苦しみの根源であり、生の”唯一”の理由であるもの【ニーチェ入門】
ときおり、「生きる意味」を
考えてしまいます。らるです。
今日は久しぶりにニーチェの話をします。
最近、もう一度ニーチェを学ぼう…と
思い立つきっかけがありまして
こちらの本を読みました。
(ニーチェの思想を
今の私たちにもわかりやすい言葉で
説明してくれている本なので
おすすめです。)
今日はその中から、
「欲望」についての話を紹介します。
「欲望」は苦しみの元である
人間は自分のうちの欲望で苦しむ
これは本当にその通りだと思います。
勝ちたいと思うから
負けることで苦しんだり
欲しいと思うから
手に入らないことで苦しんだり
異性に好かれたいと思うから
好かれないことで苦しんだりするわけです。
だから、こんなに苦しむくらいなら
欲望そのものがなくなってしまえばいい
と思うのも自然なことに思えます。
ですが、これをニーチェは否定します。
欲望によって苦しみができるが
それでも
欲望以外に人間の生の理由はない
つまり、
欲望=生の唯一の理由
だと言っているわけです。
どんなときに「生」の意味を感じられるのか
「苦しみを生み出す」欲望が
「生の意味」だと実感できる
そんなことがあるのでしょうか?
「芸術」「恋愛」
これが一つのヒントになりそうです。
たしかに、これらの体験は
苦しみと、生きる意味とを同時に感じられるような気がします。
芸術に夢中になっている人が
その途中でいちいち「生きる意味は何か」などと
考えることはなさそうです。
(挫折から、一気に人生を悲観するようになる
…ということは多々ありそうですが)
「生きる意味なんてない…」などと
悲観的にならずに、
力強く生きる方法の一つの答えが
ここにあるのかな、と思います。
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