薬局コンサルってどうなの?

・はじめに

年々、診療報酬が厳しくなっていく中、コンサルタント業は年々生協になっているのが医療業界。
最近では、船井総合研究所まで参入するニュースをみて、自分もいよいよ本格的に乗り出してきたなと逆に実感をしました。

最近、おかげさまで、個人的に相談を受けたり、スポットで相談をいただいたり、多岐にわたり依頼等をいただく言ことがあるので、自分の知っていることや意見を少し書きたいなと思います。

先に書いておきますが、あくまで個人的な見解であることを言っておきます。

・薬局コンサル

ググってみていただければわかると思いますが、多くの会社が、薬局コンサルをすることがわかると思います。中には、M&Aも検索に引っかかることからわかる通り、経営者が損益を出しすぎないように、事業譲渡もしく事業廃業などもコンサルをするのかなと見て取れる状況になっています。

ただ、面白いのはどの会社も、費用面がほぼ相談となっており、一切、明朗会計になっておりません。弁護士のような感じなんですかね・・・。さすがは医療系。
唯一調べてみても、開業はあっても、既存店のコンサルは見つけられませんでした。

まあ、闇に隠れている部分なんでしょうね。
もちろん、既存店のコンサルの方が、今いるスタッフや出来上がってしまっている店舗を変えるのですから、難易度は新規より上がってしまいます。

こそっと昔、付き合いの買った方々に金額を聞いた感じでも、時間当たり○○万なんかもざらで、すげーと思うこともありました。場所によっては、売上げの割合で対応しているところもあるのではないかなと思います。

会社名を見てみると、大手調剤薬局の系列であったり、元医療関連の方が多い印象を受けます。場合によっては他業種から参入したのかなと思えるのもあります。

ただ、大手調剤薬局の方と話をしたことはありますが、現場の人間を派遣することもないですし、そこまで知識あるのかなという方々もかなりいました。実際は、自分たちの収益を上げるために、コンサルをしており、あくまで目先の小手先の対応をしている風に、自分は感じました。こんなのにお金払うんだ、やはり弁の立つ人がすごいなと逆に感心したことも否定しません。(笑)

ちなみに、自分は、話すのはあまりうまくありません。(笑)投薬技術で培っても、こういうのはあまり得意じゃないんですよね~。

・何をするの?

当たり前な話ですが、経営者が望むのは、収益の増大です。
誰でもわかることだと思います。

利益=収入ー支出

収益なくして、給料も払えませんし、会社も維持できませんよね。この式は、だれでもわかることですよね。(笑)
では、何をするのでしょう?
収入は、もちろん、宣伝活動、加算の推奨、場合によってはOTCなどの設置・内容変更などの提案。
支出は、生産性などのテコ入れ。場合によってはリストラなどの提案。
になるかと思います。
人によって、温度差はまちまちだと思います。

・自分の意見

おかげさまで様々な業界の方とお付き合いする機会があり、いつも感じていますが、医療業界は比較的穏やかであり、落ち着いているといった部分です。悪い言い方をすれば、ぬるい業種なのかもしれません。
他業種は、もっと揉まれており、数字を出すのも必死にやっていますし、それでも淘汰されているのが現状です。

コンサルにしても、当たり前のことを当たり前に言ってお金をもらっているところが多いなと思いました。

以前、診療報酬改定で、とあるコンサルの講習会に参加しました。確かに、その方は弁が立ち、なるほどと思いましたが、聞いた後で疑問が残りました。加算をとる方向は理解できる。ただ、方法論については一切話していませんでした。もちろん、方法論については隠しているのか、そもそも、方法について詳しくないのかは、今でもわからない状況です。業

加算については、誰しもが取ったほうがいいことはわかります。もちろん、加算をつけて患者さんに請求すれば終わりです。

ただ、ここで問題なのは、「what(何を)」はあるが、「how(どうやって)」がないことです。もちろん、各地域ごとに審査は異なります。100%な答えは出すことができないでしょう。小手先の対応は、あとでしっかりとばっちりがくるので、今は、記録をしっかり備えて、防御できる対策もしなければならないと思いますが、そういったことを考えて指導しているコンサルがどれだけいるのか謎でしかありません・・・・。
多分、自分とは考え方が違うのかなと思います。

自分の考えとしては、もし、コンサル・相談をするのであれば、基本は長期的にお付き合いしたいと考えております。
もちろん、収益面のテコ入れは実はすぐにすることは不可能です。
(即効力のあるテコ入れも実はありますが、一時的な対応をしても、きっとうまくいかないと思います。)
従業員から、それなりの同意がなければ、きっと、反乱にあい、一切立ち行かなくなると思います。
同意を得るには、現状の状況の理解方法の説明現場でのサポートなど気配りなくしてはできないと思います。
表面上のコンサルを行ったところで、他人は他人、言うことは聞いてくれません。そもそも、経営的に問題があり、会社で対応できないから外部にお願いするので、それをいきなりうまくやろうとするのは、甘いかなと思います。

また、もう一つの問題が、薬局の維持です。現在、薬局の業許可の規制がどんどん厳しくなっております。先日、記事にさせていただいた通り、この通知対応は、かなり厳しいものになることがすでに想定されています。
記事を一応張り付けておきますね。

過去、化血研問題・小林化工問題・ハーボニー偽造薬事件など、最近立て続けに、日本の医療の根底を覆すような事件が頻発しています。また、処方箋医薬品の販売も、減ることはなく、毎回処罰されているのが現状です。

コンサルの方々は、こういったところまでケアすべきなのですが、残念ながら数字のみの表面上の改善で、真の問題を解決してくれないことについて自分はすごく残念に思います。

