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らせんの本棚

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SF、ファンタジー、実用書からマンガ、画集、絵本などなど、アトランダムに紹介するレビュー集。神楽坂らせんが読んで「グッ!」と来た本を不定期に紹介していきます。もちろんネタバレはな… もっと読む
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#コミック

『ランドリオール』レビュー

『Landreaall』(ランドリオール)おがきちか(作) ◇ もう長寿と言っていいよね、これ?? っていうぐらい長く続いているコミック『ランドリオール』です。 連載も20年を超え、巻数もとうとう40巻め! (『コミックZERO-SUM』って雑誌に連載中。20年続いている雑誌もすごい!w) 40巻ずらっと並べてみました。(私は電子書籍でそろえているので、電書アプリの表示です) いやー。最初の頃の表紙なんてなつかしー!w ちょうど読んでいたころあんなことこんなことあった

『僕と魔女についての備忘録』レビュー

『僕と魔女についての備忘録』三つ葉優雨 (著) ◇ 森に捨てられた幼児「渉」を拾ったのは、若く美しい姿のまま100年以上の時を生きてきた「魔女さん」。 時を超えて生きる魔女さんと、普通の人間の時を歩む渉。母子のような関係はやがて渉の成長とともに変化していくのですが、お互いの愛おしく想い合う心は変わることがありませんでした。 魔女さんと同じ時を生きられないさだめを小さなころから理解していた(かしこい!)渉は、日々忘れたくない事を備忘録として綴っていきます。 そんな、渉の想い

『騎士譚は城壁の中に花ひらく』レビュー

『騎士譚は城壁の中に花ひらく』 ゆづか正成(著) 今回は、「できればもうちょっとメジャーになってほしいんだけどなー!」と個人的に応援してる推しコミックのご紹介です。 時は中世。錠の城の騎士見習いの子供、ロサが、いつか一人前の騎士になる日を夢見ながら、城壁の中で一歩ずつ成長していく姿を描くハートフル(?)な日常系@城コミックなのです。 なのです。 です、けれどもw まあ、第一話でもうバレバレなのでちょっとだけネタバレしてしまうと、騎士見習いのロサは、実は女の子。性別と過去を隠

『戦争は女の顔をしていない』レビュー

戦争は女の顔をしていない 1小梅 けいと (著), スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(原著), 速水 螺旋人 (監修) ◇ 2015年にジャーナリストとして初めてノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチの主記である『戦争は女の顔をしていない』のコミックス版です。 この本を読むまでぜんぜん知りませんでしたが、ソ連では第二次世界大戦中、100万人をこえる女性が従軍し、看護婦や軍医としてのみならず本当に兵士として武器を手にして戦ったのだそうです。

『山と食欲と私』(11)レビュー

山と食欲と私(11) 信濃川日出雄(著) ――― 新刊が出るたびに買っているコミックスがいくつかあるのですが、その中でもお気に入りの一つがこの『山と食欲と私』です。 もうタイトルで出オチ感満載。タイトルそのまんまの内容だし、11巻まで出ているので皆さんきっとすでにご存じだと思いますw もしまだ知らない、読んだことないという方がおられましたら、 ↑こちらで試し読みできちゃいますのでどーぞ~♪ むむ、いまWeb見てみたらかなりたくさん読めちゃうんですね!! 単行本

『銀河の死なない子供たちへ』レビュー

銀河の死なない子供たちへ 施川 ユウキ ◇ 『バーナード嬢曰く。』の施川 ユウキさんが描く、とにかく死なない、 人類滅亡後の地球に残された、繰り返しますがとにかく死なない子供たちのお話です。 イエーイ マイクチェック ワンツー いきなりライムが刻まれ、死なない子供、ラップ大好き娘のπ(パイ)が登場。これがまた本当に死なない。一万年もの時を経ても同じ星空を眺めている少女。 巨大な牛(?)に踏まれても、津波に巻き込まれ、クジラにのみ込まれても平然と生きている、死なない