大衆は本を読むか?
こんにちは、らるです。
「わが闘争」ようやく上巻を
読み終わりました。
今日は、上巻を読んで
一番疑問に思ったことを
書きたいと思います。
…
ヒトラーは『わが闘争』の中で
「大衆の特徴」を次のように
表現しています。
大衆の受容能力は非常に限られており、
理解力は小さいが、
そのかわりに忘却力は大きい。
大衆は提供された素材を消化することも
記憶しておくこともできない
冷静な熟慮よりもむしろ感情的な
感じで考え方や行動を決める
この感情は複雑ではなく、
非常に単純で閉鎖的である。
この場合繊細さは存在せず、
肯定か否定か、愛か憎か、正か不正か、
真か偽かであり、決して半分はそうで
半分は違うとか、あるいは一部分は
そうだがなどということはない。
「いくらなんでも、大衆を
バカにしすぎじゃないか!?」
「この本、ドイツ国内で
1000万部も売れてて
まさに「大衆」に買われていたのに
こんなコト書いていいの??」
というのが、私の最大の疑問です。
…
私が思うに、この本を読んで
その内容を冷静に考えてみれば
「大衆」から脱せるはずです。
これだけバカにされて
なおかつネタバレされて
そのままで居ようと思う人って
いるんでしょうか?
となれば、おそらく
「大衆」は本を読まない
(あるいは読んでも理解しない)
ということなんでしょう。
…
私の意見は、カナリ極端です。
ただ、全くのハズレでもないと
思っています。
それは、今現在の日本の様子を
見ていて、そう感じるからです。
ヒトラーの言う「大衆の特徴」は
日々あふれるニュースに
SNS等で一喜一憂している人たちに
当てはまっている気がしませんか?
ある人物のスキャンダルを
とりあげ、その一面だけみて
その人物を人格ごと否定する。
感情に訴える
極端なニュースに
つられて熱狂する
そして、行き過ぎた行動が
時に悲劇を招くことがあっても、
それを忘れ
また同じことを繰り返す。
…
そして、日本人は本を読みません。
文化庁の調査では
47.3%の人が全く本を読まず
37.6%の人が1ヶ月に1~2冊読む
ということが明らかになっています。
つまり、
1冊読めばだいたい半分より上
3冊読めば上位約15%に入ります。
そのくらい読まないのです。
つまり
・行動に「大衆」の特徴が見られる
・大半の人は本を読まない
→今の日本において
「大衆は本を読まない」は
成り立っていると
言っていいでしょう。
…
本を読めば、煽動されなくなる
と言うつもりはありません。
ただ、常日頃から
自分以外の考えに触れて
それを吟味し
自分の在り方を考え直すプロセスを
踏んでいる人は、
単純な煽動には乗りにくくなる…
つまり、
抵抗力はつくはずです。
そのための、
一番効果的な方法が
本を読むことだと
私は思います。
今日のまとめ
「わが闘争」には
「大衆」の操り方が書いてあったのに
それでも「大衆」は煽動された。
→『大衆は本を読まない』
『大衆は本を読まない』は
今の日本にも当てはまっている。
煽動に抵抗力をつけるため
効果的な方法は
本を読むことである。
…
最後まで読んでいただき
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