プロローグの終わり。花譜ファーストワンマンライブ「不可解」レポ


8/1(木)、5/20に80秒で500万の目標金額を達成し、最終的には4千万という金額に化けた花譜ファーストワンマンライブ「不可解」が開催された。

稀有な歌声にバーチャルYouTuberという文化が出会って生まれた存在で、完成された「不完成な存在」に多くの人が見る間に魅了された。それは数少ないイベントの出演であったり、Youtubeに打たれたオリジナルMVの広告だったりで見る間に観測者と称される彼女のファンを爆発的に増やしていった。

と、まあこういう堅苦しい文は置いといてライブについて存分に書きたいと思います。それに大体こういうのはMoguliveに書いてある。


ライブ、りきっどるーむ(花譜さん表記に習いました)現地組だったんですが、ライブビューイング会場だと色んなvtuberさんの応援メッセージとか流れてたらしいですね。

は?????そっちも興味津々なんですけど????という思いでした。(現地ではvtuberソング流れてたからその辺の時間でしょうか)(ぼっち参戦組なのでそのあたりの情報共有が全くできない)

命は嫌われているの替え歌、笹木は嫌われているが流れたときは会場もウケてました。

プロローグの終わりの始まり

開始時間、宇宙創生のイメージですと書かれたら「なるほど!」とそのまま鵜呑みにできそうな映像と一緒に、花譜さんのオープニングSE。あとでパンフみたら何を言っていたか全部書いてあったんですけど、今日まで花譜さんを作り上げてきたワードの数々を散りばめたようなポエム。(題が「少女降臨」

その後は「糸」「忘れてしまえ」「雛鳥」「心臓と絡繰」と、既存の持ち歌が続きつつも演出に圧倒されました。

多分ライブに来る人なら死ぬほど聴き込んでる人も少なくはないと思うのですが、めちゃくちゃ聴いている歌であるがゆえにライブならではの壮大な演出に魅了されてました。(割と真ん中よりちょい後ろくらいのところにいて、花譜さんのお姿がちょっぴりしか見えなかったのもある)

いやでもそういうの差し引いても本当にすごかったです。光と文字の演出が。

光は立体感を持って彩りを添えてくるし、文字は……文字がもうほんとに。会場から浮かび上がるようで、そこにあったものが風化していくかのように溶けていって次の歌詞が現れる演出……。元々花譜さんの動画全部に言えることで、歌詞の演出がものすごく綺麗なんですよね。歌ってみた動画一つとっても文字が上から下にスクロールするだけではなく、立体感を持った演出の一巻として映し出される……。

特に凄いな、と思うのが五月雨で、夜の街灯の下に立っている花譜さんの静止画と、それに沿うように現れる縦書きの歌詞。それが街頭を中心に歌詞に陰がついてるんですよね。その時はへー凝ったことするんだなくらいにしか思ってませんでしたが、ここまで来るともうその細かいところに拘るセンスの延長ですよね。
スタイリッシュなフォントと踊るように表示される歌詞の演出で、花譜さんだけに釘付けにはなれません。(花譜さんのお姿は元々ちょっぴりしか見えなかったんですけども!)(二回目)
最初に披露された既存4曲では、「心臓と絡繰」が惑星図のような線に文字が浮かび上がるような演出が特に印象に残っています。(文章で書いても全然わかんねえなこれ)

既存4曲が終わると新曲が披露されたのですが、しっとりめな曲の「エリカ」が来てその次。これも新曲なのですが、めちゃくちゃ衝撃的でした。ラストを除けば特にこれが印象に残ってるという方も少なくないと思います。
「未確認少女進行形」というコミカルな新曲で、曲ももちろん素敵なのですが漫画タッチの絵柄にネオン風表示の歌詞、そして花譜さん……いやここに関してだけは花譜ちゃんと書きますが、サビのハローハローハローで手をフリフリする花譜ちゃん、宇宙人だのなんだので再現しようとぴょんぴょん自分なりに一生懸命モーションを付ける花譜ちゃん……この曲に関しては花譜ちゃんが可愛すぎて死人がたくさん出たし、記憶の保管が追いつかなくて亡霊となった自分のような人もCFの定点観測ライブとか見直したら浄化されてきちんと死ねると思う。

その後は新規公開のカバー曲「うつくしいひと」を披露。これもフォントが手書き風の綺麗な文字で、タイトルに寄せてるんだな、というのがすぐに分かるような演出でした。


その次にはこのライブで唯一、既存の公開済みカバー「五月雨」を熱唱。五月雨の崎山さんがこの曲自体を13歳で作ったと聞いて「人生何周目なんだろうと思いました」とのコメントが微笑ましかったです。
次に花譜さんが寝る前に初めてこの曲を聴いて、興奮して眠れなくなったというエピソードと共に歌い始めた「死神」。

