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【続編 身近な改善・気づきから】客観的にみてみませんか?あなたの薬局は大丈夫?

・はじめに

先日、すこしでも改善する機会を考えていただけれたらと思って自分で記事を立ち上げました。もし読まれてない方がいらっしゃれば、よければどうぞ。

記事を投稿した後、ふと気が付くと、下記の記事がバズってました。
その記事がこちら~

自分も、がっちりマンデーすきなんですよね。
チェーン店薬局が嫌いな方々は、ことあるごとに、こういったのを見るとヘイトスピーチばりに声を上げます。自薬局を宣伝しているかばりに書かれていました。今回はクオール薬局
これだから、パパママ薬局の薬剤師はきらいです(笑)。自分たちの視点でしか物事を話せない・・・。
将来的にはそういう薬局は淘汰されるでしょうからいいですけど・・・。
主体は誰かをかんがえてほしいなといつも思います。

・記事を見た自分の視点

自分の視点としては正直珍しいことをしている風には感じませんでした。

駅中やコンビニの中に出店しているのも普通ですし、駅中は、ショバ代も安くはありません。
もちろん、駅中やコンビニがすべて黒字になっているかは正直疑問です。
ただ、将来的には、変わる可能性があります。
宅急便の配達も、一部、駅やマンションなどのロッカーを利用する方向にシフトしている通り、処方箋もデータで対応して服薬指導さえ終えていれば、利便性のある駅等で受け取りなども可能かもしれません。
否定的に入ることは実に簡単ですが、すでに動いていることをまずは理解すべきでしょう。

次のマンツーマン薬局ですが、これも特段普通ですよね。ある程度皆さんの薬局であればされているとは思います。
整形外科や産婦人科の門前で特徴を出している風に書かれていますが、それほど驚くべき対策をされているとは思いません。
自分が以前の記事で書かさせていただいた通り、いらっしゃる患者さんが何を望んでいるか?どんな状況の方が多いかなど患者さん目線で色々考えていけばおのずとこういったことは気が付くはずです。

大事なのは、ハード面で対応するのがいいのか?ソフト面で対応するのがいいのかを対費用効果で考えて対応することかと思います。

時には、お金をかけた方がいいこともあります。ただ、導入部分であれば、小額からやってみることもやぶさかではありません。今は、100均で結構いい商品があります。
それだけでも十分変わります。
大手はどちらかというと、店舗開局は、一連パックで作られることが多いです。それはそれで効率化という面ではいいと思いますが、最後のアレンジは、やはり現場に立ってどのようなニーズがあるかを日々模索する以外方法はありません。
日ごろから患者さんサイドで物事をいろいろ考えると見えることがあるので是非やってほしいなと思います。

最後にロボット調剤が出ていました。
ぶっちゃけこの部分は、0402通知の部分ですよね。医療事務が調剤できる範囲を明確にしていますが、この通知のキモは、機械化の妨げをすることではないとはっきり書かれています。
薬剤師の腕がはっきりと表れる部分は、調剤のピッキングでもなければ、散剤や水剤を作ることでもありません。
服薬指導であり、患者さんとの調整をしてアドヒアランスを上げることです。もっと簡単に言えば、患者さんがどれだけ信頼をして満足をしておかえりいただけるかに尽きるかと思います。
ロボット調剤は可否が別れるとは思いますが、ぶっちゃけ、初期費用かければ、人件費削減につながるので、ほとんど人がいらなくなります。
ピッキングも、一包化も水剤や散剤の混合もすべて今は機械化できます。もちろん監査もできます。
併用薬チェックであればデータがあれば十分重複防止だって防げるでしょう。
機会にとって代わることができない唯一のものが投薬になると思います。ただし、ありきたりな服薬指導であれば、それすらYES or Noで選べばできてしまうと思います。
投薬に深みを出すために薬剤師は日々勉強して腕を磨いていらっしゃる方も多いかと思います。是非そういったことを念頭に入れながら腕を磨いていただきたいと思います。もちろん自分も今でも自分なりに腕を磨いています。

・今年度の卸の売上げ

ここまででかなり厳しいことを書いてしまっておりますが、もう少し厳しいことを書くことについてお許しください。
ここ数日、日刊薬業の記事で卸の2020年4月~12月の結果が公表されています。

