運命と私114(私)
「私が好きなのは祐一だよ、
確かに家に送ってもらった時に、
抱きしめられて気持ちは揺れた、
だってあの時は祐一が浮気してると思ったから、
でもね彼付き合っていた時は、
ドキドキはしたけど、安心感は無かった。
祐一と一緒だととっても安心できる。
そんな祐一を失いたくなくて、
あの時、祐一に何も聞けなかった。
今どこにいるの?の一言が怖くて聞けなかった、
その一言で祐一が私の前から消えてしまいそうだったから、
私は自分に自信は無いし、
現実と向き合う強さも無かった。
私も弱い女なんだよ。」
「オレ達って似た者同士ってこと?」
「そうだね、お互い怖がりで、
自分の本当の気持ちを伝えるのが下手なんだね。」
江藤とは不倫だったこと、
江藤と寝たことは言わなかった。
言える訳がない。
「本当にあの子と何も無かったの?」
「実は・・・キスした・・・」
「えっ!!!」
「正確にはキスされた、
積極的な子でいきなりキスしてきたんだ。」
「じゃ昨日私は家に行かなかったら、
あの子に襲われてたかもよ!」
「確かにそれはあったかも!」
「気を付けないと、
怖い女の人もいるんだよ。」
「わかった・・・」
「そろそろ8時になるから、会社に電話しないと!」
私たちはお互いの会社に具合が悪いから休むと、
嘘の連絡をした。
「川崎さんが休みなんてめずらしいね、
大丈夫?そんなに具合悪いの?こっちは大丈夫だから、
ゆっくり休んでお大事に。」
部長は心配していた、
私の心は痛んだ・・・
「なんか、ズル休みって、
罪悪感があって落ち着かないね!」
「オレも!」
「私たちって真面目だね!」
そう言って私たちは浜辺に寝転んだ。
つづく
もっと飛躍する為の活動資金宜しくお願い致します。