今回の通知でも、手順書の一層の整備記録教育訓練役員や管理薬剤師の業務の明確化など、より鮮明になっています。
もちろん、店舗内のレイアウト・導線などコンサルとしてやった方がいいことは腐るほどあります。
しかしながら、自分は今までそういった店舗に寄り添ったコンサルを一度も聞いたことがありません。

唯一、見た手順書作成セミナーですが、金額を見ればわかる通りすごい金額になっています。

医療は、お金になるんだなと逆に思いました・・・。
自分も、手順書の記事をここで書く予定ですが、金額のけたは1桁下は確実ですけどね(笑)。そもそも、手順書は、各店舗ごとの状態に応じて記載内容が異なるとされています。5時間で10万円以上。しかも一回こっきり。改定は毎回あるのに・・・。医療ビジネス、さすがです(笑)

ひょっとしたらこういったことに付け込めるような気の強さはないので、自分はコンサルには向かないのかもしれませんね(笑)。
気の強さがうらやましいです(笑)。

そもそもは、あとで相談していただいた方に喜んでもらいたいから相談に乗っているので、コンサル業をメインとしている方からすれば、甘いのかもしれません。

ただ、自分も、空いている時間を使って、日々情報収集や他のスキルを研鑽し、努力をして今の実力を得ているので、技術の安売りだけはしたくないと思います。
もちろん、相談に乗っているときには、自分の実力の120%で対応しています。
友達には、よく体がもつよねとかよく壊れないよね、絶対真似はできないと心配されていますが・・・。

あと、最近思ったのが、できない相談は初めから断ることですね。
基本的な依頼や相談は、ほぼチャンスがあるので、やる価値はあると思いますが、初めから無茶な相談や失礼な対応で来る人も中にはいます・・・。
あり得ないだろうということを平気でいる人もいました。

自分は、出会いも縁だと思いますので、その出会いを生かして末永く付き合っていきたいと思いますし、やはり相手の方が喜んでいただき、相手の会社がよくなれば、自分も、自分のことのようにうれしく思います。

自分からしたら、外部の方というのは、いい当て馬で使うのがいいと思います。もともと、自助努力で対応できないから相談をしたり、コンサルを依頼しようと思われていると思います。逆に、馬に乗っかる、もしくは、ビジネスパートナーかもしれませんが、仲間意識をもって接していただきたいなとも思います。

もともと、うまくいかなかったり、打開策がほしいからこそ外部に頼ったので、せっかく頼ったのであれば、頼りまくっちゃうのが一番いい使い方なの
かなと思います。

スポット依頼もありなのですが、フィーリングが合えば長期でお付き合いしたほうが、自分もメリットが高いかなと思います。

ビジネスはやはり人で決まる
ので、いい人ならゲットしてキープしたほうがお得です。(笑)

違った切り口の考え方って本当に大事なんですよね。今では、メンターという言葉も出てきていますが、まさに、コンサルはメンターな人をいかにゲットするかにかかると思います。

・自分の持ち味

ここまで書いてみて、いろいろ自分が何をできるのか改めて思うと、案外何とかなってきたなと思います。

もちろん、現場経験も長かったし、交友関係もそれなりにある。今でも情報はキャッチするよう精一杯やっているし、法関係もそれなりに知識がついてきました。
今まで自分がやってきたことを振り返ると、血反吐を吐いても頑張ってやってきたかいがあるなといつも思っております。

逆に、薬局業界は、法の改正に本当に疎いと思います。自分が、現場でやってきたときには、それなりに対策をしていましたが、知人に聞くと今でも、手順書を整備していないとか、薬局帳簿もできていないなどいまだにばらばらな状態です。やらされ感で仕方なくなったり、やらなかったりをし、いざ、保健所からの査察を受けるとめためた・・・・。でも、対策法がわからないから放置、そしてまた指摘を受ける。

いまは、保健所もそこまで指導は厳しくないでしょうけど、今後は一層監視も厳しくなり、場合によっては是正処置を求められ、改善計画や報告書の提出も求められてくることだと思います。
さらに、個別指導になれば、いやおうなしに、記録や文書の提出を求められ、返戻の対象にもなるかもしれません。
(ここでは、記録と文書に違いについては割愛します)
個別指導では、薬剤師会の方も立会いをしますが、助けてくれるとは限りません。あくまで、オブザーバーなので、ここぞとばかりに、指導アピールしてくる方もいらっしゃるとお聞きしています。(笑)

そういった意味で、多少なりともマルチに活躍できるし、コンサル業の方とは一線を介しているのかもしれません。

まあここで付けた名前の通りレアキャラですね(笑)。自分の周りでは少なくとも、自分と同じ人種を見たことはありません^^;。
ほめられたものではありませんが・・・・・・・。

・最後に

今回の記事は、いろいろ相談をいただく中で、ふと医療業界や自分の過去を振り返った記事になります。あくまで1個人の意見でしかありません。

ただ、業界がぬるいうちにどんどん手を打っておいた方が、変化に対応しやすいかと思いますので、敢えて色々書かせていただきました。

もちろん、規制は、上記に書かせていただいた通知の発出を踏まえても、年々厳しくなってきます。変化の対応もより求められてきています。
また、医療ビジネスって他業種を含めてかなり狙っていただいているということがわかっていただければいいです。

少しでも自分の記事やアドバイスしたことが、皆様の役に立ち、経営の一助となれば幸いです。

本当に困っている薬局があればそれは支援できたらといつも思います。
その際には、下記からコンタクト下さい。問い合わせフォームも入れてあります。

やり方が悪いのであれば、いい方向にもっていきたいですし、地域で頑張っていらっしゃる現場の方は、本当に苦労されて地域医療を支えていただいていると思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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