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シナジーを創り出す【7つの習慣6-①】

ここまで、第5の習慣
まず理解に徹し、そして理解される
について

言葉ではなく、心を聴くこと

そのために共感による傾聴を
おこなっていくこと

エトス、パトス、ロゴス
つまり
まず信頼され
感情に寄り添った上で
論理で話すこと

この順番を必ず守ることが
理解されるためには大事である

という話をしてきました。

今回からは第6の習慣
シナジーを創り出すに入ります。

 ここまで学んできた習慣はすべて、シナジーを創り出す習慣の準備だったと言える。
 シナジーを正しく理解するなら、シナジーは、あらゆる人の人生においてもっとも崇高な活動であり、他のすべての習慣を実践しているかどうかの真価を問うものであり、またその目的である。

Kindle位置No.5638

ここまでの5つの習慣はすべて
この第6の習慣、
シナジーを創り出す 
の準備だったというわけです。

シナジーというのは
1+1が2になる以上の力を
発揮するということです。


スポーツをはじめとした
チームでやるようなものに
真剣に取り組んでいた人には
シナジーの経験があるかもしれません。

あるいは、緊急事態に直面したとき
そこに居あわせた人たちが
私心を捨てて結束して
奇跡的な解決を導いた…という話を
聞いたことがある人もいるでしょう。
これもまたシナジーです。


このようなシナジーは
非日常的なもの…と思いがちです。

第6の習慣では
習慣というくらいですから

シナジーを創り出す経験は
日常的に生み出せるんだ

…ということを言っています。

そのためには
・内面がしっかりと安定し、
・心を開いて物事を受け入れ、
・冒険に心躍らせる必要がある

…というわけです。


教室でのシナジー

本書の中で、著者が体験したシナジーが
紹介されています。

本当に素敵な体験だなぁ…と
思うので紹介します。

まず、誰もが自分の意見を安心して述べ、
全員が他者の意見に耳を傾け、受け入れ、
学び合う環境をつくることが大切だ。
(中略)
シナジーとは、グループの全員が
古い脚本を捨て、新しい脚本を
書き始めることだと言ってもいい。

大学でリーダーシップに関する教鞭を
とっていた頃、忘れられない体験をした。
(中略)
一人の学生が個人的な体験を
クラスの全員に話して聞かせた。

洞察に富み、感情を揺さぶる話だった。
その体験談を聞いた全員が
謙虚で敬虔な気持ちになり、
勇気を出して話した学生に
尊敬と感謝の念を抱いた。

これがきっかけとなって、
教室の中にシナジー効果を生もうとする
創造的で豊かな土壌ができた。
他の学生たちも、
自分の体験や意見を次々と述べた。
(中略)
学生たちがそれぞれ準備していた発表を
行う予定だったが、
授業が思いもかけない展開をみせたので、
予定を変更し、

そのままディスカッションを進め、
お互いの考えを膨らませ、
洞察を深めていった。
かくしてリーダーシップ論の授業は、
まったく新しい脚本に沿って
進められることとなった
のである。
(中略)
一人ひとりが成熟し、内面が安定し、
発言内容もしっかりしていた。
私が用意していた授業プランを
はるかにしのぐものだったのだ。

(中略)
私も学生たちもその体験を
他の人たちにどうしても
知ってもらいたくなった。
そこで、このリーダーシップ論の
授業でお互いに学んだことや
考えたことを、一冊の本に
まとめることにした。

(中略)
シナジーの文化は学期が
終わっても途絶えることはなく、
卒業後も同期会が開かれた。
あれから何年も経った今でも、
集まればあの授業の話になる。

kindle位置No.5698

この話で大切なことは

まず、
何を言っても大丈夫…と
安心できる環境


皆が心を開いて
相手の話を聞く環境
が揃っていたこと
です。

そこに、最初の一人が
勇気を出して個人的な経験を
クラス皆にさらした
ことが
きっかけとなって
シナジーが生まれています。


メンバーの内面の安定

心を開くこと

どうなるか分からないという冒険に
心を躍らせること

シナジーに大切なこの3つが
揃っているところに、
「勇気」によって点火して
シナジーが生まれたということです。

まとめ

シナジーを創り出すことは
第1~5の習慣の集大成である

シナジーは

メンバーの内面の安定

心を開くこと

どうなるか分からないという冒険に
心を躍らせること

がそろったところに生まれる


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