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宗教の共通点「神秘体験」【宗教の起源⑤第二章-①】

こんにちは、らるです。

今日からは、『宗教の起源』の
第二章に入っていきたいと思います。

第二章は
「宗教の起源は「神秘志向」である」
という話です。

ある意味、本のタイトルへの
答えになっています
ね。

実際、そのくらい重要な話で

『宗教は例外なく、
神秘体験が重要な構成要素となっている』

とまで、ダンバーさんは言っています。

初期に生まれたアニミズム宗教だろうが
現代の教義宗教だろうが
例外なく…です。


神秘志向って何?

じゃあ、その重要な神秘志向って
なんなの? 

という話になりますが
これは

人智を超えた世界を信じたがる人間心理
とか
自らの精神を通じて
この隠れた存在(人智を超えた存在)を
直接経験できると信じること

というのが定義になります。

神秘体験…つまり
神聖で超越した感覚…
言い換えれば、
恍惚や熱狂を望む状態
…とも言える
のではないでしょうか。


こういった状態…
いわゆるトランス状態は
自然に生まれることもありますし
儀式で生まれることもあります。

宗教的な文脈においては
この「神秘志向」には
3つ特徴があります。

・容易にトランスに入れる感受性
・人智を超えた世界の存在に対する信仰
・隠れた力が味方になるという信念

ただし、この3つは
必ずしもすべてが結びついているわけでは
ありませんし、どの宗教でも
3つ全部が等しく大事…というわけでは
ありません。


確かに、私のよく知っている宗教でも
この3つは当てはまる気がしますが

・人智を超えた世界の存在に対する信仰
・隠れた力が味方になるという信念

この2つが特に強く

・容易にトランスに入れる感受性

これは、あまり重視されていないような
気がします。


神秘体験…というと
ちょっとうさん臭く感じる人も
いるかもしれませんが

恍惚、熱狂を求める気持ち
…ということなら、感覚的に
分かる人も多いのではないでしょうか?

アーティストのライブとか
アイドルのイベントとか
スポーツ観戦とか…

そういったものであれば
高いお金を出したり
沢山時間を使って準備をしたりする人も
珍しくないでしょう。


明確な教義があるかどうかはともかく
これらはある意味、
宗教に近いものなのかもしれませんね。

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