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弱い立場の”正義”に陥っていないか?

こんにちは、らるです。 

今日は、以前にも紹介した
宇田川元一さんの 
「他者と働く」という本から
『弱い立場の正義』の話をしたいと思います。

この本を読んで、特に心に刺さった
部分が、この
「弱い立場ゆえの正義のナラティヴ」についての 
話です。

ナラティブというのは、その人自身を作っている
「物語」と本書では表現されていて
価値観のようなものです。

立場の弱い側には、ひとつ大きな罠があります。立場が上の人間を悪者にしておきやすい「弱い立場ゆえの正義のナラティヴ」に陥っている、ということです。立場の弱い側は、いくらでも人のせいにして、逃げ道があります。

宇田川元一. 他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング) (p.99). 株式会社ニューズピックス. Kindle 版.

私自身、会社の中での立場は 
決して強くはありません。

だからこそ、この
「弱い立場ゆえの正義のナラティヴ」に
陥っているところがあるなぁ…と感じました。

立場が弱い人間は、しばしば 
上の人間を悪者にしやすい 
傾向があります。

「自分のやりがいが感じられないのは 
上のせいだ」
とか、 
結果が出ないのは上の指示が悪いからだ」 
という気持ちになりがち
です。

これは一種の逃げ道であり、 
甘えとも言える
かもしれません。

しかし、このような思考に 
陥ってはいけないのです。

自分が正しいと思うことがあるなら、 
立場は置いておくとして
しっかりと話すべきなんです。

上の立場の人も、もちろん 
悩みや不安を抱えています。

だからこそ、新しい関係を築く=対話のためには 
下の立場の人も積極的に関わるべきです。

上の人も人間であり、間違えることも 
ありますし、知らないこともたくさん 
あります。

そのため、おかしなことを言っている 
ように感じても、それがその人の 
「ナラティヴ(物語)」であり、 
そこには何かしらの意味があります。

だからこそ、相手、この場合は上司の
価値観を理解しようと
真摯に向き合うことが大切です。

「上が言ってるんだから、
それ通りにやって失敗したってしょうがない」
で済ませるのではなく

自分が違うと思うなら
納得いくまで話す必要がある、ということですね。

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