マガジンのカバー画像

グク社長

12
運営しているクリエイター

記事一覧

12. 奪いたい

「よーし、お待たせ。帰ろう」 「はい」  ジャケットをとって扉を開けてあげる。彼女は小さ…

天城らさ
4年前
64

11.微糖

 あともうひと踏ん張りかな。  そう思いつつも、いったん集中力が切れた頭はそう簡単にエン…

天城らさ
4年前
47

10.待つ

「ジンくん、大丈夫?」 「うん……だいじょーぶ」  大きなマスク(いや、顔が小さいのか)…

天城らさ
4年前
38

09.シェルター

🦋あらすじ 「甘える練習、してみれば?」ーー同じ大学で先輩・後輩の関係だったジンくんと彼…

天城らさ
4年前
56

08.屈辱

🦋あらすじ 目の前でテヒョンに彼女を"お持ち帰り"されてしまったグク。社長と部下という関係…

100
天城らさ
4年前
46

07.君の蜜

🦋あらすじ 「唖然としてしまった。自分が知らない自分が、彼女を通じて見えたこと」ーーいつ…

100
天城らさ
4年前
59

06.狼

 いつも、俺の隣に座らせようとするのに、いつも、彼女はやんわり断るように離れる。 「そんなに意識しなくても(笑)。俺たちが同じ大学出身て、先輩後輩の関係だってみんな知ってるよ?」  そう笑うと、彼女は微妙な態度と真剣なトーンで「うん……でも、」と返すのだった。 「ソクジンさんと話したい人、ほかにもいるだろうし」  "ソクジンさん"ねぇ……。  学生時代に住んでいたあの狭いマンションで、俺たちが過ごしたあの日々を、あの"ジンくん"という甘い響きを、彼女が忘れたとは思わな

05.抱き心地

「珍しいじゃないか」  飲み会に顔を出す、と言った俺に、ナムジュニヒョンはそう言った。 …

天城らさ
4年前
74

04.立入禁止

 女が俺の腕の中に入り込んでくる。脚を絡めてくる。ベッドのなかで見上げて、首と顎にキスし…

天城らさ
4年前
70

03.スマイル

 ふあ、とあくびをひとつ。  ブラインドの隙間から見える朝日を睨む。  もう5時半だ。思…

天城らさ
4年前
70

02.エレベーターで

「お疲れ」 「あっ、お、お疲れ様です」  俺を見るたび、なぜか挙動不審になる姿、おもしろ…

天城らさ
4年前
72

01.初めての会話

「あ、ちょっと」  お疲れ様です、と一礼してすれ違い、とっくに3歩分くらいはあいた距離。…

天城らさ
4年前
128