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税金は「財源ではない」!?【東大生が日本を100人の島に例えたら面白いほど経済が分かった】

こんにちは、らるです。

いきなりですが、皆さんは
「財源確保のために消費税を上げざるを得ない」
というフレーズを聞いたことが
無いでしょうか?

「国も何かをやるにはお金が
 必要なんだから、税金を取る必要が
 あるのは当たり前なんじゃないの?」

…と思うかもしれません。

ですが、実際にはそうではないんです。

税金は財源ではないんです

それは、お金の仕組みを考えてみれば
わかります
…という話を、今日もこちらの本から
紹介していきます。


お金の誕生直後を考えてみる

もし、国が何かをやるために
税金を集めている…のだとしたら
「お金の発行直後」はどうなっていたでしょうか?

税金を取ろうにも
まだ誰もお金を持っていないんですから
集められるわけがありませんよね?

ですから、まずは何らかの形で
お金を配る必要があった
わけです。

それは、給料であったり
公共事業の依頼料であったり
給付金だったり…

そうして配った後でなければ
税として回収することはできない
わけです。

先日も言った通り
国が財源が必要なら
お金は刷ればいい
わけです。

(先日も紹介した通り
『国債を発行』という形で
実質的にお金を刷るという行為は
散々やられています


財源で無いのなら
税金は何のために存在しているかというと
存在理由は3つあって

1、通貨にお金としての価値を持たせるため

通貨で税金を払わないと捕まる
…ということにしておかないと、
別に国が発行した通貨を使う必要が無い
ということになってしまう。
(税金を通貨で納める必要が無ければ
 代わりに金貨を使おうが、米を使おうが、
 塩を使おうが、何でもよくなってしまう)

2、偏ったところから通貨を回収し、社会のバランスをとるため

これがいわゆる累進課税的なもので
格差の是正のためにある…ということです。

沢山お金を貰い過ぎているところから
回収して、足りないところに渡す
というわけです。
(今の税金には、この役割が
 足りていないのかもしれませんね)

3、望ましくない行動を抑制し、住民の行動を誘導するため

煙草に高い税金がかかっているのは
まさにこの誘導のためですね。

逆に、投資制度のNISAなんかは
得た利益に税金がかからないようにして
国民に投資を促す目的が感じられます。

当たり前の話ですが
国が税金を重くするのはやって欲しくないこと
税金を安くしているのはやって欲しいこと

だということですね。

先ほど挙げた例でいえば
『煙草を吸わずに投資してくれ』
ということになるでしょう。
(喫煙者からの「余計なお世話だ!」という声が
 聞こえてきそうですが…)


このように、税の役割は

1、通貨にお金としての価値を持たせるため
2、偏ったところから通貨を回収し、社会のバランスをとるため
3、望ましくない行動を抑制し、住民の行動を誘導するため

この3つであって、
「税金を取らなければ、国はお金を使えない」
というわけではない

(=税は財源ではない)
ということです。


個人的には、今までなんとなく思っていた
「税金を取らないと国は何もできない」が
勘違いだったと知って
先日の国債の話も含めて
非常に面白く感じました。

皆さんは、どうだったでしょうか?

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