たしかに、談合の記事があり影響がでていると考えていらっしゃる方がいらっしゃるとは思いますが、それが原因とは思いません。
参考までにその記事も貼っておきます。

卸の売り上げについては、製薬メーカーからのアローアンスも絡みますが、どの大手卸も、残業代や固定費、光熱費の削減を限界まで行っています。
そのうえでこの数字が意味することは、単純に受診抑制がかかった結果、薬が売れていないということを意味しています。
つまり、大手卸の薬が売れていないということは、調剤薬局についても、処方箋枚数が減っている状況が続いているということが、客観的にも分かると思います。
各薬局にいればわかると思いますが、我慢大会をまだしばらくつづけなければなりません。
コロナにかかりたくない、普段から手洗い・うがい励行、アルコール消毒やマスク装着。在宅勤務で外にはなるべく出ない。風邪にかかる要因が、結構つぶされていますよね・・・。
花粉症で少しもどるかもしれませんが、一過性かと思います。
大手や他業種が、さらに囲い込みをしてくるのは当然の状況になるからです。
今日の記事で、MICIN、日本調剤と連携へが出ました。

今後、これの延長上がどんどん起こると思います。
ドラッグストア、EC系のAmazon等がぐいぐいくるでしょう。
きっと、利便性やキャッシュバック・流通の整備度の観点からポイントをゲットして何かに使えるような業者が現段階では強いのかなと思います。
このデータをもとに、疾患に影響するポップアップなどまとめて来る時代ももうまもなくですね、きっと^^;

・ここから見えてくること

やはりいつもと同じ話になってしまうのですが、自分の薬局の状況を見つめなおすこととそのあとに行動することに尽きると思います。

もちろん、がっちりマンデーの記事からクオールのやり方であったり、他の大手のやり方をパクる方法も全然自分はありだと思います。

変なプライドを持ってやっていたところでそんなものは売り上げが上がらなければ、薬局の存続にさいなまれますからね・・・・。
一応、参考になればと思い、前の記事のリンクも貼っておきます。
(はじめに書かれている記事を除く)

時間のない人は有料記事を購入いただければ、すぐに分析ができます。分析できれば、対策も少しずつ見えてきますよ。

・目線はどこですか?

ここまでお読みいただければ、患者さんのことを考えながら業務をしてグリップを上げていくことが店舗を安定させるキーの一つであることはすぐにわかっていただけると思います。

ただ、一般の薬局ではそうではないところもちらほら残念ながらあります。
例えば、こんな事例だったらどうでしょうか?

数年ぶりにFAXにて処方箋を応需。
ジェネリック希望だったため、当薬局のジェネリックで調剤。
服薬指導時に患者さん(老年女性)から、
処方箋の薬を勝手に変えられたら色が異なるので困るとクレームあり。
普段は、他薬局でもらっており、別ジェネリックメーカーの薬を服用中だった。

実はこの記事は、ネットから見つけたものを一部改変しています。この内容に対して、他の薬剤師は否定的なコメントが多かったのが、実に残念でした。
制度上問題ないのにとか、いろんなメーカーがあるから仕方ないとか、もちろんいろんな意見が出るとは思います。
でも、考えるべきことは、だれがその薬を服用するか?です。
それは、患者さんでしかありえません。
この流れとして問題点・解決策は、実はたくさんあります。
(ここではあえて避けます。)

個人的にはこういう記事を見るとちょっとうれしくなります。
理由は単純で、こういう考え方の薬剤師の方であればライバルになりえないからです。
すべて患者さんの意向に従えと言っているわけでもありません。
事情をまず先に話すなり対策があるはずなのです。
これを、不満を先に言わせてしまえば、薬局に対していいイメージをもたれなくなります。その結果離れる可能性が上がります。その方のみ離れればまだいいのですが、他の人に伝達すればもっと影響出ます。
今はネットの時代です。いくらでも広がる可能性を秘めています。

ではそういったことを抑える方法は?という風になりますが、事前に素直に状況を話したうえで納得していただく、もしくはどこまで譲歩できるかをきちんとお話しすることが大事だと思います。
時には、決裂することもあるかもしれません。でも、それは最後は患者さんの立場に立って提案することが一番大事なのではないでしょうか?
もちろんそうならないような話術もありますが、残念ながらそれは現場で培ったノウハウであり、トライアンドエラーによって培われるものなので、最後は感覚になると思います。

・最後に

ここまでからいことばかり書いていますが、逆を返せばみんな同じ状況なのでチャンスだと思います。
自分の薬局を見直すなんてそんなに簡単にできないと思います。

ただ、他の業種はもっと苦労をしています。リストラや給料カットも現実的に起こっています。もちろん、国もそれなりに対応してもらっていますが、国が行うのも限界があります。
このコロナの波が落ち着いてきたときには、企業ごとに明確な差が生まれていると思います。これは残念ながら、薬局も同様かと思います。

自分は、読まれている方々が大手のようなやり方をして欲しいわけでもありません。ただ、相手の出方を知ることによって、自分の薬局がどうありたいか?どんな薬局にしていきたいかがコアな部分であり大事であると思います。

まだまだ、厳しい状態が続くとは思いますが、是非、改善するチャンスと思い少しずつでも変化していかれることを心から願っております。
止まない雨はありません。

今日もお読みいただきありがとうございました。

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