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落合陽一が提案する世界観「マタギドライブ」を自分なりに解釈してみる

マタギドライブ?!なんじゃそれ?!ですよね。

先日、久しぶりにNEWSPICKSの動画を覗いてみたら、めちゃくちゃ気になるワードがあるではないですか!

「魔法の世紀、デジタルネイチャー、そしてマタギドライブへ」

デジタルネイチャーの次の世界が出来てる!しかも、マタギ?!

マタギって、あの東北でクマを狩る狩猟採集系の方々ですよね?!

何を隠そう(隠してないけど)、私は大の狩猟採集民好き。彼らの「平等、自律、共有」の世界観から、個々人の持つ優れた知能や身体など、惚れ惚れしていて、過去にはこんな事を書いたこともありました。

そこへ、マタギドライブ。上記の動画の紹介には、こうありました。

「魔法の世紀」に「デジタルネイチャー」、これまで落合陽一が唱えてきた新しい世界像。次に来るコンセプトが「マタギドライヴ」=マタギ型社会の駆動だという。
計算機が⽣み出す⼈⼯物と⾃然物の相互作⽤によって再構築された新たな環境、デジタルネイチャー化した世界では工業化に伴う大量生産・大量消費、⼀⻫教授型教育などの標準化を指向する近代システムが終焉を迎え、新たに未規定性を求めるマタギ的生き方が重要になるという。〈世を捨てよ,クマを狩ろう.〉生き方や働き方、国や社会構造はどう変わるのか?来たる未来への課題を「遅いインターネット」を提案し「庭」の必要性を説く宇野常寛と共に考える。

News Picks

世を捨てよ、クマを狩ろう。

どのような世界観か分からないが、非常に気になるワードたち。

さらに、マタギドライブで検索して出てきたのが、上記動画の対談相手の宇野常寛さんが編集長をつとめる〈PLANETS〉の公式note。

ここによると、

既存の価値体系の周縁にいながら、自然的・「運ゲー」的な環境に身を委ねることで新たな価値を創造する心性を、「マタギ」的と表現し…

https://note.com/wakusei2nd/m/m1aa69637ede7

 ここで改めてマタギの原義に立ち返ると、それは主に日本の東北地方の北西部などに分布する、土着の宗教観や自然観に基づいた猟師たちのことです。それをどう文明批評的に拡大解釈すれば、我々がデジタルネイチャー下で未来にコミットしていくための指針が得られるのかということが、マタギドライヴの核心です。
 マタギの世界においては、アニミズム的な宗教観や生命倫理のもと、生活の糧を得るための行為と宗教的な儀式が、基本的にほぼ同一化しています。狩りの中に宗教的な象徴性がともなうという点で、いわゆるハンターとは異なります。マタギに明確な教義があるわけではありませんが、獲物を授けてくれる山に感謝し、自然の自生性に身を委ねようとする点で、明らかに獲物を征服対象とみなすゲームとしてのハンティングとは異なる心性が共有されています。
 マタギは儀式性もはらみ、茶道のような儀式を重視する点で、非常に「道」的でもあります。アニミスティックな宗教性に基づいて、周縁的であり続ける価値観を持つマタギ。それは作物やクリエイションを個人の所有に帰属させる、現代社会の農耕的な価値観とは相容れないものを有しています。

https://note.com/wakusei2nd/m/m1aa69637ede

とあります。
中心にいるマジョリティたちとは別の空間で、独自の世界観を持ち、生活と宗教が同一化しながら、不確実な自然の中で身を委ねる生き方。

私なりに動画や記事を読んだ感想をざっくりとまとめてみました。

私なりのマタギドライブ解釈

AIがあらゆるものを作り、人はただAIの作ってくれたものを消費するだけで生きていける社会になるだろう。

そんな社会の中で、いかにモノに向き合って、自分自身で創造していくか。

もはや、創造をしなくとも生きていける社会において、そんな事をする人は、マタギのように、中心とは違うところにいて、変人扱いされるかもしれない。

それでも、独自の世界観を持ち、何かをつくる。それは、SDGs的な社会へのインパクトかもしれないし、魚を釣ることを極めることかもしれないし、歌を歌うことかもしれない。

自分の中でグルーブを感じるものがあって、それを狩るように生きる。

きっと大きなる自然とも一体化しつつ。

中心の価値に捉われずに。

不確実な環境に身をゆだねて、インスピレーションを大切にする。

自分の中のグルーブを大切にせよ。

そして、その喜びを誰かと共有することが、人類にとってますます大切になってくるだろう。

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動画や記事を読んで、私の中でイメージしたのは、こんな感じです。

マタギドライブは、いつぞやに書籍化されるそうです。ここから、どんな風に発展されるのか楽しみです。

それまで、私の中では、中心価値に捉われそうになった時も、「グルーブで生きる」をテーマに、恐れず歩んでいきたいと思います。

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