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他人は自分を映す鏡、あなたも他人を映す鏡【7つの習慣7-⑥】

前回までで第7の習慣の
中身としては終わり…なのですが

面白い話が書いてあったので
紹介します。

「鏡」についてです。

他者への脚本付け

多くの人は、
自分の環境…
周囲の人や、自分の属する集団の
ものの見方=パラダイムに
脚本付けられて生きて
います。

高校を出て、大学を出て
いい会社に入って働くのがいい
早く結婚する方がいい
マイホームを買った方がいい…

…などといったものが日本では
根強い脚本付けかと思います。

ですが、今日の話のポイントは
ここではありません。

自分自身も他者にとっての鏡である

ということが今日の話のポイントです。

鏡として相手にできること

 ゲーテは次のような言葉を残している。
「現在の姿を見て接すれば、
 人は現在のままだろう。
 人のあるべき姿を見て接すれば、
 あるべき姿に成長していくだろう」

Kindleの位置No.6537

自分が、周りの「鏡」に映った自分を見て
自分の脚本を書いているように

相手もまた
自分を「鏡」として
脚本を書いています。

ですから
「あなたが鏡として何を映すか」が
相手の脚本に…相手の人生に
影響を与える
ということです。

もし、社会の鏡によって
人生に希望を失っている人が
いたとしたら
あなたにできることはなんでしょうか?

それは、その相手の可能性を信じ
相手のいい所を
あなたが映してあげることです。

その時には第5の習慣
「まず理解に徹する」ことが
必要になるでしょう。

相手の心に寄り添い
相手の身になって共感する

すると、いい所が見えてくるはずです。

それを素直に映してあげることが
相手が、自分の脚本をより前向きに
書き換える手助けになります。

相手の可能性を信じる効果

相手の可能性を信じることで
どんな効果が現れるか

イギリスの学校であった
面白い話が紹介されています。

コンピューターのプログラミングを
間違ったために、
成績の優秀なクラスが「劣等」となり、
成績の劣るクラスが「優等」
なってしまった。

このコンピューターから
出力されるデータは、
学年度の初めに教師に手渡され、
教師はその資料をもとに
受け持つクラスの学力を把握して
授業の準備をした。

五ヵ月半後に
ようやくプログラミング上のミスが
判明したのだが、
学校側はその事実を伏せたまま、
生徒たちに知能テストを
実施することにした。
結果は驚くべきものだった。

本当の「優等生」たちのIQは
かなり下がってしまっていた。

知力が劣り、
非協力的で教えにくい生徒という
レッテルを貼られ、
そのような扱いを受けてきた結果だった。

教師の間違ったパラダイムが
実際に生徒たちに影響を与え、
自己達成予言となったのである。

一方、本当は「劣等生」だったはずの
生徒たちのIQは上がっていた。


教師はこの生徒たちを
優等生として扱い、
一人ひとりの生徒に対する
教師の期待が生徒自身にも伝わり、
子どもたちは熱意と希望を持って
積極的に授業に取り組んだ結果
だった。

教師たちは、新学年になって
最初の数週間の印象を尋ねられて、
「どういうわけか、
それまでの指導方法が
うまくいかなかったので、
教え方を変えてみました」
と答えている。

渡されたデータでは
優秀な生徒たちなのだから、
うまくいかないのは
教え方に問題があるのだと思い、
教え方を工夫したのである。

教師たちは主体的になり、
影響の輪の中に力を注いだ。

要するに、生徒の学力が
劣っているように見えるなら、
それは教師の側に問題があるのであって、
柔軟な対応が欠如しているから
なのである。

Kindle位置No.6517

元々の成績は悪かったのに
教える側が「良い」と思い込んで
それを「鏡」として子供たちに
映し続けた結果、
本当に「良く」なった。

逆もまた同じだった。

教える側が悪いと思っていたら
元々成績の良かった子供たちは
成績が悪くなった。

…という話です。


相手をどうみるか
どう扱うか…ということが
いかに相手自身の脚本に影響を与え
変化を与えるか…ということを
現わした例かと思います。

ゲーテの言葉が
今日の話のまとめになりますので
もう一度繰り返しておきます。

 ゲーテは次のような言葉を残している。
「現在の姿を見て接すれば、
 人は現在のままだろう。
 人のあるべき姿を見て接すれば、
 あるべき姿に成長していくだろう」

Kindleの位置No.6537

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