そして絵画のような映像と共に歌われる新曲の「祭壇」と既存曲の「魔女」。映像も対で使われていて、雰囲気も似ていましたがやはり対になる曲とのことでした。理解を深めるために改めて祭壇を聴き直したい……。

そしてCF先行公開だった新曲「quiz」のリミックスバージョン(なんか心なしかテンポが早かった気がする)(通常版はアルバム収録っぽい)、「夜が降り止む前に」のリミックスときて、ここでさらに新曲の「夜行バスにて」。これは映像が雰囲気をがらっと変えてきていて、完全にアニメーション風味な感じでした。
quizと夜行バスにてはがっちり映像も作り込まれていたので、近いうちにでも告知公開されるのかもしれません。

その後はバンドメンバー紹介といった流れから現在花譜さん動画でトップの再生数を誇る「過去を喰らう」。曲としての盛り上がりは最高潮でした。
……こんなことを書いたら怒る人も出てきそうなんですが。未確認少女進行形の花譜さんの動き、めちゃくちゃ可愛かったことは疑いようもないんですが、過去を喰らうでも花譜さんのテンション上がってたのか間奏時とかに左右にふりふり芋ダンス……じゃなくて激しく揺れてるのもすんっごくかわいかったです。いやでも宇宙人アピール花譜さん凄かったな……あと何だっけな……三葉虫とか居た気がする……歌詞がみたい……何か変なのを体現しようとしてた花譜さん可愛かった……。

そして過去を喰らうが終わるとあっさりと一旦ここで幕引き。

アンコールからの畳み掛け

アンコールと共に幕が開けると御伽噺という文字が浮かび、花譜さんの意味深な告白が開始。

これ、CFのお礼動画にこの御伽噺で使われているいくつかのフレーズが含まれていて、その時はもちろん何の情報もなかったのでまあそういうシチュエーションボイスというかフレーバーなんだな程度にしか思っていませんでしたが、ここで全てが繋がりました。

海底ちっくな背景に加え、花譜さんが学生服で出てきたのもあって、花譜さんと水族館デートでもしていたら急に始まった告白、みたいなシチュエーションでぞくぞくしました。
でもパンフレットを参照すると、中学卒業以来3ヶ月ぶりくらいに花譜さんに呼び出された「君」というシチュエーションっぽいです。
そんな状況で「実は君に秘密にしてたことがあるんだ」と始まる御伽噺。物語の始まりと言っても差し支えない雰囲気で、まさにプロローグの終わりとも言えます。

花譜さんの世界観の断片が告白という形で語られて、「きみなんて――だいっきらいだ」という言葉で締められて始まるアンコールソングで新カバーになる「神様」。
そしてそれが終わるとカンザキさんへのちょっとした笑いありの感謝の言葉とともに、おそらく相当待ち望まれていた「命に嫌われている」を熱唱。

大盛況で歌い終えると、「約束……覚えてますか? 覚えてますか!?」とちょっとした会話の後、新衣装がついにお披露目。
ここでくるのかぁー! アンコール後の演出エグいな! と、御伽噺から向こう、物語性のあるものが大好きなのでめちゃくちゃテンションあがってました。
モニタいっぱいの映像と共にお披露目される特殊歌唱用形態:星鴉の文字とお姿。
きらきらした衣装はまさにライブ衣装といった綺羅びやかさで、このタイミングでこれがくるとは後何が待ってるの……!? もうアンコールだよこれ!?という思いと共に紡がれたのはテーマソングとなりうる新曲「不可解」。


そして本当のラストソングとして持ってこられたのが、クラウドファンディングの結果を受けて作られた新曲「そして花になる」。
曲自体もいいのですが、過去のタイトルや歌詞を持ってきていてその部分だけその歌のフォントに寄せているところとかが非常にニクい演出でした。探せば小ネタはまだありそうな気がします。

最後に御伽噺の台詞の続きが始まって、花譜さんの歌以外の動画でおなじみの「またね」で終了。

プロローグの終わりという表記が出て、続くフルアルバムリリース決定の文字。
結果的にフルアルバムの先行お披露目も兼ねていた形になったわけですが、最高の場所で最高のタイミングでした。……それにしても、19曲中11曲が初お披露目ってどう考えても凄すぎる……。

いやこうしてみてもアンコール後の畳み掛け凄いな!
パンフ以外全く何も買えなかった物販列の結果軽度の熱中症になりかけてたっぽい頭で、冷めやらぬ余韻を吐き出すべく書いてみましたが、自分の感情は書いたので後はもう他の人のが読みたい。頼むぞ佐藤ホームズ。


そしてこれが二次会会場……ではなく夜に公開された新曲MV

アルバム情報も。

Booth限定で特典付きアルバム販売。


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