欲しがっていたものを取り戻す、6歳の秋
ごくごく…
6歳になった長男が、これまでの発達の中で足りていなかったものを今、ごくごくと飲んでいる。まるで無心でおっぱいを飲むかのように。昨日、彼を見て、そう感じた瞬間がありました。
その時の彼の表情は、あの、初めて何かを感じ、知った時の、赤ちゃんのようでした。
目をキラキラさせている、というのとは違う。キョトンとして、あれ?というような。そしてじいっと確かめて、これは僕のものにしていいの?と目で訴えてくる。
いいんだよと、私も目で届けながら背中をさする。手を握る。すると彼に、じんわり幸福感のようなもの、安心感が満ちていくのが、わかりました。
抽象的で申し訳ないですが、本当に、わかったんです。
時間にして数十秒のことだったと思いますが、私の中には込み上げるものがありました。
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1歳11ヶ月で弟が生まれ、お兄ちゃんになった長男。1歳半の時に、私が嫌悪感を抱くようになり、「ぱいぱい」と言葉で求めるようになった矢先、授乳を強制終了。
まもなく2歳児になったあなたを、私はしばらくの間、可愛がれませんでした。ふたりの命を必死で守る、日々をまわす、それだけで。
我が子の発達支援を親が出来るようになる、3ヶ月のエールプログラムに夫婦で取り組み始めて1週間。
決して訓練ではありません。信じて、遊んで、笑って、喜んでいます。
あの頃の愛情を取り戻すかのように、ごくごく、メキメキと変化している長男の姿に、私自身が励まされながら、ピュアな瞳を見つめ、ふれあう毎日です。
ふれあい?スキンシップ?
わかってるよ。そんなのいっぱいしてる!
…そう思っていました。
でも、プログラムを始めてみたら、あれ、こんなコトしたことなかった、こことここで触れると、こんな感じなんだ…と、新鮮な驚きの連続です。認めたくないけれど、認めるしかありません。全然足りてなかったんだと、愕然としているところです。
たった1週間でこの実感。3ヶ月取り組んだら、一体何が見えるのでしょう。
私たち夫婦は、こんな想いで、エールプログラムの内容、伴走者キタハラタツヤさんとのやりとりを有料マガジンとして、リアルタイムで公開しています。
最初の1週間の記事は、無料で全文読むことができます。私たち夫婦の取り組みを、必ず社会に活かします。ぜひ拡散、応援してください。タツヤさんのお返事、「発達」の視点は、目から鱗と納得の連続です。
必要な方に、どうか、どうか、届きますように。
そして、私たちと一緒に、親子で発達しましょう。
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2020年秋、「くるくるそわそわなムートくん(6歳)」が3ヶ月間取り組んだノンフィクションの成長発達ストーリー。父リョウちゃん、母レイちゃ…
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