「夢をかなえるゾウ」を今更ながら読んでみた


prime readingで「夢をかなえるゾウ」が無料だったので読んでみました。

なんというか、流石ベストセラーになった書籍だけあって読み物として楽しい本でした。

今回は本の紹介と、本を読んで思い出した当方の体験談を書かせていただきました。

是非、最後までご覧ください。

1)「夢をかなえるゾウ」の概要

主人公が目を覚ますと、空中に浮かぶ不思議な象がいた・・・!

夢かと思ったら、そうではなく現実。

その象はインドに旅行で言った際に、購入したお土産の象と同じ顔をしていた。

・・・みたいな内容から始まります。

象の名前は「ガネーシャ」、インドの商業・学問の神様です。

喋り言葉は関西弁を操る本当に神様なのか怪しい「ガネーシャ」が人生を変えたい、変わりたいと願う主人公に様々な課題を出していく…

そんなストーリーです。

1日1つの課題をだされるのでこれをこなしていく内容になっており、自己啓発本の意図があります。

ただ、個人的にはストーリーが面白く、特にガネーシャと主人公の絡みが面白いので普通に小説のつもりで読んでいます。

出される課題を全部できるようになれば、確かに人生を自分を変えることができる内容だと思います。

凄く大事なことが書かれているのですが、敢えて詳しい説明を主人公にはしないところが憎いです。

2)ガネーシャの課題

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大分序盤のお話になりますが、ガネーシャの課題の1つをご紹介いたします。

『靴をみがく』です。

靴をみがく課題をだされた主人公は「そんなことしても意味がない」とガネーシャにくってかかります。

言いたいこともわからないでもないです。

靴を磨いたら急にスーパー優秀な自分に変われるでしょうか?

勿論、答えはNOなのです。

他にも、『トイレ掃除をする』とか、『毎朝、全身鏡を見て身なりを整える』とか一見すると何の意味があるのかわからない課題が多いです。

最も、意味がわからないと共感しているのは若いころの当方で、この年(アラ4です)になると、

「めっちゃ意味わかるわぁ・・・」という内容が結構載っています。

課題自体は大体の場合、簡単なものが多いのでやろうと思えばやれるので、ガネーシャの課題をこなすのも悪くないですよ。

※『』部分は本編からの抜粋になります。

3) ワイシャツ事件

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「靴をみがく」、「全身鏡で身だしなみを整える」のくだりは若かりし頃を思い出しました。

どのくらいの若さかって?

そりゃ、今よりも20kgは痩せていた頃の話ですよ(笑)

その昔、勤めていた小さな企業でのお話をさせていただこうと思います。

①社長同行する

当方はその企業で営業をしていたのですが、その会社の社長から

「たまにはお客さんの話を聞きたいから、営業に同行させてほしい」

と言われ、特に断る理由もなかったので二つ返事で快諾し社長とツーマン営業に出掛けたわけです。

当方「じゃあ、朝5時に会社の下で待ち合わせで!」

社長「いのっち君、さ、流石に朝の5時は、はやくないかい?場所的にもそんなに時間かからない所だし」

当方「あの辺、混むから早くでたほうがいいっすよ!」

社長「えっ!そ、そう?」

その当時の当方は「遅刻王」の名を欲しいがままにしていました。

決して寝坊などしませんが、方向音痴ゆえにどこの道が混んでいるかなど、分かるわけもなく、結果遅刻を連発していたのです。

そこで取った対策は、到着予定時刻の1時間前に現場にいれば「遅刻しない」という乱暴な理論でした。

当方は早起きは得意なのです。

②ワイシャツを購入するならあちらの店で

~当日~
お客さんとの約束は9時で、現場には7時半くらいに着きました!

社長「やっぱり早すぎだよ。何してればいいの?こんな早く着いちゃって…」

当方「寝てればいいんですよ!」

そういって、社長の説得に成功し(?)グーグー寝ていたのですが、たまにこっちをチラ見してくる社長の視線がやけに引っ掛かりました。

当方(なんだろう?やっぱり、朝早すぎて文句の一つもいいたいのかな?)

そんなことを考えているうちに、時間になり、一件目のお客様を訪問。

特段、問題もなく商談は終了しました。

社長もご満悦のように見えました。

ところが、

社長「いのっち君、次のお客さんとの約束まで時間あるかな?」

当方「30分くらいありますね。あ、どこかコンビニでも、寄りますか?」

社長「いや、あの店に行って」

指差した先には「紳士服のコナカ」という看板が見えました。

正直「?」だったのですが、素直にコナカによりました。

店内に入ると、社長がおもむろにワイシャツの物色を始めました。

当方「社長、ワイシャツを買われるのですか?」

社長「なに言ってるの!」

当方「へっ?」

社長「君のワイシャツを買うんだよ!」

当方「!!!!?」

そこからは店員さんを呼び、採寸し、爽やかなデザインワイシャツを三着ほど選んでもらい、社長に購入してもらうまで十分とかからなかったと思います。

社長「よし、着替えてきて!」

新しいワイシャツはとても快適でピッカピカでした。

…この時の当方は

ウルトラ情けない気持ちと恥ずかしさで一杯でした。

社長は当方のワイシャツの裾の汚れをしっかり見ていたのです。

ええ、知ってましたとも、ワイシャツが汚れていたことくらい(泣)

当方は見た目の清潔感など気にしないタイプの人間だったので、『仕事に関係無いし、まぁいいか』とか、思っていました。

一人暮らしで金もないとくれば、見た目など二の次、三の次とか思っていたのですが、ここまでされてしまうと意識せざるを得ませんでした。

無事営業を終え、社長と別れた後、まだ仕事があるので事務所に戻ると社長の息子の専務がおりました。

この空しさ、悲しさ、恥ずかしさ、やるせなさ、不甲斐なさ、全てが混ざって表現のできない感情を専務にぶつけて見ました。

当方「専務、社長がワイシャツを買ってくれました…」

全ての感情は平々凡々なこの言葉に集約されてしまいました。

専務「うちの父がすみません…」

後にも先にも専務が社長の事を「父」などと呼んでいるのを聞いたことがありません。

全てを察した専務と本当に悪いのは自分と理解した二人の男がたたずむばかりでした…。

人間は五感の中で七割の情報を視覚から得ているのです。

見た目は超大事です。

それからはボロボロの靴を捨てて、ワイシャツも買い換えるか、裾の汚れをしっかり洗剤で落としたワイシャツを着ることにしました。

今はかみさんがやってくれるので、その点は心配ありませんが、一人暮らしの若者でこの記事に思うところがある方は清潔感は大事にしてください。

今からでも間に合います。

さて最後に余談ですが、そんな当方の貧乏ぶりに思うところがあったのかは分かりませんが、給料が無茶苦茶増えまして、

翌年に月給が+10万円になったのには驚きました。

多分、ワイシャツ、靴、スーツ代がふくまれていたのでしょう(笑)

そういう、細かなことから大胆な作戦まで、実行される社長だったので今ではそれなりの規模の会社になっています。

まあ、見た目も大事という話でした。

これは当方の体験談ですが、「夢をかなえるゾウ」には、これだけではなく社会人としての基本がしっかり描かれています。

確かに、書かれている内容を常時実行できれば自分を変えることができるかもしれないですね。

単なる自己啓発本ではなく、読み物としても面白いので、是非この機会に読んでみてはどうでしょうか?

続編も沢山あるみたいだし、購入して読んでみたいと思います。

今回は恥をさらして疲れたのでここまで。

以上、残念パパこと、いのっちでした。

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