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旅に行くなら「旅費分は稼ぐ」気で行く ~ある学生のお話を聞いて~

「東京に来るなら、旅費分の仕事を
 貰って帰ろうと思ってるんですよね」

そう語ったのは、とある縁で
お話をした地方学生だった。

要は、「単なる楽しむための旅行」ではなく
「ビジネスにつなげるのが前提」だ
というわけだ。

私は正直、学生の旅行なんて
「ただ楽しむためだけ」以外にないと
思っていた。
(というか、大人の旅行もそれ以外に
 ないと思っていた)

だが、その学生の場合は違ったのだ。

もちろん、数日間の旅の中で
直接お金につながる話が
そうそう貰えるとは限らない。

だから、少なくとも
「1回の旅で10人との
 新たなつながりを作る」

ノルマにしているらしい。

今回も、100人規模で
参加者が居る起業フォーラム的なものに
参加して、そのノルマを達成したとのことだ


そのほかの話は詳しくは書かないが

しっかり、今の立場でもらえるチャンスは
全部貰う、挑戦する…というスタンス

活動していることが分かった。

学生時代の私だったら
「学業が忙しいから…」とか
「バイトが…」とか
「研究が…」とか
何かと理由をつけて
何にも挑戦しなかっただろう。


正直、「凄い」と思った。

私は、採用担当視点で

学生の内から
こういう行動をできる人をこそ
採るべきなんだ

…と、思うと同時に

私の会社のように
入社から数年間を画一的な教育期間に
あててしまっている会社では
勿体ないだろう…とも感じた。

せいぜい私の会社が与えられるのは
安定した生活…くらいのもので
自分の思う通りにチャレンジする力が
しっかりと育っている学生には
それだけでは不満
だろう。

特に、私の会社を勧めるようなことは
しなかった。


今の就活生と言えば

「安定」を好むのが常だ。

知っている土地で
イメージのつく仕事をして
無理のない労働条件で働く…

要は、「心が安定」した
状態で働きたい…ということだ。

その気持ちは分かるのだが
今のように、変化が激しく
会社の寿命が縮み
そして、人間の寿命が伸び続ける時代に
安定をずっと提供できる会社なんてない

むしろ、ある程度の規模の会社なら
欲しいのは
「今後の変化に挑戦できる」人材である

今日紹介したような学生は
そのような条件にピッタリなのだが
会社側がそういう学生を受け入れるような
体制にはなっていないのが
正直なところだ。

本当は、変わらないといけないのは
会社の方なのかもしれない…。

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