君主論 攻略⑤ 100分de名著を読む 君主論における「部下」について
誰かを従える…という経験がほぼありません。
らるです。
今日も、『君主論』の攻略を
やっていきます。
今日は「部下」についてです。
人間の頭の3種類と、君主になれるかどうか?
この、部下の考え方について
100分de名著では
メチャクチャわかりやすい図に
まとめられています。
まずは「自分の頭」が
どのレベルにあるか、ということが
問題になってきます。
まず、第1のレベル
本人が独力で考えられる
これは、いわゆる天才で
ほぼいないでしょうから
大抵、だれかの力を借りることになります。
第2のレベルの
他人に考えさせて
よしあしを判断する
こうなると、部下が必要になってきます。
部下を使うとなれば
・どういう部下を選ぶか?
・部下をどうつなぎとめるか
という点、そして
・部下をどう使うか
この辺りが重要になってきます。
どういう部下を選ぶか?
これは、図の中に答えがあります。
つねに君主のことを
思うものを選ぶ
部下にしたいような優秀な資質を
持ちつつも、さらに
君主に忠誠を誓ってくれるタイプを
選ぶ…というのは
なかなか難しそうですが、
これが「間違わない」選び方、だということです。
私自身も、採用をやっていて
『超優秀』かつ『御社のことを第一に考えます』
…なんて人はなかなか居ませんので
君主にとっての部下選びも
かなり大変そうだなぁ…と感じます。
部下をどうつなぎとめるか
要は、良いポストとばっちりの福利厚生
これで「今の状態が最高」と
思わせるようにする…ということです。
とてもシンプルですね。
つなぎ止め策としてわかりやすいです。
ただ、しかし、この文章がそもそも
「マキャベリが官僚として
再就職したい…」という狙いで
書かれたものだということを思い出すと
「私をこんな感じの好待遇で
雇ってください!」
…と言っているようにも聞こえてきますね。
部下をどう使うか
優秀な部下をそろえて
意見を聞いて、政策を進めていく
そのとき、気を付けることとして
こんなことが書かれています。
・ごく限られた人の意見だけ聴く
・自分が問いかけたことにだけ答えてもらう
・最後の決断は自分で下し、それを貫く
あくまでも、
君主は自分で決めるべし
というのがベースにあって
部下の頭は必要な分だけ「借りる」スタンスに
なっているのかな、と思います。
これは、確かにリーダーとしては
必要なことだろうなぁ…と
思います。
日本人的な経営をしている会社の場合
「経営層」というぼんやりした枠組のなかで
最終的に誰が決めたのかわからないままに
重要な決定が下される
(そもそも、ダラダラと、決断が
先送りにされ続けたり…)
なんてことも珍しくありません。
一般社員≒民衆的には
ちょっとイマイチだよなぁ…と
感じざるをえないでしょう。
君主論的なリーダー像…というのは
もしかすると、今の日本にこそ
求められている…といった側面があるのかな
…と、思いました。
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