変わらない(世界と私51)
南さんと20年振りの再会。
南さんには10歳になる娘がいた、
イギリスで知り合った日本人と結婚して5年は主婦をがんばったらしい、
でもやっぱり主婦業は無理で離婚して日本に帰って来たそうだ。
今も写真の仕事はしていて、
ここの元ギャラリーのオーナーが格安で、
オフィスを貸してくれているそうだ。
「で?みづきはなんでここに来たの?
今はあのマンションに住んで無いんでしょ?」
私は結婚して始めての休暇のことや娘の事などを話した。
「そうなんだ、主婦の初めての休暇って訳なんだね!
今夜が最後のお一人様の夜ってこと?」
「はい。」
「予定はあるの?」
「無いです。」
「じゃ久し振りに一緒に飲まない?」
「えっ!いいですよ!
でも南さんは大丈夫なんですか?」
「うん、娘は親に見ててもらうから大丈夫。」
「お母さんと住んでるんですか?」
「ううん、住んで無いよ、
でもお互いおばあちゃんだから近くに住もう!ってことになったの!」
「そうなんですね。」
「もうすぐ仕事終わるから娘と一緒にちょっと待ってて。」
「はい。」
私はみなみさんの娘と近くのコンビニに行った。
10歳とは思えないスタイルの良さに驚いた。
手、足が長く顔が小さい。
そして独特なオーラーを出していた。
コンビニから帰ると、
南さんは帰り支度をしていた。
「もう仕事終わったんですか?」
「面倒だから月曜日にやることにした。
さっ飲みに行こう!」
南さんは相変わらずせっかちだった。
つづく
もっと飛躍する為の活動資金宜しくお願い致します。