「徳利にミルクティーを入れてみたい」と昨晩から思い続けて

ミルクティーを作っている。蓋のないホーローのポットから上がる熱気、電気を消したキッチンに明かりを入れるコンロの火、手元にある二合徳利。そう、私はどうしてもこの徳利にミルクティーを入れて飲んでみたいのだ。安心して欲しいのは、徳利から直飲みする訳ではないということだ。ちゃんとビールコップサイズの小さめのコップを用意している。そこに、注ぐ。

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ミルクティーができた。ポットから徳利へ注ぐ。

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徳利からコップへ注ぐ。結構熱いので、タオルを巻いて注いだ。

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零した。まだ何にも使う予定が無いカーキの布。ストレッチ素材の布目にノイズの少ない背景に良い布。洗った。

熱いので、湯気を見る。近頃湯気を見て温度を当てられるようになるべく、少し訓練をしているのだ。湯気を見る。よく見えず部屋の明かりを調節する。少し暗めのパソコンの画面を背景にするとちょうど良く、よく見えた。「七十度くらいか……?」

そういえば、うちには温度計があるのだった。人間用ではなく、食物用の。チョコレートを溶かしてテンパリングを取るために買ったのだ。

二十七度の冷房を入れた室内、注いで三分ほど経ったコップの中のミルクティー、口が絞られた徳利の中に落ち着くミルクティー。さて、温度はいかに。コップの中のは六十六度、徳利の中のは七十七度。およそ十度も違う。入っている液体の量の違いもあるだろうし、空気に触れた回数の違いもあるだろうし、器の形状の違いもあるだろうけど、この数分でこれほど温度差が出るとは。驚いた。


余談だが、このミルクティーに使った紅茶はアールグレイ&オレンジだ。本当はジャスミンティーでやりたかったのだが、水出しの大入りのものしか無く、諦めた。しばらく悩んだのだが。ペットボトルでちょくちょく見かける割には、ジャスミンティーの茶葉はあまり流通していないのか。案外人気があるのに、どうして。味はというと、個人的にはポンパドールのルイボスオレンジでやる方が好き。本当はこれも探したんだけど無かった。同ブランドのミントはあったのに。


さて、徳利を使ってミルクティーを飲む感想を述べてゆく。

まず第一に手元にすぐ注げる状態で置けるのが楽だ。ミルクティーを作るときは、いつもポットでやるので机の上に置き場がなく、一杯飲んだら注ぎに行ってを繰り返す必要があった。その点、先に述べたように保温機能もある徳利に入れておくと暖かいミルクティーをすぐに飲めるので良い。その代償として洗い物が増えるのは少し困る。

また、単純に暖かい徳利は良い。熱燗にしたくなるのも分かる。撫でたくなるような曲線に思わず手を触れると、ちょうど良く暖かくなった肌があり、「良いな……」という気持ちになる。うっかりしていると、そのまま時間を忘れてうっとりしてしまう。ハッとして元に戻る。

絵柄の少ないほとんど白磁のものだからか、割と見た目に違和感は無いと思う。あるとしたら先入観のせいだ。多分、雰囲気の良いオシャレカフェで出てきたら、「こういうもんなんだな〜」って思うんじゃないかな。雰囲気で勝てるレベルの見た目。


この徳利の良いところは、大きさと形だ。これ本当に二合徳利なのかな。一合がどれくらいか分からない。普通の徳利より大きい気がする。形は、注ぎ口がキュッとしていてオシャレなのと、豊満なボディーの安心感が良い。お花も飾れるポテンシャルを秘めている。

コップの方は、以前記事にしたのでそちらを。

凄く良いし、エンボス加工が好きになった。もっと欲しいんだけど、全然見つからなくてまだこれしか持ってない。怪しいものがあったら底を覗いていきたい。


たまには徳利でミルクティーを飲みたくなっても良いし、それを実際にやっちゃっても良いということが分かった。誰も責めない、誰も傷つかない。しかも新しい知見を得ることが出来る。なんと、なんと良い。




後日談ーーーーーーーーー

この記事から、グッズを作りました。パーカー、トートバック、サコッシュの三種。

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パーカーが一番好き。一番時間かかったから。簡単に作れるサイトなのに。


めでたし、めでたし。と書いておけば何でもめでたく完結します。