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矢印の向き

私はキャリアコンサルタント養成講座で「外に向いた矢印を相談者の内に向ける」という教えを受けました。みなさんはどうでしょう?
観察力・洞察力を養う上でも大事だなぁと思っていて、今でもどっち向いてるかな?と感じながら対人支援に関わることが多いです。逐語録で振り返るとどっちに向いているかわかったりしますし、スーパービジョンで検討するところでもあります。

相談者の語りの矢印
状況や感情、さらに希望や理想を語る相談者の語りの矢印ってどうでしょう。相談者にとっては既知で意識しているものならば、ジョハリの窓では開放の窓か秘密の窓で、その語りは内に向いているとはいえないでしょう。
キャリア支援で話を聞いて「本音を聴けた」となることがありますが、本音ってなんでしょうか、それって内省してますかね。まだ外を向いたままかも知れません。
カウンセリングでは、なぜその語りに至っているのか、相談者の矢印の向きが内に向くよう関わるわけですが、スキル以前に相談者の矢印の向きを意識をしていないと表面的な浅い関わりになりそうです。

支援者の矢印は
さて支援者になる私たち自身の矢印はどうあるのがいいでしょうか、これも大事だと思うのですがあまり検討されていないかな。
まず自己一致には自分の中に起こる意識や感情を受け入れることが必要ですので、私達自身に矢印が向いていないといけません。その上で相談者が中心で受容と共感的理解となると、矢印の起点が相談者の中にあり、矢印の方向は支援者の私達に向いて、さらに心まで届いているイメージかな。これでやっと「受け止め」が出来そうです。
アイメッセージを伝える時、情報提供する時も、それを受ける相談者に意識を集中すると矢印の向きは相談者から私達のままで維持出来そうです。ずっと来談者中心が良いですね。

量子力学をかじると面白いこと

以前、受容・共感と量子力学で書きましたが、私達は粒で出来ていて波を発しています。
矢印を意識するというのは、粒と波を意識することで、いつか科学的に解明されるんだろうなぁと思うとワクワクします。
が、もう少し先の話ですので、私は「矢印の向き」くらいは意識しておこうと思います。


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