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『指導者』に向いているのは、こんな人!

こんにちは、らるです。

今日は『群衆』を率いる
『指導者』がどんな人かを
『群衆心理』第二篇 第三章 第一節より
説明していきます。

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人間を含む動物は、群れをつくると
本能的に首領=『指導者』に服従します。

人間の群れ=『群衆』の中では
『指導者』の意思が中軸となり
『指導者』の基で意見が統一されます。

では『指導者』とは
どのような人がなるのでしょうか?

・指導者は半狂人から生まれる

指導者は、多くの場合
思想家ではなく『実行家』であり
頭脳が優れていればいい
というわけではありません。

その理由を、ル・ボンは
以下のように述べます。

明晰な頭脳は、概して人を
懐疑と非行動へ導く
からである。
指導者は、特に狂気とすれすれの
ところにいる興奮した人や、
半狂人の中から輩出する。

考える人ほど、疑り深く行動しない
ということです。

そのため、逆に疑わずに行動する
半狂人が実行家となり
指導者になっていく
…と、いいます。

狂人などと言うと、悪いイメージが
ありますが、多くの人を動かすには
常人を超えたモチベーションや
興奮が必要

という言い方なら、
わかりやすいかと思います。

・指導者はピラミッド構造

人数が大きな『群衆』となる場合
一人の大指導者の下に
ピラミッド的に指導者が
連なって
います。

下層の指導者になってくると
どういう状態になるかと言うと…

そのきまり文句の意味を
ろくに理解してもいないが、
彼によると、そのきまり文句が
実施されれば、あらゆる夢や希望が
必ず実現されるに違いないと

いうのである。

これは、宗教勧誘や
ネットワークビジネスの勧誘を
思い浮かべると、
現代の人に分かりやすいかと思います。

『群衆』が惹きつけられるのは
『幻想』であり『イメージ』であって
決して理路整然とした『道理』ではないので

ロクに中身が分かっていない指導者も
「確信を持って語る」事ができれば
ある程度の『群衆』を
煽動することができます

・信仰の創造

信仰を創造すること、
これが偉大な指導者の役割です。

『信仰は山をも動かす』
という言葉もあるとおり
『信仰』は人間の持つ力のうち
最も強大なもの
です。

ル・ボンは

人間に信仰を与えるのは、
その人間の力を十倍にすることである

と述べています。

その十倍になった力で
何を成させる
のか…

それは指導者のもつ思想次第となります。

今日のまとめ

指導者は思想家ではなく
実行家から生れる

指導者はピラミッド型に連なり
下層指導者は理屈を殆ど理解していない

信仰は人の力を10倍にする
その信仰を導くのが指導者の役目

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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また明日も更新しますので
良かったら、また見てくださいね!

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