【大阪旅行記1】どこかでりくろーおじさんを捕まえたいという話をした。
友人と会う。肩にボタンが三つ付いてて、まさかこれを外すとノースリーブになるのか?ダイレクトな温度調整だね?と思ったら、肩出しになるだけらしい。夜行バスにゆっくり乗り上がり、いそいそと寝る準備をして、朝になるまで揺られる。朝方に見た薄暗い車内で、等間隔に光るオレンジの灯りがずっとトンネルの中にいるみたいだった。
降り立ったのは難波。難波である。関東から二人、東北から二人が大阪に向かい、合流して観光をする日だ。
関東組のかたわれと一緒に「ナンバ」から合流予定駅までの行き方を調べる。すると、JRナンバ、大阪ナンバ、ひらがなナンバと大阪によくある「近い場所に似た名前の駅が複数ある」の洗礼を受ける。ここで一度発狂しそうになるもなんとか喰らい付いて、とりあえず目に入った「ナンバ」から向かうことにした。
ただし東北組は飛行機のため、合流までにはまだまだ時間がある。圧倒的にこちらの方がはやく着く。夜行バスのメリットは到着と出発の日も「一日」カウントして良いところだ。デメリットは疲れる。
とりあえずコインロッカーにでかい荷物を突っ込み朝食。それから今日の予定を立てる。下の方と上の方と行きたいところがバラバラで、限られた日程でいかにして効率良く回るかを検討する。どこかでりくろーおじさんを捕まえたいという話をした。
時間があるため適当にぶらぶらして、街のスーパーに入って何か買って、公園で日向ぼっこしていた。サングラスを使った映え写真大会(サングラスの物撮り)をしていた。東北組と連絡を取ると想像以上に合流出来そうな時間が遅く、急遽回りたいエリアの便利めな駅に合流地点を変えた。
お好み焼き食べたり、観覧車乗ったり、あべのハルカスったり。なんだかんだで時間が経っていて驚く。これを書いているのはホテルにチェックインする前の電車移動中である。夕飯を取るにも遅い時間だ。これ明日何時に起きるんだろうな。旅行、ハードだ。
道頓堀のドン・キホーテにある観覧車が気になり、近づいてみたら六百円で十五分乗れるらしい。乗る。普通の観覧車とは違って、全体が楕円形になっている。あとゴンドラが180度回転することでドアの開閉の役割を果たす。外側ゴンドラと内側ゴンドラがあって、それぞれ半分くらいずつしか覆われていない。その開いている方を揃えると人が出入り出来るし、内側をぐるんと回すと前に外側ゴンドラのガラス窓が現れる。
吊り下げ式ではなく、楕円のレールに沿うよう動いていくため定期的にゴンドラの位置が微調整される。そのたびに揺れる。頂上は割と高くて、もう少しで頂上になるねえ〜ってところでよく揺れるのでまあまあ怖い。一人叫んでいた。いやこの人は乗って数秒後に降りたいって言い出したんだが。自分で乗りたいって言ったのに。
計画では今日りくろーおじさんを確保する予定だったのだが、なぜか色んなところで時間がかかったため明日に回った。もし買えなくて後悔したらAmazonで買おう。
めでたし、めでたし。と書いておけば何でもめでたく完結します。