【現代版枕草子】春は植物、夏は蝉、秋は紅葉、冬は家。
夏は蝉
うるせえと思っている内が花
抜け殻を見つけた時の嬉しさ
という下書きがあったので、使ってみよう。去年の初夏に思いついてメモしてたもの。2行目を音読するの楽しいね。音の上下が良い。センスある。これ確か春秋冬も現代バージョンにしようと思ってたんだよ。夏もまだ短いからもう少し付け足さないと。夏を完成させるには2行目と3行目の間に何か欲しいな。
夏は蝉
うるせえと思っている内が花
日が照り暑い昼間にも
幹に抜け殻を見つけた時の嬉しさ
2行目語感良いけど、文脈無視してる感じあって変だな。まあ良いか。2行目に句切れがあるってことで。
春を考える。今いいなあと思う春の様子ねえ。え〜花見?安易かなあ。でも、お散歩できるのは良いな。紫陽花の新芽とか入れたいかも。ヒナゲシとかタンポポとかブワッて咲くのも良いな。あとは土筆がえらい伸びる。
食べ物路線でも良いかもしれない。新ジャガイモ、新玉ねぎ、たけのこ、ふきのとう、菜の花。春は植物にすれば、どっちも入れられそう。やってみよう!
春は植物
梅 桃 桜の開花 散りぬるもをかし
紫陽花の新芽の張りある様艶めきてよし
蒲公英 雛罌粟 土筆の地面を覆うが如し 生命力の強すぎるはわろし
なほ食べ物もよし
ジャガイモ玉ねぎの新しくなりぬる 筍 蕗の薹など雪から出づるなど春野菜のうまきこと
あ、これ悪くないんじゃない?良いぞ良いぞ。何で古語使ってるんだっていうツッコミは控えめに。
秋はもう紅葉じゃないか。分かり易すぎるか。じゃあやめよう。秋の夜長…星は冬の方が綺麗に見えるものな。昼間の温度のちょうど良さは秋が一番かもしれない。コート着れるし。まあ春コートも着れるけど。何なら春コートの方が人気高いまであるから、春に組み込みたいくらい。ファッショナブル枕草子だったら絶対入るわ。
秋ね、秋。「特に際立つことがなく邪魔をしないのが良い」はあんまり採用したくないな。紅葉か。紅葉を膨らませるか。
秋は紅葉
赤くなる 黄になる ともによし
一つの紅葉の木の グラデーションを作りぬるけしきなど よし
紅葉狩りに行きて体を動かすもよし
なほ途中で団子 アイスなど食べるもよし
最終団子とアイスが良いことになってるけど、まあ外で団子もアイスも食べられるの春秋ぐらいだから、これで良いんじゃないか。
冬!冬は寒い。布団に包まる心地よさとか、ふわふわの毛布を触っても暑くならないのとかは良いかも。あとは鍋が良い。あと餅。これはもう「冬は家」じゃない?内容もう少し出そう。え〜、ストーブにみんなが集まるとか、風呂を沸かして入るとか、廊下が冷えるのは嫌だ。え、これ結構清少納言と発想似てない?火鉢の話って家の中の話でしょ。こちらはストーブですが。
冬は家
外は寒きに内はストーブにてあたたむ
または炬燵を囲む
ココア 餅 鍋など熱いものを食ふ
風呂を沸かし長く浸かる
毛布に包まり緩やかに眠るなど
暖をとるはよし
廊下の冷ゆるはわろし
おっ、悪くないぞ。去年の夏は全然思いつかなくて止まってたけど、時間を置くと案外うまくいくものだな。これ、人によって書くことが違うだろうし、その人の見方が見えそう。
ファッショナブル枕草子も楽しそうだなあ〜。春はコート、夏はタンクトップ、秋はコーデュロイ、冬はニット。いや、これじゃ納得できないな。何だろう、もう1年服着ないと分からないかも。
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春は植物
梅 桃 桜の開花 散りぬるもをかし
紫陽花の新芽の張りある様艶めきてよし
蒲公英 雛罌粟 土筆の地面を覆うが如し 生命力の強すぎるはわろし
なほ食べ物もよし
ジャガイモ玉ねぎの新しくなりぬる 筍 蕗の薹など雪から出づるなど春野菜のうまきこと
夏は蝉
うるせえと思っている内が花
日が照り暑い昼間にも
幹に抜け殻を見つけた時の嬉しさ
秋は紅葉
赤くなる 黄になる ともによし
一つの紅葉の木の グラデーションを作りぬるけしきなど よし
紅葉狩りに行きて体を動かすもよし
なほ途中で団子 アイスなど食べるもよし
冬は家
外は寒きに内はストーブにてあたたむ
または炬燵を囲む
ココア 餅 鍋など熱いものを食ふ
風呂を沸かし長く浸かる
毛布に包まり緩やかに眠るなど
暖をとるはよし
廊下の冷ゆるはわろし
めでたし、めでたし。と書いておけば何でもめでたく完結します。