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達人への道 よい教師の選び方【達人のサイエンス⑤】

今日からは達人の道へ
一歩踏み込んだ話に入っていく

本書の中で
5つのキーポイントが紹介されている。

1、指導
2、練習と実践
3、自己を明け渡すこと
4、思いの力
5、限界でのプレイ

今日は「指導」についてだ。

良い教師の選び方

技能の中には独学できるものもあるが
達人の道を進みたいなら
「一流の指導を受けるのが一番」である。

では、どういった人を師としたらよいか?

見た方が良いポイントが3つ紹介されている。

1つ目は系譜
先生の先生は誰だったのか
その大本の教えはどこから来たのか

2つ目は資格
武道で言えば段位
スポーツなら大会の実績…などだ

しかしながら、いかに立派な実績を
持っていても先生としては
あまり大したことが無いケースもある。

名選手は必ずしも名監督にはならない
という話だ。

そこで、3つ目が大事になってくる。

3つ目は生徒

先生の善し悪しはその生徒を見ればすぐ分かる。生徒たちは先生の腕による作品なのだ。できれば先生を選ぶ前に、授業参観をするのがよい。そこで生徒を観察する。特に生徒とのコミュケーションを観察することだ。

P62

生徒を観察する
特に、生徒とのコミュニケーションを観察する

これが大事だということだ。

一流の教師は、生徒とのコミュニケーションに
以下のような特徴がある。

一流の教師は、生徒の間違いを指摘したら、その分だけ生徒の正しさを指摘するように努めている。史上最高のバスケットボール教師といわれるUCLAのコーチ、ジョン・ウッドゥンはまさにそうした教師であり、数々の勝利に彩られた長年のキャリアの中で、これらのことを実践してきた。ウッドゥンの場合、励ましと注意の割合をだいたい半々に保っていたが、どちらの場合でも信じられないほど熱のこもった指導ぶりだったという。

P63 

励ましと注意の割合が半々になっているか

励ますばかりで、
注意すべきことをしていない

…ということはないか

注意するばかりで、
励ますことを疎かにしていないか

そこが一流を見分けるポイントである。

そして、もう一つのポイントは

初心者を熱心にかつ上手に教え、普通より覚えが遅いし才能にも乏しい生徒をマスタリーに導くという能力こそが、教師という技能の本質であると思う。

P63

初心者…特に覚えが悪く
才能の無い生徒に対する教え方
である。

先日話した通り、達人の道に入れるか否かに
結果が出せるかどうか…
すなわち、才能は関係が無い。

才能が無い生徒をも
マスタリーの道に導いていける先生
こそが
達人の道を目指す人にとっては
一流の良い先生
ということになる。

まとめ

達人の道を目指すなら
良い師匠を見つけよう。

良い師匠の見分け方で
最も大事なのは「生徒」

生徒とのコミュニケーションを見て
励ましと注意のバランスが
取れているか
を確認しよう

そして、才能の無い生徒に対して
どれだけ熱心に教え導いているか

確認しよう。





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