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反省(世界と私43)

私は母親として、妻として生きて行くには、
自分を押し殺して生きて行くことだと思っていた。

でもそれは間違いだった。

私は祐一の腕の中で泣いて、
自分がどれだけのことを我慢していたのか、
いつも不機嫌オーラを出していたのか気が付いた。

私は寝ることが出来なくて、
リビングでハーブティーを飲んで落ち着くことにした。

浮気はわかっていた事なのに、
思った以上にショックだった、
裏切られることはつらい・・・
そして、
私はいつからこんなにつまらない人間になったのか?
今の自分にもがっかりした。

結婚当初も家にずっといて、
心が不安定になったことがあった、
私は家で1人でいることが合わないらしい、
働こう、私は決意した。

私の人生、娘の人生、祐一の人生、
みんなそれぞれの生き方がある、
私はみんなの生き方を操作しようとしていたのかもしれない、
もっと自由になろう。


でも祐一の浮気は許せるかな?

引越して来てから、
祐一との夜の営みは殆ど無かった。

私は祐一は浮気しないと思っていた、
祐一は私の物で、
祐一は私にだけに優しくて、
祐一は私の言うことは聞いてくれる、
祐一を何だと思っていたのか?


浮気をした祐一が悪い、
でも私にも原因はある・・・

私は反省した。

つづく





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