました。元ICUのゴルフ場だった場所が買収され、「武蔵野の森構想」によって出来た公園のひとつで、調布市、三鷹市、小金井市の三市にまたがる巨大な公園です。夫と4歳・5歳の娘と一緒にそこで遊んできました。

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とにかく広い。巨大な森の中に広場がいくつもあって、草原があって、キャンプ場があって、川もあって、遊具もあって、一周歩くと数十分かかるくらいの広さ。

お弁当を食べて、木に登ってみたり、とにかく走り回ってみたり。

そんな中で、木で出来たトンネルがありました。中に入ってみると、まるで秘密基地のような空間。子ども達はそこがすっかり気に入って、「お料理しよう!」ということになりました。

ちょうど持っていたラケットをフライパン代わりにして、落ち葉や枯草を集めてお料理ごっこ。ちょうど葉っぱも黄色く色づき始めていました。やっぱり黄色い葉っぱって気になるようで、次女は黄色い葉っぱだけを熱心に集めて、「コーンスープを作る!」とのこと。どんぐりも拾って、それはコーンの実にするらしく、とても綺麗なコーンスープが出来ました。長女は長い枯草を拾ってパスタに。一緒にクローバーで飾り付けをしたり、オオバコの花のふりかけをしてみたり。落ち葉を細かくちぎると葉脈を感じたり。

「空想のごっこ遊びは子どもの創造力を育む」。それは色々な育児書や、デンマークの森のようちえんの先生もおっしゃっていたこと。娘の好きな遊びでもあるし、秋の素材をふんだんに使いながら創造力が育まれていく様子に、やっぱり自然の中はいいなぁと思っていた時。

次女が「あっちに行く!」といって、普段よくする遊びを始めました。
それも大好きだけれど、私はすっかり森のようちえん気分になっていたので、この遊びをもっと続けてほしい!と、つい思って戸惑う自分がいました。

そう思いながら、次女の顔を見た時、彼女は目をキラキラさせて、興奮に包まれていました。

その時、思いました。

「あぁ、これに勝るものは何もない」と。

「彼女を夢中にさせてくれる遊びこそ、最高の遊びなんだ」と思いました。

〇〇の遊びは〇〇の力を育む。そんな情報に囚われていた自分に気付きました。その遊びがその力を育むとしたら、その根底には子どもがそれに夢中になっているからなんだと気付きました。

しかも娘は娘で独自の感性を持っている。情報ではなくて、彼女を見よう。

そう思うと、私の頭の中にあった小さなこだわりが、ふっと手放されました。そして、また自分が身軽になった感覚がありました。それから、彼女と一緒に思いっきり遊びました。

そして。そんな子ども達のワクワクに、大人も負けてはいられません(笑)。

以前からやろうと思っていたパラシュート作り。この日はその材料を持ってきていました。私も思いっきり楽しむぞということで、ザクザクとゴミ袋をきって、タコ糸を結び付けて、錘をつけてとりあえず完成!

パラシュートに喜んだ子ども達が凧のように引っ張って遊んだら、あっという間に破壊されました(笑)。

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タコ糸の取り付け方が甘すぎて、ほとんどすべての紐が抜けてしまいました。ここからは研究者肌の夫がよりよいパラシュート作りへと執念を燃やし、まずは強固なものへと改善。が、空に投げても全然開かない。何度も投げては畳み方を改善することを繰り返し、ようやく開いた!

子供達も喜んで、パラシュートを追いかけまわしたりして遊んでいましたが、いかに浮遊時間を長くするかということへの改善を重ねる中で、子ども達は飽きてどこかへ行ってしまう状況(笑)。

しかし親はすっかり夢中になり、パラシュートの錘を重くして、より高くあげる方向へ改善。最終的には投げた最高地点で仮固定している錘を切り離す仕様にして、高く上がるが錘が軽くなってゆっくり落ちるようになって、さらに浮遊時間が長くなり、一旦いい感じになりました。

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次は傘の角度を大きくし空気を包む面積を広くしよう!そしてペットボトル噴射につけてみるか!ということになりました。

手放したと思えば、すぐまた何かに囚われることも多い毎日ですが、子供も大人もワクワクと、過ごしていきたいな。
そう思う今日この頃です。

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