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心に残る患者さんのお心遣い

10数年前、まだ研修医で皮膚科をローテートしていたとき、担当だった、悪性黒色腫の患者さんがいました。

その名の通り、とても予後の悪いお病気。入院なさるくらいなので、すでにあまり明るい見通しはなかった。

その方と、毎日、ベッド元で楽しくお話することくらいしか、技もない当時の私には出来なかった。

飲み食いが、好きだと私がいったら、数日たって、お手紙を頂いた。

震える手で、その方が奥様と今までいった、美味しいお店、その特徴、魅力、友達とオススメ、夫婦に絶対のオミセ、色々詳しく注釈付きで頂いた。

そのお心が、何より嬉しかった。

10数年前の、患者さんに生かされてる、感謝の気持ちの初心を、ふと、思い出した。

あのお手紙、いま、どこにとってるかな。探してみよう。

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