麹甘酒もらった。アトピーが良くなった。

麹甘酒を一週間続けたら、48年間アトピーの私の肌が普通の人と同じような肌質に変化した話しです。

ある日、パパトージが「甘酒」を送ってくれたんです。「こんなの作ってるから、試してみて。」との事。

パパトージは、幼馴染の友人で酒造メーカーの杜氏として日本酒作りの職人をしてたのですが、つい最近辞めて独立したようです。ゆくゆくは「どぶろく」を作るつもりで、手始めに「生こうじ甘酒」を作って売り出したのだという話でした。

送ってくれたのは、「なま麹甘酒」というもの。酒粕(さけかす)で作る甘酒なら子供の頃によく飲んでいたんですが正直「こうじ甘酒」というのは米麹と水だけで作っているそうで戴くのは初めてでした。

早速、飲んでみるとビックリするくらい甘味があって美味しい!麹菌が米のデンプンを分解して糖を作っているという理屈ですが、それにしても自然の反応でこんな甘味が出る事にまず驚きました。

私は本来、甘い物はそれほど好んでは食べないし飲まないのですが「麹甘酒」は珍しいのと美味しくて優しい甘さが気に入って、一週間ほど毎日続けて飲んでみたのでした。

一番はじめに気がついた変化は便通です。最初の2、3日はいつもより緩くなって、その後スルンと出るようになりました。普段から緩い方なのですが、こんな状態は久しくありませんでした。なので、お腹の中で何かしらの変化が起こった事も直ぐ判ったのでした。「なんか効いてる!」と妻に話すほど、私はもうこの時点で早くも興奮気味でした。

世に「腸活」という言葉が聞かれるようになって結構経ちますが、私はあまり興味を持てませんでした。それこそ便秘に悩む女性が通じが良くなり合わせて肌トラブルを解消した、と書いてあっても美肌にこだわる意識の高い人に向けた話題。私は肌に関して「生活に支障が出ない肌状態なら御の字」というアトピー体質特有のモチベーションの低さ。自分の肌に期待など全くしていませんでした。

二番目の変化は、やけにスッキリ目覚めた朝に自分の肌質が少し変わった事に気がついたのです。いつもなら朝起き抜けは、カサカサ粉を吹いたような肌です。寝ている間に無意識に掻きむしったのか、ヒリヒリしていたり掻き傷があったりするのが私の普通です。その朝はそれがありませんでした。まだその時は、甘酒の効果だと結び付けられていません。

その頃の私は「アトピーは生まれ持っての体質で治りはしない、むしろ悪化をさせないで上手く付き合っていく事が最適解だ」と考えていました。48年のアトピー治療の経験から、完治にこだわらず悪化させない方法を自分なりに本にまとめてもいます。アトピーは掻いて悪化するサイクルに陥らない、肌を殺菌し保湿に気を配る。そんな内容です。

アトピー体質の肌は、バリア機能が普通の人と比べ低下していると言われます。通常は肌が防げるはずの外部からの刺激に対してバリア出来ず、過剰に反応して炎症や湿疹、痒みが起こります。

私が考えたことは、アトピーは体質なのでバリア機能はあてにしないということ。バリア機能が行う働きを自前で行います。黄色ブドウ球菌は肌から侵入し炎症を起こします。なので自前で肌を殺菌することを書きました。バリア機能の一部である「保湿」にしてもワセリンを使ったケアを自前で行います。

要するに自分の肌の機能は諦めて、毎日のケアで補うという方法です。自分の肌が普通の人と同じになる事を願い、高額な治療や保険の効かない薬に長い年月を捧げてきた私の開き直りとも言える方法論です。ですが、この方法で仕事や外出が困難なほどにアトピーが悪化することは無くなった事も確かです。完治に執着する事を辞め、アトピー体質のままでお金をかけず持続可能な日常を取り戻す「アトピーと付き合っていく方法」です。

パパトージの「甘酒」が届くまでは。

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