企業の目標には「○○○責任」が含まれている必要がある

さて、今日までしばらく続け来た
『企業が達成すべき5つの目標』もこれで最後です。


最後は『社会的責任』ですね。

これは、さらに前に話していた
『マネジメントの3つの役割』
の3つめとも重なる話です。

「社会的責任」
企業そのものが目的とすべきものであるし

マネジメントとしても
しっかりと役割を果たすべきものだ

ということですね。


そんなに「社会的責任」って大事なの?
…と一瞬、違和感をおぼえる方も
いるかもしれませんが

そもそも
「会社はなんのために存在するか?」
という問いに立ち返れば
答えはおのずとでてきます。

ドラッカーの答えは

会社は社会のためにある

会社は社会から資源・人材を預かって
社会に必要とされるものを提供する

ということですから

企業が達成すべき目的に
社会的責任が入っているのは
もはや、当然と言える
でしょう。


社会的責任を果たす、とは?

社会的責任を果たすのが大切
…とわかったところで

今度は、「じゃあ、どうすればいいの」
という話になってきます。

これは簡単にいうと、第一に世の中に害を与えない、第二に自分たちの得意とする分野において、なんらかの形で世の中に貢献することについても目標を設定しなさいということです。

上田 惇生. NHK「100分de名著」ブックス ドラッカー マネジメント NHK「100分de名著」ブックス (p.50). NHK出版. Kindle 版.

ポイントは2つで

・害を与えない
・得意分野で世の中に貢献する

これも割とシンプルですね。

ただ、単に
世の中に貢献する…だけじゃないところは
気を付ける必要がある
かと思います。


例えば、工場では当然、世の中に
役立つ製品を作るもの…ですが

そこで、廃棄物などを
何の対策もせずに垂れ流していれば
公害問題に発展し
迷惑をかけることになります。


また、「得意分野で」貢献する
という点も大事だと思っていて

これも、ただたんに貢献するだけなら
ちょっとしたごみ拾い…みたいなことでも
世の中には貢献したことになりますが

たとえば、孫正義さんが
一日中ゴミ拾いをしていたらどうでしょう?

「いやいや!?あなたはもっと
経営をやってよ!!」
…と言いたくなってしまいます
よね。

それぞれの人が
「得意分野で」貢献してこそ
社会的責任に寄与できる…というわけです。


こういう話を読んでいると

私って社会に貢献できてるのかな?

…という素朴な問いが
浮かんできてしまいます。

もし、出来ていないなら
どうすれば、貢献できるのか を
考える必要があるでしょう。

私の組織の強み、得意分野は何なのか
改めて考えてみたいと思います。

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